天草四郎になった私のテイワット旅行記 作:通りすがりの希望厨
「ふぅ...今度こそ寝れるはずです。サーヴァントに休息は必要ないとは言え私の精神は普通の人間なのでやはり眠るのは精神衛生上必要ですからね。」
と言いながら私は今度こそ寝袋に入ろうとすると、
—ずず...ずずず....
と通信機が鳴り始める。.......................................クソッタレめ。とそう私らしくもないことをそう思考しながら再び灯台から離れて周りに誰もいないのを確認した後、
「はい、なんでしょうか?」
とそうその内心を悟らせないようにしながら通話に出る。そしてその私が言った数秒後に、
「お〜い、聞こえてるか〜?急な通話に驚いてると思うが俺怪しいもんじゃないから心配しないでくれ。」
とそのような男性の特徴的な声が聞こえてくる。...この声、他作品でも多く聞いたあの声に違いないでしょう。そして原神で彼が演じているキャラはただ一人...とそのようなことを考えながら、
「心配せずとも貴方の声が聞こえた時点で警戒はしていませんよ、西風騎士団大団長。名はファルカ...でしたかね。」
とそのように返しておく。その返しを聞いた通話の相手...ファルカは、
「お、お前にも名を知られているのは光栄だな。」
とそうお世辞なのか本気なのかよくわからない雰囲気で言ってくる。...ファルカが私のことについて知っていると言うことは、魔女会かウェンティに私の存在を教えられたと言うこと。通話機自体はウェンティから貰いましたがこれを持っていることは魔女会の方々も知っているはず。どちらが教えたかは断定できませんが...どちらにせよいいでしょう。ファルカに知られたところでそう私の動きにはしばらく邪魔はできないはずです。などとそのようなことを考えながら、
「私はそう偉大な存在ではありませんよ。私からしてみれば貴方に知られていることの方が光栄です。しかしこのような夜に一体何のご用でしょう。そちらも就寝を取る必要はあると思うのですが...」
と早く寝たいのでさっさと本題に入るためにそうファルカに言う。その言葉を聞いたファルカは、
「いやな、ウェンティからお前の話を聞いて元々興味があったんだが、さっき魔女会のアリスさんから連絡があってな。シロウコトミネは今ナドクライにいるから会うなら今がチャンス、と教えてくれたんだ。だからこうして連絡したってわけだ。そしてどうだ、西風騎士団のナドクライにある拠点に寄れないか?来てくれたらとびっきりの酒をご馳走するぞ?」
とそう私の質問に答える。教えたのはウェンティ、そしてこうなった原因はアリスでしたか。...あの二人にはいずれ少し文句を垂れてしまう可能性もありますがそこはまぁいいでしょう。問題はファルカのいる西風騎士団の拠点に寄る時間があるか、というところですが...少し怪しいですね。博士の言っていた条件は二日以内には実験場まで来いとのことです。そしてファルカと共にお酒を飲むとなるとほぼ確実に夜まで飲むコースになるでしょう。二日以内なので二日後の明後日まではギリセーフだとは思いますが...う〜む、人との人脈を広げるのを優先するか、それとも博士との協力を優先するか...いえ、そうだ。あの案だと色々な人たちを私の目で見ていた方がいい。そして博士の実験場には非検体や実験体くらいしかいないでしょう。それなら西風騎士団の人たちを一度見ていた方がいいか...とそこまで考えた私は、
「...構いませんよ。明日ならまだギリギリ時間に間に合いそうですし。しかし朝になればさっさと出てしまうことになるでしょうが。」
と熟考の末、そうファルカの提案にのる。その私の言葉を聞いたファルカは、
「よっしゃ!そうとなればこっちは準備をしないといけないな。お前がいつ来るかはわからんがいつでも来てくれていいぞ。騎士団全員で飲むのも久しぶりだし、お前も来るとなれば興味深い話も聞けそうだしな!ってことでこれで切るぞ。またな!」
と嬉しそうな声色でそのようなことを言いながらその流れのまま通話を切る。....思い立ったが吉日、と言うのを体現していますね。まぁ元々自由の国モンドの出身なのでモンドではああ言う方はそう珍しくもないのでしょうが。...ま、いいでしょう。私としてもファルカには少し興味がありましたし、隊長やマーヴィカの私が知らない話も聞けるやもしれません。そう考えれば存外面白くなるかもしれません。まぁお酒をどれだけ飲むかはまだ決めていませんが...とそこまで考えたところで、
「...と考えるのは明日でいいですが。明日に予定も出来ましたし何より眠たいのでさっさと寝てしまうことにしましょう。このまま起きていたらまた通話がかかってきそうですしね。」
とそのようなことを考えながら寝袋に入ろうとすると、
—ずず...ずずず.....
とそう音が鳴る。..............はぁ。ともう内心でもため息しかつけなくなった私はとりあえずもう一度灯台から離れるのであった....