「ここであったのも何かの縁ですし、ご一緒しませんか?
私、瑞希と申します」
「いいですよ、目の前にある湖で一緒に遊びましょう。
それにしても、瑞希さんか、俺と同じ名前なんだな。親近感がわくから、ぜひ名前で呼んでほしい。
そっちの皆さんも」
俺は瑞希さんと彼女の周りにいたメンツに声をかけた。瑞樹さんの周りには明久君や美波さん、他のお友達と思われる子たちがいる。
「ねえ瑞樹、私も一緒でいいのよね」
「ああっ、もちろんだ月夜。
むしろ、いないと行かないから」
俺は不安そうに見つめる月夜の両手を握りながら言った。
Side 雄二
「いいのか?
瑞樹さん、女の手を握ってるぞ」
俺は明久とムッツリーニを見た。こいつらはいつも何もないって言ってる、翔子との関係を疑い襲ってくるのに瑞樹さんには何もしないのは理不尽だと思う。
「すでに襲った!
そして、返り討ちにあった!
もう、やらない!!」
明久はどや顔しながら、右ゆびをぐっと立ててる。俺は何度、やり返しても襲いかけられるのに信じられない。
「おれも瑞樹には手を出さない」
――ムッツリーニ、お前もか。
ムッツリーニに至っては瑞樹さんに何もしてないはずのに、動物的本能だろうか震えている。怒らせたらいけない人がいるというが、瑞樹さんはそういう類らしい。
「・・・・・・俺も刺激しないようにしよう」
「雄二が言うなら、私も瑞樹さんは刺激をあたえない」
翔子は俺の独り言を聞きつけ言った。よく聞こえたなと言いたくなったがやめた。
また、明久たちにへんな誤解されたら面倒だ。
Side out
「それにしても、瑞希と瑞樹さんてややこしいわね」
――同じ名前なんだから、そりゃーそうだろう。
美波さんは腕組みしながら、うーんと考え込む仕草をしている。
「そうだ、瑞樹さんはみーちゃんと呼ぼう!」
――いやまて、明久君??
「なんで、俺がみーちゃんなんだよ。
最初から、お友達の瑞希さんをみーちゃんと呼ぶべきじゃないのか?」
「だって、恥ずかしいじゃんか・・・・・・」
明久君は赤い顔しながら、指をもじもじさせながら、言っている。
――いや、俺をみーちゃんと呼ぶのは恥ずかしくないのか?
というか、その反応瑞希さんが好きなのか??
もしそうなら、告白できない仲間として協力してやろうかな??
「よし、決まり~!
みーちゃん、短い間だけどよろしく~」
美波さんが俺と明久君の間にいきなり割り込んできた。その顔はなぜだかわからないが、どことなく焦りを感じる。
「てか、俺がみーちゃん呼びなんだな」
「まあ、どんまいじゃな
みーちゃん!」
秀吉君はポンと俺の背中をたたいた。
――もう、浸透した?!