頭ハッピーな悪魔が全員をハッピーにする   作:よくメガネを無くす海月のーれん

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進行が…!進行があまりにも遅い…!原作になるべく沿いたいという意思と…!全員生存√の為には…!一つ一つ、フラグを積み重ねていくしかない…!もっと文才!文才があれば…!


圧迫面接(応募者側が)

「え、わたくし就職面接するんですか?」

 

 どうも、どうも皆様方、私、絶滅の悪魔…ゼツにございます。この度、忌々しくもデンジ様が公安に所属(せざるを得ない)とのことで、わたくしも付いてこようとしたのですが…

 

「うん。君の場合、何故か戸籍があるからね。戸籍のないデンジ君は色々偽造する過程でなんとかなるけど」

 

 おぅっ…!民間デビルハンターの為に一応と偽造していた戸籍が足を引っ張るとは…!日本と言う国は調べると、戸籍やら個人情報がちゃんとしてないと疑われるとのことで結構ガッチリ作ってしまったのが裏目に出ましたか…!

 

 というか…!そんなこと言って!わたくしを追い出したいだけでしょうに…!なんという悪魔なんでしょう!

 たかだか自分より下の者を支配するしか出来ない格下キラーの癖に…!法律を盾にするとは…!どうせ貴女、総理大臣と契約して日本国民残機にしてるでしょうに!末法も末法が法を振り回すとは傲慢にもほどがあります!

 

「えぇ~~~~、面倒くさいですねぇ…」

 

「嫌ならしなくていいよ」

 

「はぁ?わたくしにしないという選択肢はありませんので。お眠りになったポチタ様、デンジ様のお傍にいるのが与えられた使命。それを放棄することはありえません」

 

たとえ、お二方をお守りできず、デンジ様に命を託すもとい、デンジ様を救うために命をお使いになられたポチタ様の為にも…!不肖ながらわたくし、肉体をミキサーにかけて、骨肉を粉々にしようとも今のデンジ様にお仕えいたします!

 

 そのためには…!

 

「悪鬼羅刹…!」

 

 この邪知暴虐な支配の悪魔をどうにかしなければ…!

 

「なぁ」

 

「っ、はいはい。いかがなさいましたかデンジ様」

 

「ゼツはマキマさんと知り合いなのか?」

 

「知り合い…ではないですね。デンジ様には申し訳ありませんが知り合いと呼びたくありません」

 

「なんかあったのか?」

 

「まぁあったと言えばありましたし、なかったと言えばない…という」

 

 そう、私はもうずーっと、代替わりしている4騎士には常々手を焼いていた。もちろん、目の前の支配の悪魔も含めて。今は~…マキマと名乗っているんでしたか?今回は小賢しく生き残ってるようで…。

 

 代替わり前の好悪を押し付けるわけではありませんが、長々と続けられたらうんざりするというもの。わたくしにとって、コイツは『どうせまた何かやるんだろうな』という諦めと疑念の目しかない。

 

 小首をかしげるデンジ様。可愛いですねぇ。癒されるものです。仕える者としてどうなのかと聞かれれば、答えに窮しますがしかし!しかしですよ!?滅びの悪魔様も同様の…例えばチェンソーマン様に告白染みた遊びの誘いを出来ずに悶々とする姿に難とも言えない恍惚の感情を抱くのですから、これは仕える人間の業というものでございます。

 

 …はぁ。わかりましたよ。現実逃避しても仕方ないでしょう…!

 

「わかりました。その就職面接、受けてやりましょう」

 

「ふーん、そっか」

 

 なんですか!?その何か言いたげな言い草は?!ダメですか!?嫌ですか!?そうですよねぇ!邪魔ですもんねぇ!良いでしょう!代替わり前の好悪を押し付けるつもりはありませんが、支配という存在に生まれた者の業として!業として!!!!

 

 私、ゼツはいやがらせに徹しましょう!いやぁ!気分がいいものですねぇ!わたくしの絶滅の悪魔という立場上、仕える滅びの悪魔様から離れる事は出来ませんでしたから、役得!圧倒的役得というわけです!積年の恨み…!知らぬ貴方に背負っていただきましょう…!

 

 そっと耳打ち。悪魔のささやきというものでございます。

 

「そういえば、貴女、わたくしの貸しをお忘れではありませんか?」

 

「貸し?」

 

「えぇ、貴女は昔(代替わりする前)命乞いをしたことがあったでしょう。その貸し、返させていただいても?」

 

「そんなこと…なかったと思うけど」

 

「いーえ!ありましたとも!契約は絶対…!悪魔との約束でございます。支払っていただきますよぉ?」

 

「……はぁ、わかったよ。内容は」

 

「物分かりがいいですねぇ~~~~!では」

 

 そうして、一つの契約を結んだ後、東京の公安にて面接を受けることになりましたが…!

 

~~~~~

 

「わたくしは絶滅の悪魔です。私を公安に雇いなさい。対価は必要ですか?」

 

『………』

 

 一人対五人の面接…。これ、俗に言われる圧迫面接と呼ばれるものではないでしょうか?

 

 確かに高度経済成長期…でしたっけ?を抜けたところで、就職できる人を絞っているから雇う側が有利に立ちそうですが…残念ながらわたくしは悪魔。悪魔としての力をフルに活用いたします。

 

 五人の(多分役職についているだろう)人と対面して、椅子だけ用意された場所に足を組んで返事を待つ。

 

「ちなみに拒否すれば、この場で恐竜の悪魔を呼び出し、この建物をすべて破壊します」

 

 追加で脅し。現実問題、私が上であなた方が下です。真ん中に座る支配の悪魔は、どうにかして落としたいでしょうが…。今ここで戦闘になったとして、自身の本性やらなにやらを晒すのは悪手でしかないでしょう。それに、私を殺せたとしても…どうなると?貴女がチェンソーマン様と一緒になりたいがために色々対策しているとはいえ…!きっと、わたくしとの戦闘で使い切るでしょう…。タダでは死にませんよ?

 

 虚空から肉食獣の口腔が浮き出る。舌がでろりとまろび出て、滴る唾液はびちゃりと踏み心地のいいカーペットを汚した。湿ったカーペットがボコボコと泡立ち、小型の恐竜が顔を出す。恐竜の悪魔は口から恐竜を吐き出すという仕様上、唾液からでも生まれるんですよね…。勝手に生まれる面倒はありますが…今はそれが好都合ッ!

 

 這い出た小型の肉食恐竜が室内を歩き回り、飛び回り、五人の人間を脅しに係る。まぁほとんど遊んでるだけでしょうが。ですが、その肩に乗せられた鉤爪が、目の前に見せられた牙が、被食者であることを入念にわからせるその眼光が、私を落とすといった時点で敵となる。

 

 就職面接with恐竜の悪魔…!わたくしの考え得る就職面接対策の答え!

 

 ちーなーみーに、絶滅の悪魔と支配の悪魔。どちらが強いかと問われると、実は時間の問題だったりします。支配の悪魔が入念に準備をして、私を殺せる仲間やらを支配できていれば殺せるでしょう。しかし、そうでないなら私が勝ちます。というか大体の支配の悪魔に打ち勝てると思いますよ?時間を与えてはいけない悪魔…それが支配の悪魔です。

 

 おまけですが、わたくしが死にかけると滅びの悪魔様が切り込んで地獄からお掬いになられるので死ぬことはありません。滅びの悪魔様に頼っていますが、一回も死んだことがありませんとも…!超越者…一歩手前くらいですね。というか、死にかけたこと自体も数回程度ですので…まぁ自慢でございます。

 

 ですので、私は支配の悪魔の仲間を殺すだけ殺して、死にかけると帰るというクソムーヴができるので、いざとなれば死ぬ気で戦えます。ちょーっと眷属を出してしまって眷属を殺されて弱体化はするものの…現世や地獄でちまちま積み重ねれば取り返せるものでございます。

 

「そんなのが通ると」

 

 お、いいですねぇ。男性が一人反抗しようとしましたが…すぐに牙を当てられていますね。まぁ勇気は評しましょう。

 

「通ります。通せざるを得ません。なぜなら、貴女方は私を抱えるという利益から手を抜くことはできません。そうですねぇ…この子達はどうでしょう?恐竜の悪魔、わたくしのカワイイ眷属を貸し出してあげましょうか?それとも、リョコウバトの悪魔でしょうか?一体一体は弱いでしょうが…数は賄えますよ?」

 

 えぇ、えぇ!わたくし絶滅の悪魔。もう滅んでしまった生物達のトップ…!

 私が許可すれば眷属たちも嫌とは言えません!戦力は多いに越したことはないのだから、貴女方は私を取るしかありません。

 

 もう一度言いますが、わたくしが上であなた方が下という事をお忘れなきよう…。

 

 支配の悪魔、その表情の薄い顔がかすかに歪むのが見えました。嫌がらせは順調ですねぇ…!

 

「はぁ……。対価は要求させてもらうよ」

 

「えぇ、えぇ!もちろんですとも。私が貸し出せるのは恐竜の悪魔、リョコウバトの悪魔、三葉虫の悪魔なんてどうでしょう?弱いですが、5回までなら脱皮ということで致命的な一撃を回避できます」

 

「わかった。それでいいよね?恐竜の悪魔、リョコウバトの悪魔、三葉虫の悪魔を対価に貴女の公安所属を認めます」

 

 ふふん、就職面接終了…!支配の悪魔には残念ですがわたくしの勝ちでございます…!

 

 あ、そうそう

 

「ちなみにですが、私をデンジ様の側に置かないと暴れてこの建物を壊してしまうかもしれないのでよろしくお願いします」

 

『…』

 

 ふふっ、公安に所属しても場所が違う…という事をしたかったんでしょうがそんなこと許しません。しっかりとお傍に居させてもらいますとも。

 

そうして、面倒くさい就職面接を乗り切り、デンジ様のお傍に入れると思いましたが…!

 

~~~~~

 

「君達にはアキ君とバディを組んでもらうよ。もちろん、住むところも一緒」

 

「どういうことですかマキマさん!?」

 

「まぁ」

 

 住むところを提供してもらえるとは…!目の届くところで管理したいという思いが見え見えですが…。それでも住居の問題を解決できるのは良い事ですねぇ…。人の住処というのが少々癪でございますが。

 

 横に居るのはデンジ様と…チョンマゲ頭の男…アキと言ってらっしゃいましたか?その方の家でお世話になるようで…ここは礼儀を通すべきでしょう。

 

「ふむ…アキ様、よろしくお願いいたします。デンジ様、家主には礼を尽くすことが大事ですよ」

 

「お、あー…。よろしくお願いしあーす」

 

 おざなりに頭を下げましたが、頭を下げる事すらしなかった前と比べると大きな進歩です!わたくしゼツ、感激でございます!

 

「本当に住む…んですか?」

 

「うん。デンジ君はちょっと特別な事情で。そっちのゼツはデンジ君の付き添いでね。…頼まれてくれないかな?」

 

「…わかりました」

 

 ちょっと頬を赤らめながら答えるアキ様…おやぁ?まさか、まさかまさか?絶滅の悪魔の鼻にピキーン!ときました。

 

 もしや…支配の悪魔に懸想している?おぉ…可哀そうなことに。ロクな恋じゃないですねぇ。実るどころか利用されて踏みつぶされそうですが…まぁその時はその時でしょう!

 

 こちらに火の粉が飛ぶのなら払うまでですが、人の恋模様に口をはさむ義理はありませんし。せいぜい、応援させてもらうとしましょう…!あ、デンジ様には常々支配の悪魔が信用できないことを言ってましたので、好意はあるようですが、多少抑えられています。わたくしとしてはきっぱり諦めてほしいんですが…やはり最初のハグですか…!あのハグが…!

 

 並々ならぬ怨念を募らせていると不意に声が掛かる。忌々しい支配の悪魔からでした。

 

「あぁ、ゼツとアキ君はちょっと残ってね。デンジ君は別室でちょっと書類を書いてもらうから」

 

「あら?」

 

「なんです?」

 

「わかりましたマキマさん!…ゼツ、あんま迷惑かけんじゃねぇぞ」

 

「……了解しました。」

 

 くぅっ、いや、わかっているんですよデンジ様。一応の上司になるということは。それでもちょっと心情面でですねぇ…!

 私の内心を理解したように釘を刺されながら、部下の方に連れられて行くデンジ様を見送り…

 

 ふぅ…行きましたね。

 

「で  何がしたいのですか?マキマ」

 

「契約の履行、だよ」

 

 …なるほど。最初の契約者ということですか。

 

「どういうことですかマキマさん。てかコイツ…」

 

「地下に行こうか。アキ君には新たな悪魔と契約してほしいの。そこに居る悪魔の、その眷属と」

 

 あっけにとられるアキ様に対してカーテシーをする。貫頭衣なので見栄えはそこまでですが。

 

 さて、改めてご挨拶をしましょう。

 

「わたくし、絶滅の悪魔。絶滅の名を冠する悪魔にございます。住まいを借りるということで少しばかりサービスしましょう。貴方は何と契約いたしますか?」

 

 貫頭衣の下から、わらわらと這い出るは恐竜、鳥、小さい矢じり型の蟲、その他さまざまな生物…もうこの世に居ない生物。

 

「他者を害することを望むなら喜んで手を貸しましょう。それが私、絶滅の悪魔の喜ぶことなのですから」

 

 他者を害する、ひいては、他者を殺しつくすことを本願とし、人の人による人のための大量殺戮(銃の発明・狩猟・環境破壊)によって力を増したわたくしは、人間がとても大好きでございます。

 

 貴方は何を望みますか?金?欲?それとも…復讐ですか?

 

「絶滅の悪魔、絶滅した生物の悪魔を眷属に持つ強大な悪魔。アキ君の目的に役立つと思うよ」

 

「なっぁっ…!?」

 

 どれにしても大いに結構。どうか人の傲慢を振りかざしてくださいませ。

 

 それが私の望み、かつて自分達以外の人類を殺しつくし、ヒトにおける霊長類を獲得した傲慢で愛おしい貴方方への願いでございます。

 

「さぁ御答えを。貴方は何と契約しますか?」

 

 引き攣った顔でこちらを見るアキ様に、再度問うのでした。

 

~~~~~

 

 結局、アキ様は『恐竜の悪魔・顎』『三葉虫の悪魔』と契約いたしました。それぞれの対価はわたくしのサービスで爪と血液。

 

 あと、アキ様はどうやら悪魔というものが嫌いな様子で悪魔と聞いてから蛇蝎の如く嫌われてしまいました。しょんぼりでございます。




ここでアキ君に「恐竜の悪魔」と「三葉虫の悪魔」を契約させる名采配。面食いの狐や寿命ゴリゴリ削ってくる呪いと違って、優しい対価で乱発しても安心!

まぁちょっとアキ君からのヘイトは高くなりますが、どうせ後々絆されてくれるので、好感度は低いほどいいというもの…!どん底に落ちればあとは上がるだけ…!悪魔的発想…!
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