異次元の殺し屋   作:クライングフリーマン

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跳んで来たのは・・・どこかで声がする。
ここは、どうやら仏間らしい。何故なら、仏壇の天井に跳んで来たからだ。
しめた。家人の心を探ったら、子供部屋はもう使っていない。



102.【固執(persistence)】

 

======== この物語はあくまでもフィクションです =========

ここは、『固の国』。

俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。

 

俺には聞こえる。殺してくれ、と。

どこの次元でも聞こえている。

 

跳んで来たのは・・・どこかで声がする。

ここは、どうやら仏間らしい。何故なら、仏壇の天井に跳んで来たからだ。

しめた。家人の心を探ったら、子供部屋はもう使っていない。

幸い、子供部屋は、声のする部屋の反対側の隣だった。

心の声を探すと、どうやら、この次元の国のトップも『お払い箱』になり、次の国のトップ、曽犀はもう決まっているらしい。その曽犀が正式な内郭曹魏代臣になるのは、次の刻会の開始日らしい。そして、この三人、敢えて言うなら元内郭の三人は、その『隙間時間』にまだ『おいた』をするらしい。内郭曹魏代臣の石庭、涯夢大臣の巖谷、税金調査会長の三谷澤は、今後の段取りを決めていた。

「これで、阿方利加大陸の65%を占める発展途上国は我が国に感謝することになる。」

「いつ完了するんだい?」

「今年度末。税金省の事務員に根回ししておいたから、新曹魏は暫く気づかない。」

「正式に決まる迄はバッシング、決まったら持ち上げ。テレビを使えばちょろいもんさ。電波オークションなんて恐くない。開始日は、年度が変わってからだ。高齢者が死ぬ時期までまだ3年ある。世代交代すれば、オールドメディアの操り人形がいなくなるって言うお馬鹿さんがいるが、VHOにお願いして、新しいビールス用の爆朕を輸入する。接種すればするほど、『お迎え』が早くなる。」

「VHOは大丈夫。隣国蠅の国のお・か・か・えだからな。」巖谷は笑った。

「お前が世間に一番評判悪いの、知ってる?『人が変わった』みたいだって。」

「だって、別人だもん。」

三谷澤の言葉に巖谷は悪びれず言った。

 

「その録音、渡して貰おうか?」と、あのオンナのそっくりさんは言った。

「嫌だと言ったら?」

「殺す。殺して奪い取る。」

「出来るかな?」

オンナの後ろから、俺のそっくりさん、いや、止揚が言った。

止揚は躊躇無くオンナの喉に、オンナが持っていたナイフを宛てがい、殺した。

そして、どこかへ跳ばした。

 

俺と止揚は、どこかの公園にいた。

「ダーリン。いや、五十嵐。迷うな。次元に留まる時間が長すぎる。今、3人を国会開始後に跳ばした。」

「趣旨は分かった。だが、俺は俺のやり方でやる。愛してるよ、止揚。」

「おい。」

 

俺は跳んだ。

国会開始後の時間軸に。

3人は、何故か、あの公園にいた。

 

「分からない。」と、石庭は言った。

他の2人は「仕方がない。」と言った。

「よく言った。お前達は免除してやろう。石庭を借りるよ。」

 

俺は未来の時間軸に跳んだ。

石庭達が目論んだ通り、外国人だらけになった、『固の国』は、クーデターが各地で起こり、内戦状態になった。『蠅の国』は、国を手中に収めることが出来ず、逃げ出し、他の国に『平定』救援を求めた。つまり、そこは石庭達が想定出来なかった地獄だった。

「そんな筈はない!!!!!!!」

 

俺は、過去の時間軸に跳んだ。

石庭の出自の国『蠅の国』に跳んだ。

「この場所、この時間をいつも夢みていたんだろう?逃げるなら、ここだぜ。」

家の中から少年が出てきた。

少年は父親に報告した。

父親は、「この『固の国』人め。お前らのせいだ。」と言い、鉈で石庭を殺した。

「そんな、そんな・・・。」

 

少し離れて見ていた俺は、予想通りだったことを確認した。

 

俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。

石庭は負けたのだ。選挙だけではない。世間に。自分の悪行に。自分の未来に。自分の過去に。

 

俺は、すぐ跳んだ。調査時間を短くしろ、と未来の女房は言った。

「あいつ、俺の上司???」

 

―完―

 

 

 

 

 

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