異次元の殺し屋   作:クライングフリーマン

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跳んで来たのは・・・刻会議事堂の玄関外。
はげ頭を撫でながら、とぼとぼと歩き去る議員らしき男。
俺は、通行人として、警備員に尋ねた。
「誰だっけ?見覚えあるなあ。」



105.【報い(retribution)】

 

======== この物語はあくまでもフィクションです =========

ここは、『償の国』。

俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。

 

俺には聞こえる。殺してくれ、と。

どこの次元でも聞こえている。

 

跳んで来たのは・・・刻会議事堂の玄関外。

はげ頭を撫でながら、とぼとぼと歩き去る議員らしき男。

俺は、通行人として、警備員に尋ねた。

「誰だっけ?見覚えあるなあ。」

「ああ、昨日まで葬儀葬祭だった、石間議員だろ。やりたい放題やって、今日次の葬儀葬祭と交替って言ってたから、終ったんだろ?今は、ただ集議院議員。」

夕方。午後5時か。

尾行していくと、100メートル先のファミレスに入った。

『お子さんランチ』を注文したらしい。

俺は、少し離れたテーブルの女子高生の会話に耳を傾けた。

正確に言うと、心を読んだ。

「最後の最後まで往生際が悪かったね。私さ。『石間辞めろデモ』参加したんだ。3回。」

「3回も?」

「もう選挙権あるし。あのバーコードさあ。ぶつぶつ言ってるけど、全然筋通ってないのよ。浪費税変更するのに1年かかるって、大嘘ついて。今まで、上げる時、1年もかからなかったじゃん。スーパーに行って確認した、だって。何処のスーパー?あの人、亜丸国人らしいから、亜丸国のスーパーかな?選挙中は、苦し紛れに下げます、って言って、終ったら『そんなこと言ってない』だって。SNSの『消すとフエールの法則』知らないのね。」

「やたら、カタカナ語使う人は、意味知らずに使ってる、って言うね。」

「腹立つのはさ。移民ガンガン入れて、『移民のお礼』を税金省の大金庫に入れて、外国にばら撒いて、入って来た移民は、生活に困ってる筈ないのに『生活保護一時金』貰ってる。税関通った後直行で何が生活困ってますだよ。ウチの隣のおじいさん、クビ括って死んだよ。何て言ったと思う???役所の所員。『頑張ってシルバーセンターで仕事探して下さい』だよ。何言ってるの?年金も少ないのに。国民が税金・年金・健康保険料払って、なんで外国人がタダなんだよ。外国人には天国で、国民には地獄。そもそも『少子化』で人口減ったからって、外国人で人数あわせって、未就学児の発想だよ。爆朕さあ。来年から『努力義務』から『義務』に変わるらしい。で、外国人は打たなくていい。理由は『外国人には義務がない』。はあ?訳ワカメなんですけど?外国人で人口増える分、国民を『副作用』で減らすらしい。新曹魏葬祭決まったけどさ、散々邪魔してきたらしい。爺さん婆さん、テレビ使って騙してきた時代は、もう終わりなのにさ。」

「これからも邪魔とかイジメ、進むんじゃない?」

石間は、途中から顔が青ざめていた。

実は、『お子さんランチ』のトレーには、薄型スピーカーが内蔵している。

俺が、厨房まで行って、テレビ局の偽社員証を出して、『さぷらいず企画』だと言ってあったのだ。

石間は、どこから声が聞こえるのか分からずに、ただ奮えていた。

女子高生達は、出て行く時、テーブルの上の石間の手にナイフを突き立てて言った。

「失敗は償うものだ。」「今日でお別れだね、お、じ、さ、ん。」

ウエイトレスやウエイター、シェフはただただ驚いている。

俺は、外に出た。

1時間後、救急車が到着したが、救急隊員の会話から、事切れていたことが分かった。

救急車が遅れたのは、偶然ではあるまい。

 

「助けないのか。万華鏡。」女子高生に化けていたヒットマンが言った。

「粛正か。俺には関係ないな。」

 

ヒットマンは消えた。

 

俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。

 

っさ、次の世界だ。

 

―完―

 

 

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