「食べないのかい?のびるよ」
俺は、誤魔化す為に財布を出した。
オヤジが、その財布を取り上げた。
======== この物語はあくまでもフィクションです =========
ここは、『逆の国』。
俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。
俺には聞こえる。殺してくれ、と。
どこの次元でも聞こえている。
跳んで来たのは・・・ラーメン屋。
「食べないのかい?のびるよ」
俺は、誤魔化す為に財布を出した。
オヤジが、その財布を取り上げた。
「なあんだ。オケラかと思ったら、持ってるじゃないか。そんなに高いラーメンは出さないよ。」
俺は、安心した息を出し、店のテレビに映ってる映像を観た。
どうやら、ここは無事に、女性の国のトップが決まったようだ。
「今度は大丈夫かな?」
「ああ。前の石森政権は無茶苦茶だったからなあ。長くなくてもいい。とにかく、『修理』してくれ、が民意さ。そもそも高齢者をバカにしすぎだよ。テレビでどんだけ嘘ついても高齢者はついてくる・・・幻だよ。俺さ。こう見えても・・・。」
と言いながら、スマホを俺に見せた。
「オヤジさん、ブログやってるの?進んでるねえ。」
「ああ。前の政権の盆暗どもより、よっぽどデジタル。アナログの脳みそだから、財産省の言いなりになってたんだよ。財産省の事務員だってさ。プログラムの1つも作れないらしい。ていうか、算数出来ないんだろうな。減税は絶対出来ないってほざいて税金ばかり取る。実は、10年以上税金が無税でもやっていける金はあるらしい。ありすぎて使い道分からないから外国にばらまく。すると『お返し』が来て、また蔵が出来る。でも、国民には還元出来ない。聞いた話じゃさ。前の前の前の層理に怨みがあって、とにかく怨みのある連中が集合していたらしい。」
食べ終えた俺は確認した。「前の前の前の層理って言うと、暗殺された?」
「そう。オールドメディアは明らかに暗殺なのに、言葉を濁している。それで、俺はあいてえに目覚めた訳だ。坂市層理は、暗殺されるかも知れない。前の前の前の層理の多部さんの愛弟子だからな。ある知事が急逝した。前の層理双賽が引退表明した日だ。今、補欠選挙をやっている。双賽選挙の最中に、補欠選挙が始まった。今日水曜日が組閣の日だが、補欠選挙の投票日が日曜日。詰まり、その前日・・・。」
俺は、勘定を済ませ、店を出て跳んだ。
その時、ラーメン屋のオヤジが言った言葉を知らないまま。
「ガンバレよ、万華鏡。必要な時はいつでも応援を送ってやる。」
列車のチケットを手に入れ、俺は「普通に」移動した。
木曜日、金曜日は、現地で資料集めをした。
何と、坂市佐奈子が応援演説をする場所は巨大モールだった。多部さんがコロされた場所よりはましだが、狙撃場所は、幾らでもある。
土曜日。銃声が鳴り響いた。
現役層理の応援だ。候補者そっちのけで、人々が殺到していた。
万一に備えて、握手会はしない。街宣カーでの演説が始まった直後だった。
坂市は、SPと共に、街宣カーから落ちた。
救急車が呼ばれたが、到着より早く、ストレッチャーが3台到着した。
買い物客姿の女が、見物人に言った。
「狙撃した3人です。警察が来る迄の間、皆さんで見張って下さい。」
「あなたは?」「退職した警察官です。今は権限がない。」
そう言うと、女は去った。
それを見た俺は、旧議員宿舎に跳んだ。
部屋でテレビを観ていたのは、旧政権の政治家達。内郭総辞職して、ただの集議院議員になった者達だ。
「これで、邪魔者は消えたね。」
「復讐はこれからだ。」
「予告してやったのに。『支持率下げてやる』って。」
「もう誰にも邪魔させない。」
「ああ。警察が来るまで、邪魔はさせないね。」と、俺は言ってやった。
テレビの画面が切り替わった。
「これで、邪魔者は消えたね。」
「復讐はこれからだ。」
「予告してやったのに。『支持率下げてやる』って。」
「もう誰にも邪魔させない。」
ある公園。
そこには、止揚、ナオ、ミカが揃っていた。
「ありがとうな。」
いきなり、3人に平手打ちされた。
「正室がいるのに、側室3人も作りやがって。変態!色キチ!!」
止揚は黙って消えた。
ナオは舌打ちして消えた。
ミカはアカンベエをして消えた。
3人?2人はナオとミカとして・・・誰だ?身に覚えがない。
まあ、いい。
俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。
取りあえず、次だ!!くそ。
―完―