紫斑指名が終り、この国のトップ、草見大尽が決まった瞬間だった。
俺は、傍聴席の隅にいた、
恐らく、前の草見大尽なのだろう。
======== この物語はあくまでもフィクションです =========
ここは、『耳の国』。
俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。
俺には聞こえる。殺してくれ、と。
どこの次元でも聞こえている。
跳んで来たのは・・・国家疑似堂。
紫斑指名が終り、この国のトップ、草見大尽が決まった瞬間だった。
俺は、傍聴席の隅にいた、
恐らく、前の草見大尽なのだろう。
「嫌だー。まだやれるんだ、草祭は辞めたが、草見は辞めない!!!!!!!聞こえたんだ、お前はまだやれるって。」
そう言って彼は、新草見にナイフで指そうと襲いかかった。
咄嗟に、副草祭が庇って、手に怪我をした。
近くにいた議員達が取り押さえ、騒然とする中、警備員に連れて行かれた。
警備員が彼を連れて行ったのは、隣国早岐の国の自動車だった。
パトカーが来た時、彼はどこにもいなかった。
議事堂内にいた筈の警備員も、彼を連れて行った警備員もいなかった。
早岐の国領事館。
「偽物は、なかなかの名演技だったようだな。これで、前草見は頭がおかしくなって逃亡、ということになるよ、本物君。」
「私を、私を・・・どうする積りだ。あ、オー・マンマン様。」
「お前の役目は終った。悪い事した人間の内臓はね、病気で可哀想な人の為に役立てるのよ。」
「成程な。」
「助ける気か、万華鏡。前の次元で会った時は、助けなかったぞ。こいつの『腹違い』の兄弟を。」そう言ったオンナは、女子高生の姿になった。
「相変わらず、隣国の言葉の勉強がたりないな。『腹違い』とは、父親が同じで母親が違う、異母兄弟に使う言葉だ。何故、ここに呼んだ?」
「人質は、こいつだけではない。」
カーテンを開けると、前外耳大尽がベッドに横たわっていた。
「た、助けてくれ、ま・・・。」
瞬時の判断で、俺はそこから跳んだ。
前草見や前外耳が、俺の名前を知ってる訳がない。
再び、疑似堂に跳び、人々の心の中を読んで、俺は病院に跳んだ。
クリーニング袋に入った、白衣を着て、ヤツの病室に行った。
そこには、敵のオンナと格闘中のオンナがいた。3対1だ。
あ。あの空間のバーガーショップの店員だ。
短い判断で、バーガーショップの店員に加勢した。
ん?火薬のにおいがした。
「爆弾だ!!!!!!!みんな逃げろ!!」
俺達は、夜の公園にいた。病院から白煙が上がった。
「何故、分かった?」「鼻が効くのさ。それよりお前らごと吹き飛ばそうとした。前草見は自業自得だが・・・・。」
「借りにしておいてくれ。」オンナ達は消えた。
「どうやら、『ひとすじなわ』じゃ無さそうね。行こうか、万華鏡。五十嵐。」
『ひとすじなわ』では行かないのは、あの女達だけでは無かった。
シティホテルは予約されていた。
食事の後、ふらふらの俺をハンバーガーショップ女は軽々と担いで部屋に入った。
「っさ、ディナーよ。上司に逆らじゃないよ。」
ナオ達は『予言』していた。
3人目の側室出現を。いや、初めてじゃないのかな?
翌朝。彼女はいなかった。重労働をしたような気がする。下半身が重たいからだ。
それでも、俺は跳んだ。
俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。
あの草見が本物だったかどうかは分からない、今は、考える時間がない。
俺は、跳んだ。
―完―