ウエイトレスが、俺の分のコーヒーを持って来た。
「以上でお揃いでしょうか?」「うむ。」
======== この物語はあくまでもフィクションです =========
ここは、『担の国』。
俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。
俺には聞こえる。殺してくれ、と。
どこの次元でも聞こえている。
跳んで来たのは・・・ファミレス。
ウエイトレスが、俺の分のコーヒーを持って来た。
「以上でお揃いでしょうか?」「うむ。」
ウエイトレスが去ると、「遅いぞ、万華鏡。」と力石が言った。
「遅いぞ、万華鏡。」と止揚が言った。
「遅いぞ、万華鏡。」とナオが言った。
「遅いぞ、万華鏡。」とミカが言った。
コントか?と思ったが、取りあえず「済みません。」と謝って、コーヒーを啜った。
「皆に集まって貰ったのは、他でもない。時間が切迫しているからだ。この次元の国、『担の国』でも、前の国のトップが散々やらかした後、退陣。次の国のトップ、詰まり噌味相祭が女性トップ。野党は勿論、連携していた与党の汚名党まで、連携を解消して、非難。政党の支持団体、自称「女性差別反対集団」まで非難。」
「それって、ただの我が儘じゃないですか?」
「その通り。そして、狙われている。黒幕は勿論隣国だ。ここでは『好の国』だ。狙われているのは、そのトップ、高木夏子、外字大尽薩摩二郎、経済秩序大尽小野見あいこ、ざっくり省大臣田山睦月、副総代阿望太郎、後は雑魚だから構わない。」
「身辺警護ですか、力石さん。」「それと、ヒットマン抹殺だ。消さないと巻き添えを食う。」
「実は、力石さん。前の次元で、ヒットマンごと俺を消そうとしました。」
「焦っているのか。とにかく、要人同時攻撃アンド・・・。」
「アンド?」「本土襲撃。」
「タレコミがあったんですか?」
「いや、逃げ出した前相祭の頭を読んだ。ヤツは逃げ出したよ、『ノアの箱舟』で。」
「そんなのがあるんですか?」「実際はステルス旅客機だ。」
俺は、高木のSPに混じって、草見専用機に乗った。
案の定、ハイジャックされていた。
「こいつに死んで欲しくなかったら・・・。」
「起爆装置は外したよ。非常事態だ。消えてくれ。」
俺は指で、ヤツの周りにブラックホールを開いた。
「あなた、魔法使い?天使?殺し屋?味方。」
俺はニヤリと笑って、草見にウインクし、こう言った。
「全部ですよ。」
俺は、愛国隊の複座戦闘機の後部座席に跳んだ。
「誰だ?」「俺は、草見の『密命』でやってきた、『味方』だ。パスコードは・・・。」
俺は、草見の頭の中の『パスコード』を言った。
「これは演習じゃない。威嚇でもない。『本式』で向かえ撃てと言付かってきた。」
「了解。」
複座戦闘機は、近寄って来た、隣国戦闘機に迎撃し、続く編隊の機も習った。
いきなり打ち落とされて驚いた隣国機は、飛散した。
地上に降り、ファミレス前に跳ぶと、皆はもう既にいた。
「遅いぞ、五十嵐。」と、力石は言った。
「遅いぞ、五十嵐。」と、止揚が言った。
「遅いぞ。五十嵐。」と、ナオが言った。
「遅いぞ、五十嵐。」と、ミカが言った。
「じゃ、また会おう。解散。」
皆は消えた。
しまった。誰が誰を受持ち、どう守ったか聞きそびれた。
ま、いいか。
俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。
一匹オオカミだった筈が、いつの間にか仲間が増えていた。
力石以外は、「オンナ」でもあったが。
跳ぶよー。
―完―