異次元の殺し屋   作:クライングフリーマン

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跳んで来たのは・・・ファミレス。
ウエイトレスが、俺の分のコーヒーを持って来た。
「以上でお揃いでしょうか?」「うむ。」



108.【分担(apportionment)】

 

======== この物語はあくまでもフィクションです =========

ここは、『担の国』。

俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。

 

俺には聞こえる。殺してくれ、と。

どこの次元でも聞こえている。

 

跳んで来たのは・・・ファミレス。

ウエイトレスが、俺の分のコーヒーを持って来た。

「以上でお揃いでしょうか?」「うむ。」

ウエイトレスが去ると、「遅いぞ、万華鏡。」と力石が言った。

「遅いぞ、万華鏡。」と止揚が言った。

「遅いぞ、万華鏡。」とナオが言った。

「遅いぞ、万華鏡。」とミカが言った。

コントか?と思ったが、取りあえず「済みません。」と謝って、コーヒーを啜った。

「皆に集まって貰ったのは、他でもない。時間が切迫しているからだ。この次元の国、『担の国』でも、前の国のトップが散々やらかした後、退陣。次の国のトップ、詰まり噌味相祭が女性トップ。野党は勿論、連携していた与党の汚名党まで、連携を解消して、非難。政党の支持団体、自称「女性差別反対集団」まで非難。」

「それって、ただの我が儘じゃないですか?」

「その通り。そして、狙われている。黒幕は勿論隣国だ。ここでは『好の国』だ。狙われているのは、そのトップ、高木夏子、外字大尽薩摩二郎、経済秩序大尽小野見あいこ、ざっくり省大臣田山睦月、副総代阿望太郎、後は雑魚だから構わない。」

「身辺警護ですか、力石さん。」「それと、ヒットマン抹殺だ。消さないと巻き添えを食う。」

「実は、力石さん。前の次元で、ヒットマンごと俺を消そうとしました。」

「焦っているのか。とにかく、要人同時攻撃アンド・・・。」

「アンド?」「本土襲撃。」

「タレコミがあったんですか?」

「いや、逃げ出した前相祭の頭を読んだ。ヤツは逃げ出したよ、『ノアの箱舟』で。」

「そんなのがあるんですか?」「実際はステルス旅客機だ。」

 

俺は、高木のSPに混じって、草見専用機に乗った。

案の定、ハイジャックされていた。

「こいつに死んで欲しくなかったら・・・。」

「起爆装置は外したよ。非常事態だ。消えてくれ。」

俺は指で、ヤツの周りにブラックホールを開いた。

「あなた、魔法使い?天使?殺し屋?味方。」

俺はニヤリと笑って、草見にウインクし、こう言った。

「全部ですよ。」

 

俺は、愛国隊の複座戦闘機の後部座席に跳んだ。

「誰だ?」「俺は、草見の『密命』でやってきた、『味方』だ。パスコードは・・・。」

俺は、草見の頭の中の『パスコード』を言った。

「これは演習じゃない。威嚇でもない。『本式』で向かえ撃てと言付かってきた。」

「了解。」

複座戦闘機は、近寄って来た、隣国戦闘機に迎撃し、続く編隊の機も習った。

いきなり打ち落とされて驚いた隣国機は、飛散した。

 

地上に降り、ファミレス前に跳ぶと、皆はもう既にいた。

「遅いぞ、五十嵐。」と、力石は言った。

「遅いぞ、五十嵐。」と、止揚が言った。

「遅いぞ。五十嵐。」と、ナオが言った。

「遅いぞ、五十嵐。」と、ミカが言った。

「じゃ、また会おう。解散。」

皆は消えた。

しまった。誰が誰を受持ち、どう守ったか聞きそびれた。

ま、いいか。

 

俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。

一匹オオカミだった筈が、いつの間にか仲間が増えていた。

力石以外は、「オンナ」でもあったが。

 

跳ぶよー。

 

―完―

 

 

 

 

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