異次元の殺し屋   作:クライングフリーマン

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跳んで来たのは・・・どこかの私塾のようだ。
廃校の再利用か。
「遅いぞ、五十嵐。」と、ハンバーガーショップのオンナは言った。
「足の国だったか、あの時はお世話になりました。」と、俺は一応礼を言った。



112.【利権(Concession)】

 

======== この物語はあくまでもフィクションです =========

ここは、『益の国』。

俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。

 

俺には聞こえる。殺してくれ、と。

どこの次元でも聞こえている。

 

跳んで来たのは・・・どこかの私塾のようだ。

廃校の再利用か。

「遅いぞ、五十嵐。」と、ハンバーガーショップのオンナは言った。

「足の国だったか、あの時はお世話になりました。」と、俺は一応礼を言った。

「礼はいい。私はお前のオンナの一人だからな。」

「五十嵐は、局次長のことも覚えていないのね。」とナオは呆れた。

「あの空間で『再会』した時も覚えていなかった。改めて紹介しよう。局次長の宇田梅子さんだ。お前の『側室』の一人でもある。それより、五十嵐。信の国は、どうだった?後を任せたままだが。」と、力石は言った。

「俺が来ることを言ってくれてたんですね。結局、香川さんの叔父を助けるのでなく、香川さんの叔父と同じ奸計を企む奴らを世間に衆知、香川さんの決意をみせつけました。」

「上出来だ。お前を呼んだのは他でもない。ここ、『益の国』でも『信の国』のように債務相が狙われている。新しい政権の債務相に選ばれた、女性大臣は、元債務省主計局長だった。暴君達の黒幕として暗躍していた税金調査長宮田与一は、事実上『降格』になった。この意味が分かるな。」

「はい、局次長。」「では、引き継ぎ終了。我々は、次の任務に向かう。お前を『食べる』のは、お預けだな。」

そう言うと、力石、ナオ、梅子は消えた。

どうやら梅子は『雌カマキリ』タイプらしい。止揚も相当なものだが。

 

俺は、債務省に跳んだ。昼休憩の時間だ。

それとなく、事務員のPCを操作した。

そして、新債務省大臣の田山弥生の家に跳んだ。

医師らしき男が、田山の肩に注射を打とうとしていた。

俺は、注射器を男の手から、空中に跳ね飛ばした。

「何をする?」

「何をする?質問が違うな。本物の医師なら、先ず注射器を拾う筈だ。そして、『あなたは誰?』と尋ねる。」

男はナイフを取り出し、田山の首に押し当てた。

俺は、外のSPの所に男を跳ばした。

 

「聞いています。私を守りに来て下さったのね。何故?」

「新宗理もそうですが、貴方が亡くなれば、また跳梁跋扈が始まる。貴方と新宗理は『大型太陽光エネルギー集積パネル』の設置中止を決めようとしている。ところが、それをよく思わない連中がいる。元税金調査長が親玉だ。失礼。情報収集する暇がないから、貴方の頭の中を読ませて貰いました。」

「頼もしい、エターナル・セキュリティー・パーソンだわ。」

 

田山を乗せて宗理官邸に向かう途中、お決まりの『煽り運転車』が来た。

しかも、機関銃をぶっぱなして来た。

俺は、中央分離帯のガードレールを少し曲げて、奴らを押し込めた。

奴らは気を失っている。

田山は、警察を呼び、後始末を依頼した。

 

宗理官邸に到着すると、トラックが横から突っ込んで来た。

俺はハンドルをきることなく、トラックを瞬間移動させた。

トラックは、工事現場に突っ込んだ。

 

夕方、新宗理は、田山と共に記者会見を行い、『再生エネルギー交付金制度』の廃止を閣議決定した、と報告した。

ついでに、田山は『冒険譚』を面白おかしく話した。

「私には、幸運の女神がついているようです。」

その時、元税金調査長宮田が拳銃で撃った。

弾は暴発して、宮田は手を負傷した。

「ほらね。」と、2人のチャーミングな大臣が言った。

 

「宮田は自白しました。拳銃は隣国製品です。警察は家宅捜索をして『宝の山』を発見したそうです。利権政治では、国民は納得しません。時代錯誤は、もう終わりにしないと。」

新宗理今市早苗は、笑顔で俺と握手した。

 

俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。

時には、荒っぽいこともやるが。

 

俺が消える前、2人は深くお辞儀し、言った。

「ありがとうございました。天使様。」

 

照れるな。さ、跳ぶぜ。

 

―完―

 

 

 

 

 

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