異次元の殺し屋   作:クライングフリーマン

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跳んで来たのは・・・テレビ局。MHK(マニュアル放送協会)だ。どこかの部屋だ。
「だれ?」
「あ。間違えました。」
俺は、彼女の頭の中を素早く読んだ。



116.【バックギア不要(No back gear required)】

 

======== この物語はあくまでもフィクションです =========

ここは、『進の国』。

俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。俺のことを仲間は、仮の名の「五十嵐」と呼ぶことが多い。

 

俺には聞こえる。殺してくれ、と。

どこの次元でも聞こえている。

 

跳んで来たのは・・・テレビ局。MHK(マニュアル放送協会)だ。どこかの部屋だ。

「だれ?」

「あ。間違えました。」

俺は、彼女の頭の中を素早く読んだ。

どうやら、この次元でも、悪政が続いていた後、新しい、国のトップが決まったらしい。そして、同盟国との会談が。

「済みません、総務電波省の真下さんから、メッセンジャーとして来たんですが、ここは、大空常務のお部屋じゃないですよね。」

「大空は私。同じ名字の社員は聞いたことないわ。」

「失礼しました、常務は男性の方だとばかり・・・。」

「頼りないメッセンジャーね。竜崎さんもちゃんと言えばいいのに。で?」

「明日の会合は急遽取り止め、ということです。」

「なんで、電話じゃないの?分かった。下がって。」

「失礼しました。」

成程。新総理と大麦国大統領の会談の中継があるのか。常務直々に陣頭指揮とは。

 

午後7時。テレビ生中継が始まった。

両首脳が挨拶をし、セレモニーが始まった。

通常はチーフプロデューサーが仕切る所を、大空が仕切っている。

「ぼかし。」

首を傾げながら、コンソールの前の職員が操作する。

「アナウンス。」

「映像が乱れております。暫くお待ちください。」

「屋外。」

社の屋外のヘリが社屋を映す映像に切り替わった。

「つなぎ。」

無関係の映像が暫く流れる。

約1時間の生中継は、「ぼかし」に戻ったところで終了した。

生中継は、この国からはMHKしか行っていない。

隣室では、一斉に電話が鳴り出しだした。

全て計算ずくの妨害か。謝罪オペレーターまで用意しているとは。

 

街中に跳んだ。

街頭ビジョンを観ていた、ナオやミカと同じ年頃?の女性に尋ねてみた。

「何か、ぼけてたね。折角なのにね。」

「わざとよ。わざと。デモ起こす。起こしてやる!!」

 

1時間も経たない内に、デモが起こった。

『MHK解体デモ』だ。

『隣国の阿辺の国の命令か?』

『放送免許取り消せ!!』

『MHKなんか要らない』

『嫉妬心丸出し』

『だから、オールドメディアって呼ばれる』

『税金から払ってる援助金、打ち切れ!!』

 

俺は、総務電波省の真下の家に跳んだ。

 

30分後。真下と大空の『生中継』と、本物の『首脳会談のセレモニー』がSNSで流れた。

デモが行われている場所に戻った。

いた。「ねえねえ、この投稿、凄いぜ。」と俺が彼女に言うと、皆集まってきて、『鑑賞』した。

 

俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。

 

後は、この世界の若者に任せよう。

 

さ。跳ぶぞ。

 

―完―

 

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