スクリーンには、新宗理の外交シーンが映っている。
対A国との会談では、親密さが伝えられ、対K国との会談では、『無制限の援助はしない』と毅然とし、対C国とは、『汚染水疑惑』を持ちかけられて、即座に反論をして見せた。
======== この物語はあくまでもフィクションです =========
ここは、『論の国』。
俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。俺のことを仲間は、仮の名の「五十嵐」と呼ぶことが多い。
俺には聞こえる。殺してくれ、と。
どこの次元でも聞こえている。
跳んで来たのは・・・街頭スクリーンの前。
スクリーンには、新宗理の外交シーンが映っている。
対A国との会談では、親密さが伝えられ、対K国との会談では、『無制限の援助はしない』と毅然とし、対C国とは、『汚染水疑惑』を持ちかけられて、即座に反論をして見せた。
「完璧だろう?ダーリン。局次長の『下になって』腰が疲れたか?今日は勘弁してやるよ。」と肩に手をかけ言ったのは、止揚だ。
「取り敢えず、ありがとう・・・って、なんで知ってる?」「聞いたから、本人に。」
「あ、そう。今、何か言いかけた?」
「ああ。完璧過ぎた宗理の運命は?」「暗殺か。ここでも。」
「場所を変えよう。」
2人が跳んだのは、ある公園のベンチだった。
周りのベンチは、カップルだらけだ。
「圧政のもたらすものは貧困だ。ここでも、その貧困層にデマ流す、政府事務員やマスコミがいる。必死だな。そして、デマと同時にバイト君雇って、デモをやらせる。若者はいいが、情弱層は騙されやすい。若者と接点持てる生活が出来る程豊かじゃないからだ。」
「止揚はデモには詳しいからな。」
「そこで、今回の君の使命だが、不当なデモを正当なデモに塗り替え、敵の暗躍を防ぐことにある。尚、君が傷ついたり亡くなっても当局は一切関知しないから、その積りで。成功を祈る。私は自動的に消える。」
昔観た映画のまんまじゃないか。
そうこうする内に、若者役の役者が集まってきた。
『明石、辞めろ。』『圧政はもううんざり』などといったプラカードを持っている。
行進は、国会議議事堂に続いている。
中心になっている若者に注意した。
どこかに連絡をとっている。俺は、スマホの『盗聴アプリ』と『翻訳アプリ』を起動した。
成程。議事堂に到着次第、シュプレヒコールを上げる積りだ。
上空にヘリが現れた。
俺は、ヘリに跳んだ。
「行き先変更するよ。アイハブ。」と言って、俺は操縦士を気絶させ、無理矢理交替した。体位を入れ替えるのは大変だから、テレポーテーションを応用した。
そして、操縦士の頭の中にある出発点に戻った。
着陸前に、他のビルにテレポートさせて、俺は着地した。
テレビ局のスタッフが「どうしたんだ、引き返すなんて。」と言った。
「オイル漏れです。皆、離れて。伏せて。」
皆が避難した時、ヘリは爆発した。
俺は、すぐに跳んだ。
2時間前に。
ネットカフエからSNSで募集したら、集合場所にすぐに集まってきた。
「ギャラは出ないが、新宗理を讃える行進をしよう。民意が選んだ、君が選んだ総理を。ギャラが出ないのは、ヤラセじゃないからだ。ヤラセでない、パワーを見せつけろ!!」
デモに集まった若者は、新宗理を讃えるプラカードを持って行進した。
国会会議堂に集まった若者を、先に待ち構えていたテレビのスタッフが中継し、『想定外』の報道をすることになった。
「ご覧下さい。今、国会会議堂に新宗理へ抗議のデモが・・・え。違います。」
一方、『辞めろ』デモの方は、通信妨害の上、偽の通信を流しておいた。中止になった、と。
見届けた俺の腹にナイフが刺さった。
だが、そのナイフは刺した男本人の腹に刺さった。
公然と自殺したことになった。
俺は気が付いた。俺のオンナ達は、性行為を通じて超能力を授けていたのだ。
俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。
さ、次の次元に跳ぶぞ。
―完―