異次元の殺し屋   作:クライングフリーマン

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跳んで来たのは・・・街頭スクリーンの前。
スクリーンには、新宗理の外交シーンが映っている。
「あれ?何かおかしい。」
「そりゃそうだよ、オジサン。あの人、前の宗理。誰もが口を塞ぎに来るけど


120.【対決(confrontation)】

 

======== この物語はあくまでもフィクションです =========

ここは、『対の国』。

俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。俺のことを仲間は、仮の名の「五十嵐」と呼ぶことが多い。

 

俺には聞こえる。殺してくれ、と。

どこの次元でも聞こえている。

 

跳んで来たのは・・・街頭スクリーンの前。

スクリーンには、新宗理の外交シーンが映っている。

「あれ?何かおかしい。」

「そりゃそうだよ、オジサン。あの人、前の宗理。誰もが口を塞ぎに来るけど、折角決まった新宗理が『急病で入院』。嘘に決まってる。」

「なんで?」

「テレビだからさ。新聞もテレビも、隣国『繕の国』の支配下だから。」と、小学生は言った。

気が付くと、『新宗理拉致から解放せよ』と書いたプラカードを持った若者が集待ってきている。

「本当は、行方不明なのか?」

「テレビ観ないから。新聞読まないから。」

「SNSは?」「パソコン。壊れちゃった。」

「オジサン、お金、持ってる?」

「このお札、まだ使える?」「懐かしいな。これ。使えるよ。インターネットカフェ釣れて行ってあげるから、料金払ってよ。」

「OK。君、名前は?」

「健太郎。鈴木健太郎。」

「いい名前だ。」「皆、そう言うよ。」

 

俺達は、ネットカフェに行った。

新宗理がいなくなって、『首脳会談』は、お流れ、または延期になる筈だった。ところが、元総理が「代理で行く」と、しゃしゃり出てきた。

周りの反対を押し切って、元宗理が出発した。

会談のライブ中継。

大麦国の大統領は激怒した。「お呼びじゃないよ。帰れ!」

少年は、ゲラゲラ笑った。

俺も釣られて笑った。

「健太郎。新宗理がいなくなった日は?」

「3日前。」

「ありがとう。」

 

俺は、跳びだした。こういう台詞を聞き逃して。

 

「ガンバレよ、万華鏡。」

 

3日前。官邸に戻った新宗理・荒田新子はミネラルウォーターを飲み干すと、目がクラクラしてきた。

そして、倒れた。

秘書風のオンナが現れた。

「これから、たっぷりと、性奴隷にしてやる。言いなりになるように。」

「元総理や元鎧武大臣のようにか。」

俺の声に、オンナは振り返りざま、手から何かを撃った。

針か。

俺は、瞬間移動して、オンナの背後に回った。

麻酔銃を撃った。

暫くして、男達が、宗理の服を着たオンナを連れ去った。

俺は、宗理の口に手を入れ、吐き出させ、水道水を飲ませた。

気が付いた宗理に事情を説明した。

安全な場所を聞き出し、そこに移動した。

仲間の議員の家だった。

その議員にも協力させ、「会談の日」に俺は跳んだ。

俺はタイムリープも出来る。暢気にリアタイで時間を潰していられない。

「本物の荒田新子」は、立派に会談を成功させた。

 

街頭スクリーンの前。

「やってくれたな、万華鏡。」

拳銃を向けたオンナは何人か部下を連れていた。

 

「万華鏡。ここは任せて、お前は次に跳べ。」

そう言った少年は、力石に変身した。いや、変身解除した。

 

俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。

 

俺は、上司に任せて、跳んだ。

今度も「切羽詰まった」状況かな?

まあいい。

 

―完―

 

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