そこには、梅子、ナオ。止揚、ミカが揃っていた。
「加賀見。もう気づいていると思うが、教授が次元管理局の局長だ。」
「そう。マッドなんちゃらのオバサンではない。」
「教授。この部屋、やけに広いんですが・・・。」
「当然だ。未来の国の研究所に続いている。」
======== この物語はあくまでもフィクションです =========
ここは、『水の国』。
俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。俺のことを仲間は、仮の名の「五十嵐」と呼ぶことが多い。
俺には聞こえる。殺してくれ、と。
どこの次元でも聞こえている。
跳んで来たのは・・・教授の研究所だ。
そこには、梅子、ナオ。止揚、ミカが揃っていた。
「加賀見。もう気づいていると思うが、教授が次元管理局の局長だ。」
「そう。マッドなんちゃらのオバサンではない。」
「教授。この部屋、やけに広いんですが・・・。」
「当然だ。未来の国の研究所に続いている。」
「教授。いや、局長。この際聞いていいですか?なんで皆五十嵐って呼んだりするんです?」
『五十嵐隼』という偽名は、『裂の国』で使ったが・・・。
「お前が万華鏡としてスカウトされる前の名前だ。」
力石、いや、迫水はわざと『本名』を使ったのか。
「五十嵐は、ただの殺し屋だった。ドジが多い。キラーネームだな。お前に能力があることを知って、私が開花させ、次元管理局に採用した。凡人なら放っておく。能力と言っても、テレポーテーションやテレキネシス、タイムリープだけではない。お前の『精力』も『胆力』も能力の内だ。10人も女作りやがって。」
「10人?」「その内分かる。本題に入ろう。敵は、お前が推理した通り、『追いかけっこ』するようになった。詰まり、次元の膨張や歪みは、自然発生ではない。故意に100あったパラレルワールドをどんどん増やして行っている。」
「いたちごっこですか?」
「違う。」「何故?」「お前の存在だ。お前は、お前がニアミスしたオリジナル以外は、どの次元でも似た存在がない。奴らの想定外だ。」
「もう1つ気になっていたことが・・・俺が跳んでいる先は?」
「私が選んで、誘導している。お前の腕時計。あの時はただの修理じゃなかった。バージョンアップだった。」
俺は、力が抜けた。
俺は操り人形だったか。
「それは、違う。お前は『操り人形』でも『捨て駒』でもない。もう立派な戦士だ、ヒーロー。ドラマと違うのは『一夫多妻』なことだけだ。」
「万華鏡。メモ書きでいい。次元毎のレポートを書け。そしたら、一晩中ヒイヒイ言わせてやる。」
最後の言葉が気に掛かったが、承諾した。
「会議の続きは明日だ。寝ないで会議なんてアホなことはしない。」
とは言うものの、予約されたホテルでは、代わる代わる女達に「攻め立て」られた。
局長が言った、阿呆な会議はないが、阿呆な『儀式』は、どうなのかな?と、後で次元ジャンプをする時に考えた。
翌日。次元管理局。
「目が赤いぞ、五十嵐。」と、力石が揶揄った。
「昨日、言いかけたパラレルワールドの次元の数だが、最初150だったものが、今は200。じわじわ増えている。一気に増えていないことがミソだ。何らかの形で、自分達の都合のいい次元を作ろうと考えられる。」
「局長。その後は?」
「その後とは?」
「ユートピア作った後です。」
「1つに融合する、または、他の次元を削除する。消しゴムみたいに。」
どうやら、俺の疑問は『愚問』だったようだ。
「その日が来るまで、我々は抵抗する。何故なら、次元の1つの未来が、我々の世界だからだ。」
「局長。『時間管理局』のエージェントとも遭遇しましたが。」
「ああ。歴史的には、あの部署の方が先輩だ。次元管理局の次元が消滅したら、時間管理局も消滅する。五十嵐。お前は次元管理局のエースだ、とおだてておこう。」
褒めたんじゃないんだ、と思った瞬間、女達の冷たい目が一斉に俺に向いた。
「五十嵐の報告から、既に関わった次元は『一応』消し込む。皆、それぞれの次元に跳べ。」
5人の仲間は、すぐに消えた。
俺も、腕時計に触ると、次の次元に跳んでいた。
俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。俺のことを仲間は、仮の名の「五十嵐」と呼ぶことが多い。
―完―