教師と思しき女性がいた。
あ。『空の国』の神谷生徒会長だ。
「お待ちしていました。万華鏡さん。神谷響子です。
======== この物語はあくまでもフィクションです =========
ここは、『願の国』。
俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。俺のことを仲間は、仮の名の「五十嵐」と呼ぶことが多い。
俺には聞こえる。殺してくれ、と。
どこの次元でも聞こえている。
跳んで来たのは・・職員室。高校か。
教師と思しき女性がいた。
あ。『空の国』の神谷生徒会長だ。
「お待ちしていました。万華鏡さん。神谷響子です。あの時点より未来だから、大人になっているから驚きですよね。あの時、オトナにして頂いたから、貴方のサポートのエージェントを喜んで引き受けました。では、跳びます。」
「ここは?」「材務省、通称勉強会室の隣室です。午前3時です。入って来ました。新宗理と内殻メンバーです。」
全員、入室したのを見計らって・・・と言うより、神谷は透視能力があるのか。
神谷は、向こうの様子を壁をマジックミラーに替えた。そんな能力もあるのか。
「あれが罠です。お茶には入眠剤と利尿剤が含まれています。講師の剤務省事務員は、説明と称して、ペーパーで分かることをしゃべります。所謂『雪隠責め』とセットなんですが、半醒半睡(はんせい・はんすい)の状態で洗脳します。隣国直伝です。」
「半覚醒半睡眠で、半覚半睡じゃないのか?」
「万華鏡さん。『契り』の前に注意します。これでも、表向きは国語教師です。半醒半睡です。」
「済みません。ん?契り?」
「実は、罠に填まった後の世界からタイムリープしました。あのお茶、どうにかなりませんか?」
「内殻のメンツのお茶を空にするんだな。よしきた。」
勉強会は進み、皆眠い目を擦って、国議会に向かった。
3時間後。国議会。各党からの質疑応答が始まった。
新宗理は、方針を淀みなく説明している。
待機している材務省事務員は、苦虫を潰したような顔をしている。
「では、先ほど説明した通り、『野次』は有料になりました。国民に還付する『財源』に使わせて頂きます。松村議員、床島議員、平井議員、逢坂議員、奥野議員。『野次貯金』にご協力下さい。義務ではありません。『辞めろデモ防止』です。『罵り』ではなく、『意見』だという自信がおありなら、出来る筈です。」と言って、新宗理は議会会場を後にした。
質疑応答の1時間前。宗理官邸。
俺達は、身分を明かして、作戦を話した。
「材務省には、洗脳プログラムのシミュレーションDVDを送って置きました。宗理の実名が出てきます。」
「脅しですか?」「宗理の受けている100分の1位のね。」と、神谷が言い。「他の女性宗理は漏れなく狙われました。だから、お守りしたかったのです。出来れば、無血で。」と俺が言った。
「ありがとうございます、万華鏡さん。そして、貴方は?」
「『妻の一人』です。」
「まあ。お盛んですこと。」
俺達は、もう一働きした。
前宗理の自宅に行き、DVDを渡した。
「自分では何も出来ないくせに、欲望だけは強いんだね、石派さん。」
「永久に『ぼっち君』ね。かわいそう。」
彼が、誰かを呼ぶ前に、俺達は跳んだ。
あるホテル。
確かに、『お盛ん』だった。
神谷響子は、10年待っていただけに、激しかった。
止揚よりも激しかった。
局長に、教授に、「『下座に甘んじる覚悟』があるか?」と問われて、「万華鏡さんは、差別しません。」と泣いて訴えたそうだ。
翌朝。響子は俺より早く跳んだ。
どうやら、いつの間にかバージョンアップしたらしい。跳ぶ前に腕時計が点滅する。昔のヒーローみたいだ。
俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。
今回は無血だった。
前宗理は、もう『他力本願』しないだろう。
さ、跳ぶぞ。
―完―