異次元の殺し屋   作:クライングフリーマン

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跳んで来たのは・・・目の前に、セーター着て黒いストッキングにミニスカートが。
「涙の国のミミーか。何故?ここは、君の部屋とは違うようだが。」



124.【過労作戦(overwork strategy)】

 

======== この物語はあくまでもフィクションです =========

ここは、『労の国』。

俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。俺のことを仲間は、仮の名の「五十嵐」と呼ぶことが多い。

 

俺には聞こえる。殺してくれ、と。

どこの次元でも聞こえている。

 

跳んで来たのは・・・目の前に、セーター着て黒いストッキングにミニスカートが。

「涙の国のミミーか。何故?ここは、君の部屋とは違うようだが。」

「あんたのお陰で平和になった。それで、あんたを思ってぼうっとしていた。ある日。オンナが来た。あんたには能力がある。そして、万華鏡が今でも好きだ。間違っていたら、引っぱたいていい、って言われた。ひっぱたかなかった。止揚は。あんたを助ける気はあるかって言われた。あんたに抱かれれば、能力を引き出せるって言った。抱いて。貞操は守ってきた。」

「今の国のトップは、何て名前だ?」

「え?」

「それと、スカートの下にナイフなんか持たない子だったけどな。」

そのオンナは、スカートの下からナイフを2本出して俺を刺そうとした。

そのオンナの後ろから両手を押える者がいた。

ミミーだった。

「押し入れ窮屈だから出てきた。」

俺は、ナイフをオンナから取って、畳に刺した。

そして、オンナを跳ばした。どこかへ。

「会いたかった、オジサン。半分は、あのオンナの言う通り。でも、仕事の前に抱いてなんて言わない。仕事の『後』で抱いて。」

やれやれ。コレで6人目か。

「仕事を聞こうか。」

「新しく決まった宗理が、睡眠不足。虐めたいヤツばかりだから。」

「過労死作戦か。じゃ、裏をかこう。あ、女性宗理?」

「オジサン、宗理は抱いちゃダメ、絶対!!」

「念の為聞いたんだ。他の次元じゃ悪政から変わった宗理は女性の場合が多いんだ。男性もいるにかいたが。」

 

午前3時。宗理官邸。宗理私邸から出勤した新宗理花房詠子は、監房長官から「仮眠して下さい。書類はもう届いています。今までと違って。」と言われた。

宗理は崩れ落ちるようにソファーで眠った。

翌日。議事堂。宗理と野党の質疑応答が始まった。

宗理は、さわやかな顔で全てテキパキと応答し、速やかに終った。

「早期提出にご協力頂き、ありがとうございました。助かります。」

 

議事堂の廊下。「なんで遅らせなかったんだ。約束が違うじゃないか?」

ミミーは、そっと植え込みにマイクを置いた。

 

街頭スクリーンに声が流れた。

「この声、能美元総理じゃないのか?」

「ああ。特徴があるからな。誰かマイク仕込んで生中継か。オールドメディアはなんて放送するのかな?」

「そっくりさん、って言うんじゃない?それにしても早かったなあ。15分だぜ。いつも4時間かかっているのに。」

「中身がないからじゃない?_」と俺が言うと、「オジサン、いい事言うねえ。SNSでも生中継始まったぞ。」

 

あるホテルの一室。

「ホントに止揚がそう言ったのか。側室になれって。」

「仕事の前、とは言わなかったけどね。オジサン、私じゃダメ?貞操守ってきたのもホントだよ。能力はESP検査で分かった。でも、沈めてよ。」

セーターとスカートの下は『素肌』だった。

やれやれ、『側室』と仲間がまた増えた。

 

翌朝。間が覚めると、置き手紙があった。

「お先に任務に行きます。心の旦那様。」

心の旦那様?そう言えば、睦言で・・・。

実は、俺は感謝していた。局長、局次長の計らいに。

恐らくは、『ねやのあいて』だけでなく、エージェントをかき集めているのだろう。

それだけ、敵が強大ということだ。

 

さあ、跳ぶぞ。

 

―完―

 

 

 

 

 

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