ホテル?目の前には、裸の止揚。
「五十嵐。覚悟は出来ているか?」
「ウォーミングアップとか?」
いきなり、注射を打たれた。
======== この物語はあくまでもフィクションです =========
ここは、『背の国』。
俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。俺のことを仲間は、仮の名の「五十嵐」と呼ぶことが多い。
俺には聞こえる。殺してくれ、と。
どこの次元でも聞こえている。
跳んで来たのは・・・どこかのホテル。
ホテル?目の前には、裸の止揚。
「五十嵐。覚悟は出来ているか?」
「ウォーミングアップとか?」
いきなり、注射を打たれた。
俺は、倒れた。どれくらい眠っていたのだろう。下半身が重い。
「打ったのはウイルスの予防注射と催眠剤だ。たっぷり精気を吸い取ってやったぞ。」
「精気でなくて精〇じゃないのか?」
いきなり、平手打ちを食らった。
「お前は私の夫で、私が『正室』だ。何が悪い。」
「悪く無い。悪く無い。任務を教えてくれ。」
「その前にパンツを履け。」
2人が飛んだのは国家議事堂前。やはり、止揚と言えば、デモや街頭演説か。
誰か、街頭演説をしている。
「この国も政権交代をした。ところが前宗理の行儀が悪い。隣国に忖度して、私はこの国より隣国サルの国の方がいい、とアピールし続ける為に、現宗理のないことないことを言っている。こいつを消すのは簡単だが、若者と対決させてみないか?
「面白い。流石我が伴侶だ。」
「おだてるな、今、議事堂で質疑応答中だ。」
2人で傍聴席に飛ぶと、現政権の野次を跳ばす人物の姿があった。
「あのハゲ、いつもそうなのか?」
「ああ、反吐がでるな。自分の失敗を責任転嫁している。」
「お行儀のいいことだ。」
俺達は、ハゲを街頭演説場に跳ばし、自分達も跳んだ。
「オッサン、今、議事堂で質疑応答中じゃ無かったのか?」
「オッサン、増税ばかりしてさ。選挙の時減税しますって、大嘘こいたよな。」
「オッサン、何で外国人優遇してる?『外国人は2番目、3番目でいいんですか?』って、当たり前だろ?何処の国も先ず自国、余裕があったら、外国も、のステータスんだよ。」
「オッサン、外国人問題もだけど、何で余所の国が失敗したことわざわざやるんだよ。心の性別なんか要らないんだよ。犬や猫にジェンダーいるのかよ!わざわざ別姓にしなくても不自由ないんだよ!!」
「オッサン、何で逃げたんだよ。東の大国蔑ろにするから間税上がるんだろ?なんで『等分』の外交出来ないんだよ!」
「オッサン、何人だ?言ってみ?売国奴!非国民!!」
「オッサン、財源だって?お前らの『貰いすぎ給料』を返還すればいいじゃねえか。」
「オッサン、スーパー行ったことないんだろ?ドラッグストアと薬局の違い、言ってみ?」
「オッサン、乙姫様にどんだけ貢ぐくんしてるの???」
「オッサン、おにぎりの食べ方、知ってる?」
尋問は3時間続いた。
暗くなってきたので、ハゲを置いて皆帰った。
「オッサン、人気者になれて良かったね。世界中の人が見てたよ。」止揚が言い捨て、俺達は跳んだ。
1時間後。テレビのニュースで流れた。
「失踪中だった、石羽蜻蛉氏が、保護されました。何も覚えていないようです。」
その頃、新曹祭宗理安芸満子が記者会見をした。
「国会を抜け出して、若者と討論会したかったって言ってますが、SNSで流れたのは、この国だけではありません。それから、隣国の大使館員が私の首を切るとか野蛮なことを言ったようですから、隣国との『首』を切ることにします。前宗理は、スパイとして隣国と『連立』していたようですから、地検特捜部ガ動きました。『差し押さえ』の紙は、隣国紙幣を流用します。あ。国交が無くなりますから、今の内に両替をお勧めします。」
街頭テレビを観ていた俺達だったが、2人の腕時計が光り出した。
「ち。セックスする暇もないのかよ。」止揚は消えた。
恐い奥さんだ。
俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。
『ハゲの失職』も、殺すことになるのかな?
さ、跳ぼう。
―完―