どうやら、市議補欠選挙の最中だったようだ。
「整理葉書はお持ちでしょうか?」と声をかけて来たのは敏江だった。
どうやら、先に飛んで、調査をしていたようだ。
======== この物語はあくまでもフィクションです =========
ここは、『盾の国』。
俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。俺のことを仲間は、仮の名の「五十嵐」と呼ぶことが多い。
俺には聞こえる。殺してくれ、と。
どこの次元でも聞こえている。
跳んで来たのは・・・公民館だった。
どうやら、市議補欠選挙の最中だったようだ。
「整理葉書はお持ちでしょうか?」と声をかけて来たのは敏江だった。
どうやら、先に飛んで、調査をしていたようだ。
俺は、敏江に、近くの公園に連れて行かれた。
「神様。こんなに早く会えるなんて。」
「敏江さん。神様は・・・恥ずかしいから止めてよ。」
「分かりました。でも、閨を共にする時はいいでしょ、進さん。」
「情勢を聞きましょうか。」
「この次元でも政権交代が行われ、国のトップは女性です。今まで外国に媚びを売っていた外交と違い、毅然とした態度で臨み、国の内外から賞賛されています。でも、面白くないのが隣国真っ赤国です。」
「大使が首を切ってやる、と言ったとか。」
「どうして、それを?」
「他の次元でも、同じ爆弾発言で問題になっている。」
「そうなんですか。この次元では、一部を除いた野党が真っ赤刻の見方に回って、刻会質疑を遅らせたり、本当に『首を切る』積りらしいんです。『裏金』と呼ばれる、前政権の『負の遺産』を責任問題にしたりしています。国民は『前政権への怨み』は持っていても、スタートしたばかりの新政権に不満を持っている訳では無いのに、盛んに煽っています。で、『自分達の裏金』で真っ赤国からヒットマンを雇っています。もし、過労で入院したりしたら、『絶好の機会』が訪れます。」
「じゃ、過労で倒れて貰おうか。」
「え?」
「おびき寄せるんだよ、コバエを。」
「コバエ捕獲ですか。」
「うん。やってくれるね、敏江さん。」
「いや。」
「え?」
「やろう、敏江って言ってくれなくちゃ。」
俺は苦笑した。目が乙女だ。
「よし、やろう。敏江。その前に、打ち合せしよう。」
俺達は、宗理官邸に跳び、ここでも敢えて正体を明かした。
「ヒットマンは、この国の人間の場合も隣国の人間の場合もあるのですね。万華鏡さん、1つだけ妥協して下さる?」
「何でしょう、宗理。」
「犯人または、一味の一人がこの国の人間なら、『法の裁き』をうけさせたいの。宗理は『人民の盾』であると分かって貰いたいの。」
「了解しました。では、倒れたというニュースを流して下さい。」
午後3時。ニュースはセンセーショナルに流れた。
ある病院。そこは、宗理が健康診断で利用したことのある病院だった。
サイレンサーを構えたオンナが病室に入った。
俺は、病室をホワイトホールに飛ばし、病室は壁になった。
マスコミがどやどや入って来た。
後処理を敏江に任せた俺は、宗理私邸に跳んだ。
同時に、敵側のオンナが跳んできた。例のオンナと似ている所はあるが違うと判断した俺は、オンナが宗理に向けた吹き矢を詰まらせ、吹き矢から目を離した隙にオンナを手刀で倒した。
「SPを呼んで下さい。単純に、敵が間抜けだったと言えばいい。では、私は消えます。」
「ご武運を。」
病院に戻ると、敏江が「マスコミは諦めて帰りました。夕方の会見で『誤報』を出したことで恥をかくでしょう。」と言い、一目も憚らず俺にキスをした。
腕時計が光っていた。
俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。
また、会おう。6番目の側室。
さ、跳ぶぞ。
―完―