異次元の殺し屋   作:クライングフリーマン

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跳んで来たのは・・・公民館だった。
どうやら、市議補欠選挙の最中だったようだ。
「整理葉書はお持ちでしょうか?」と声をかけて来たのは敏江だった。
どうやら、先に飛んで、調査をしていたようだ。



131.【人民の盾(people's shield)】

 

======== この物語はあくまでもフィクションです =========

ここは、『盾の国』。

俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。俺のことを仲間は、仮の名の「五十嵐」と呼ぶことが多い。

 

俺には聞こえる。殺してくれ、と。

どこの次元でも聞こえている。

 

跳んで来たのは・・・公民館だった。

どうやら、市議補欠選挙の最中だったようだ。

「整理葉書はお持ちでしょうか?」と声をかけて来たのは敏江だった。

どうやら、先に飛んで、調査をしていたようだ。

俺は、敏江に、近くの公園に連れて行かれた。

「神様。こんなに早く会えるなんて。」

「敏江さん。神様は・・・恥ずかしいから止めてよ。」

「分かりました。でも、閨を共にする時はいいでしょ、進さん。」

「情勢を聞きましょうか。」

「この次元でも政権交代が行われ、国のトップは女性です。今まで外国に媚びを売っていた外交と違い、毅然とした態度で臨み、国の内外から賞賛されています。でも、面白くないのが隣国真っ赤国です。」

「大使が首を切ってやる、と言ったとか。」

「どうして、それを?」

「他の次元でも、同じ爆弾発言で問題になっている。」

「そうなんですか。この次元では、一部を除いた野党が真っ赤刻の見方に回って、刻会質疑を遅らせたり、本当に『首を切る』積りらしいんです。『裏金』と呼ばれる、前政権の『負の遺産』を責任問題にしたりしています。国民は『前政権への怨み』は持っていても、スタートしたばかりの新政権に不満を持っている訳では無いのに、盛んに煽っています。で、『自分達の裏金』で真っ赤国からヒットマンを雇っています。もし、過労で入院したりしたら、『絶好の機会』が訪れます。」

「じゃ、過労で倒れて貰おうか。」

「え?」

「おびき寄せるんだよ、コバエを。」

「コバエ捕獲ですか。」

「うん。やってくれるね、敏江さん。」

「いや。」

「え?」

「やろう、敏江って言ってくれなくちゃ。」

俺は苦笑した。目が乙女だ。

「よし、やろう。敏江。その前に、打ち合せしよう。」

 

俺達は、宗理官邸に跳び、ここでも敢えて正体を明かした。

「ヒットマンは、この国の人間の場合も隣国の人間の場合もあるのですね。万華鏡さん、1つだけ妥協して下さる?」

「何でしょう、宗理。」

「犯人または、一味の一人がこの国の人間なら、『法の裁き』をうけさせたいの。宗理は『人民の盾』であると分かって貰いたいの。」

「了解しました。では、倒れたというニュースを流して下さい。」

 

午後3時。ニュースはセンセーショナルに流れた。

ある病院。そこは、宗理が健康診断で利用したことのある病院だった。

サイレンサーを構えたオンナが病室に入った。

俺は、病室をホワイトホールに飛ばし、病室は壁になった。

マスコミがどやどや入って来た。

後処理を敏江に任せた俺は、宗理私邸に跳んだ。

 

同時に、敵側のオンナが跳んできた。例のオンナと似ている所はあるが違うと判断した俺は、オンナが宗理に向けた吹き矢を詰まらせ、吹き矢から目を離した隙にオンナを手刀で倒した。

「SPを呼んで下さい。単純に、敵が間抜けだったと言えばいい。では、私は消えます。」

「ご武運を。」

 

病院に戻ると、敏江が「マスコミは諦めて帰りました。夕方の会見で『誤報』を出したことで恥をかくでしょう。」と言い、一目も憚らず俺にキスをした。

 

腕時計が光っていた。

 

俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。

 

また、会おう。6番目の側室。

さ、跳ぶぞ。

―完―

 

 

 

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