異次元の殺し屋   作:クライングフリーマン

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跳んで来たのは・・・領事館の前。
デモがあったようだ。
皆、引き揚げて行く。プラカードには、『ペルソナ ノン グラータ』と書いてある。



134.【好ましくない人物( person not welcome)】

 

======== この物語はあくまでもフィクションです =========

ここは『好の国』。

俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。俺のことを仲間は、仮の名の「五十嵐」と呼ぶことが多い。

 

俺には聞こえる。殺してくれ、と。

どこの次元でも聞こえている。

 

跳んで来たのは・・・領事館の前。

デモがあったようだ。

皆、引き揚げて行く。プラカードには、『ペルソナ ノン グラータ』と書いてある。

『ペルソナ ノン グラータ』とは、『好ましくない人物』という、昔の言葉だ。

この『好の国』でも使うのか。

デモの監視・雑踏整理をしていたらしい警備員に、南極ボケで無く尋ねてみた。

「何があったんです?」

「知らないのか?」「暫く入院していたので。」「入所じゃないのか、ムショに。」

俺は曖昧に笑った。

「隣国の外交官が暴言を吐いたのさ。新宗理は、『安全保障』が第一だ。その新宗理が嫌いだからって『汚い首を切りに行く』と脅したんだ。外交官にあるまじき行為だから、隣国に抗議したら、隣国が逆ギレして、『国交断絶』を言って来た。新宗理は、『じゃ、そうしましょう』って、済ました顔で言った。刻会議事堂前には、出自が隣国の者がわんさか集まり、抗議デモを行った。『謝れ、撤回しろ!!』と。さっき迄集まっていた連中は、それに対抗して、『隣国こそ謝れ、撤回しろ!!』と抗議デモを行った。新宗理は、国民の大多数の指示で宗理になった。だからこそ譲らなかった。正式に『国交断絶』をした。これから大使館にいた隣国の人間は引き揚げる。夕方には、重機が入る。その情報が入ったから、引き揚げたんだ。」

 

俺は、取り敢えず、図書館に跳んだ。

 

「ガンバレよ、五十嵐。」警備員がそう言った言葉は、跳ぶ瞬間聞こえた。

え?

 

図書館に着くと、あのオンナが待っていた。

「オンナは、あまり待たせない方がいいぞ。」

「この国は、既に新体制に入っている。新宗理を亡き者にして世界を変えるか?」

「無理だろうな。あの次元よりも、この次元の方が進んでいる。観光客は勿論、在日中の隣国人、阿野派国の民も、帰化人も一掃することを核議決定した。1人暗殺したところで意味はない。」

「じゃ、アンタも、ここにいる必要はないだろう。まさか?」

「そのまさかだ。」

オンナは攻撃をしてきた。凄い念動力だ。

俺は、瞬間移動して背後に回ったが、どこからか槍が沢山跳んで来た。

次の瞬間、俺はタイムリープをして、オンナが現れる瞬間に跳んだ。

俺が現れると同時に、オンナはどこかへ跳んだ。

領事館の中に跳んだオンナは、領事館員全体をホワイトホールに投げ込もうとした。

俺は、そのホワイトホールをずらして、領事館員を救った。

 

次の瞬間、オンナと俺は、海岸に跳んでいた。

海中から銛が跳んで来た。俺は銛をオンナに投げると同時に、オンナの背後に移動し、ナイフを突き立てた。

「見事だ、万華鏡・・・五十嵐。お前のオンナが一人減ったな。1つだけ教えておいてやる。ラスボスは異星人だ。まだレベルがずっと上に行かないと出てこないだろうがな。」

オンナは息を引き取った。

名前くらい教えろよ。

 

「名前は西条伊都子。もう名前は過去のものだが。」

そう言ったのは、警備員だった。

姿が変わった。

「局長。」

「葬儀は行い、丁重に葬るよ。」そう言って、局長は、伊都子の腕に腕時計を巻いた。

オンナは腕時計ごと消えた。

 

局長も消えた。

 

俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。

 

だが・・・。

 

―完―

 

 

 

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