うどん食ってると、テレビで大放送。ん?山火事か???
店の者に尋ねた。
「さあ。広範囲らしいよ。原因不明。俺のカンじゃ・・・。」
======== この物語はあくまでもフィクションです =========
ここは『炎の国』。
俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。俺のことを仲間は、仮の名の「五十嵐」と呼ぶことが多い。
俺には聞こえる。殺してくれ、と。
どこの次元でも聞こえている。
跳んで来たのは・・・食堂。
うどん食ってると、テレビで大放送。ん?山火事か???
店の者に尋ねた。
「さあ。広範囲らしいよ。原因不明。俺のカンじゃ・・・。」
「カンじゃ?」「復讐だな。」
「誰に?」「知らないの?岩谷元鎧武大臣だよ。移民計画、国会にも通さないで勝手に進めやがって。500万人受け入れる、って、それ世帯主だけの人数だろうが。」
「ああ、家族・親族も一緒に来たら爆発的に増えるね。」
「人口減ったから、外国人でって発想がおかしいよ。それに既に入国した者には健康保険料・税金・年金、生活保護費。我々が治めた税金で賄って『怠けクセ』がついてる。何が労働力だよ。政権が変わって、新宗理は全部見直すって言ってるけどさ。国民の鬱屈した気持ちは限界超えてるよ。」
「おやっさんのカンじゃ、まだまだ火事起こりそう?」
「ああ。双務大臣やってた今西が隣の県だな。火事が起きる前に警察も消防も動かないよな。」
俺は、勘定を済ませて、その県にに跳んだ。
行方不明と言われている今西元大臣は、ちゃんと親類の家にいた。
その屋敷の近くに佇む男がいた。
男の頭の中を覗いた。
今西が働いた不正の『身代わり』にされた男だ。
マスコミの取材攻勢に神経が参った女房が子供を道連れに心中をした。
いや、させられたのだ。遺書は偽物で、家は全焼した。
今西邸のすぐ近くは住宅街だ。
高給住宅街ではなく、普通の建て売りだ。
翌日早朝。男は屋敷の近くで放火の準備をした。
「制裁は、火事でなくてもいいだろう?」と俺は言い、近寄った。
「心配するな、警察じゃない。」俺は、敢えて身分を明かした。
「今西や岩谷に黒幕がいる筈だ。心当たりはないか?」
「ジュディ・チュンかな?」「何者だ?」
「年貢省の役人だ。しょっちゅう出入りしていた。
「1日待ってくれ。何も変わらなかったら、アンタの好きにするがいい。年貢省の場所を教えてくれ。」
午後1時。年貢省。会議室。
「おやおや、お昼を遅くして、満漢全席ですか。いいですねえ。」
そこには、岩谷、今西、小村、戸倉が集まっていた。小村年貢大臣、戸倉は税金管理庁でトップを勤めていた。
「邪魔するな、万華鏡。」と、オンナが現れ、拳銃を構えた。
「邪魔はアンタだ、ジュディ。」
俺は、あちこち跳んだ。
結果。元重鎮が4人、亡くなった。俺が跳んだ先にいたからだ。
オンナは、自分が撃った弾で亡くなった。
俺は、放火犯を見逃す代わりに、機密情報を週刊誌に持ち込むようアドバイスした。
家族の墓の前で、彼は言った。
「おっしゃった通りにして、女房子供に報告します。万華鏡さんのご無事を祈っています。」
「ああ。ありがとう。」
俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。
『おごれる者は久しからず』。
この国も、新しい路を開くだろう。
さあ。跳ぶぞ。
―完―