異次元の殺し屋   作:クライングフリーマン

142 / 150
跳んで来たのは・・・どこだ?
ここは、力石や局長と出会った場所の風景だが・・・。
ガンバーガーショップの厨房には誰もいなかった。
外に出ると、何もない空間。



142.【迷宮(labyrinth)】

 

======== この物語はあくまでもフィクションです =========

ここは、???

俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。俺のことを仲間は、仮の名の「五十嵐」と呼ぶことが多い。

 

俺には聞こえる。殺してくれ、と。

どこの次元でも聞こえている。

 

跳んで来たのは・・・どこだ?

ここは、力石や局長と出会った場所の風景だが・・・。

ガンバーガーショップの厨房には誰もいなかった。

外に出ると、何もない空間。

やばい。俺は、すぐに戻った。『正の国』へ。

「お帰り・・・てか、忘れものしたの?五十嵐。」

「いや・・・。」

俺は、教授、いや管理官のいる次元を念じて腕時計を触った。

何も起きない。跳ばない。

「ミミー。お前の腕時計、光ったか?」

「いや。まだだけど。」

管理官のいる次元を念じて腕時計を触ってみろ。」

何も起きない。ミミーも跳ばない。

「何かが起こった。」

俺は、事の次第を手短に話した。

「やだ。この次元に閉じ込められた?」

「そうなるな。ここの『払い』は?」

「1日分。」

「この札は使えるか?」とミミーに俺の財布の中を見せた。

「五十嵐。お金持ちだね。使えるよ。」

「じゃ、宿を確保しておこう。着替えろ・・・って、もう着ているか。」

このラブホテルの受付に行って、2日分の料金を払った。

「旦那、浮気かい?未成年?」

「未成年じゃない。童顔なんだ。どういう訳か、女房が嗅ぎつけたらしい。取り敢えず出て、様子見だ。誰か来ても、頼むよ。」と、俺は、その男に向かって、唇に人差し指を当てるポーズをした。

「お安い御用だ。いいなあ。もてて。」と、男は笑った。

 

外を歩いて、公園まで来た。

ミミーが新聞を探し出してきた。

「出てる、出てる。局のプロデューサーが隣国のスパイで人越ししたことで、放送免許取り上げが閣議決定で決まったって。」

「まあ、スパイだらけだけどな。」

俺は、ポケットサイズの異民族探知機を出した。

行き交う人によって、青く光る場合もあるが、そうで無い場合もある。

「この機械は正常だが、異次元に跳ばす装置に異常が起きた、としか思えないな。」

「どうするの、五十嵐。」

「何か食べよう。腹が減っては、なんとやら、だ。」

「はあ?」

「この辺にファミレスないか?」

「300メートル先にある。」

「行こう。」俺は、ミミーが安心するように手を繋いで歩いた。

傍目には、パパ活する若い子と、デレデレのオッサンに見えるかもな。

「パパ活じゃないよ。一応・・・旦那だからね。」

どうやら、テレパシーは使えるらしい。

ファミレスでランチを食べた後、イチゴパフェを食べながら、「本部は把握しているのかな?」と、ミミーは言った。

「俺達の腕時計じゃなく、元の装置の故障なら、気づかない筈はない。だが・・・。」

「だが?」

「第三者の介入だな、万華鏡。」と、オンナがやってきて、同じテーブルに着いた。

「詳しい事は言えないが、私達も自分の意思で跳ぶんじゃやなく、跳ばされている。私は、あんたら始末したプロデューサーに入れ知恵して、あんたらと闘う筈だった。ところが急に跳べなくなって、プロデューサーは逮捕されることになった。」

「じゃ、休戦だな。起こった何かが収まるまでは、お互い、この次元に閉じ込められることになる。アンタが嘘ついていない限り。」

「嘘つくくらいなら、あんたらを殺すよ。」

「こちらに運びましょうか?」とウエイトレスが、オンナに言った。

「ああ、そうしてくれ。」

 

「あのプロデューサーに何させる予定だったんだ?」

「世論誘導。失敗だな。所詮、政府のお役人の考えだ、幼稚だ。」

 

「何か外が騒がしいみたい。」

俺は、勘定を済ませ、ミミーと、敵側オンナと一緒に外に出た。

 

驚いた。空に大きな丸いものが浮かんでいる。

「渦巻き?違うな。」

「あれは、『ともえマーク』だ。」

「知っているのか、万華鏡。」

「魔除けにも使われているが、俺が昔聞いた話では、『永久』を意味する。それで、家紋、家のシンボルマークによく使われている。」

「永久?」

「メビウスリングなら分かるか?永久ループだ。」

「ああ、それなら分かる。しかし・・・。」

 

その時、この次元の守備隊戦闘機らしいものが飛び、付近を飛んだが、帰って行った。

 

「ひょっとしたら・・・。」と、俺は呟いた。

 

―つづくー

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。