異次元の殺し屋   作:クライングフリーマン

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跳んで来たのは、ええっ!!
俺の目の前には、この国のトップらしい人物。
そして、数メートル先には、目の前の人物とは違う、国のトップらしい人物。
しかも、その人物の前には、俺に似た人物。



60.【もう一人の自分(another me)】

 

======== この物語はあくまでもフィクションです =========

ここは、『混の国』。

俺の名は、「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。

 

俺には聞こえる。殺してくれ、と。

どこの次元でも聞こえている。

 

跳んで来たのは、ええっ!!

俺の目の前には、この国のトップらしい人物。

そして、数メートル先には、目の前の人物とは違う、国のトップらしい人物。

しかも、その人物の前には、俺に似た人物。

 

「お前は誰だ?」「お前達は誰だ?」

四人同時に言った。

まるでコメディだ。

待てよ。あの教授の話では、並行世界はどこかで混じり合っている。

次元を越えるのは、その接触ポイントを跨ぐことだ、と。

「風船がくっついている場合の考え方が、パラレルワールドだが、例えば泡のくっついている場合なら、タイムパラドクスでなく、混じり合っている為お互いが干渉する。」

今が、その時だ。

俺は、2人の、国のトップがいるとややこしいから、時計を弄って場所を変えた。

 

「あんたは、だれだ?俺の名は、「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だ。」

俺から名乗ると、もう一人の俺が返事をした。

「俺の名は、『異次元のパトロール警官』。次元の『調整係』だ。」

「推測だが、俺が跳んで来た世界と、本来のあんたの世界は別々に存在している、何らかのアクシデントで・・・世界がクロスした。あぶくが混じるように。」

「すると、『融合世界』が出来たと言うより、元に戻る可能性があるな。」

「提案だが、お互いの時間軸や場所を変えるのはどうだろう?」

 

暫く考えた、もう一人の俺は応えた。

「いいだろう。これ以上お互いに干渉しない方が無難のような気がする。」

 

俺は、今までの、他の次元での経験から、この国のトップも悪政を行い、国民に嫌われていると考えた。

モールに行ってみたが、そうすれば分からない。

本屋の従業員口から、『早番』らしき女性店員が出てきたので、後をつけた。

公園のベンチに腰掛けた彼女の後ろ側のベンチに座り、俺は声をかけた。

「その本なら読んだことがある。結末を教えると白けるから言わないが、メインの人物は、他の作品からのゲスト出演だよね。

「ストーカーじゃないのね。」「ご明察。色んな知識を持っていそうな君の協力が必要だ。助けてくれないか。」

俺は、単刀直入に、彼女に事情を話した。

「パラレルワールド。本当にあったのね?詰まり、この『混の国』のトップはまともか?って話ね。何十年も前からの計画だったらしい。隣国覚の国は、『混の国』に怨みがあって、いえ、妬み嫉み、詰まり嫉妬心が大きくて、軍事侵攻だけでなく、『国のトップの洗脳』に成功したの。ところが、彼を辞めさせられる権限の人がいない。「国家反逆罪」も「外患誘致罪」もあるのに、簡単には罰せられない。強いて言えば、帝に権限があるけど、帝は動かない。貴方が出逢った帝は、珍しいタイプ。大抵『事勿れ主義』なんだわ。」

 

どうしたものか?と思ったが、それは俺の仕事だ。

彼女には、礼を言って別れた。

時間軸を国のトップ、島太蔵の小学校時代に跳んだ。

あのコンプレックスは異常だと彼女が言ったからだ。

案の定、彼はイジメを受けていた。

彼が所謂『帰国子女』だったからだ。

彼の中学校時代に跳んだ。

彼はイジメを受けていた。

彼の母親が帰化し、日本人の男性と再婚したからだった。

彼の高校時代に跳んだ。

母親は、レイプされ、自殺した。

彼は、不良の仲間にはならなかった。不良を仲間にした。

彼は社会人になり、選挙という「お祭り」を経験した。

彼は、彼の後見人になった男性を殺し、入れ替わった。

「金があれば、人生を変えていける」

 

彼には、変な自信がついた。

やがて、彼は国民議会議員になった。

議員になった時、挨拶に行った先、国民材務省で過去のことで、脅迫された。

簡単には、大大臣にはなれなかったが、その内、国内外防衛省の大臣になった。

昨年、ようやく層理大臣の座を射止めた。

もう離すもんか。今の地位は、誰が邪魔をしてもへいちゃらだ。

 

俺は、最初の選挙、県議員の時間軸に跳んだ。

彼は、参謀になった盟友にナイフを刺した。

 

彼が、その盟友の死体を処分するとき、警察に囲まれた。

逮捕連行された。

出入りしていたボランティアの団体の、通称一心太助が告発したから、死体はすぐに発見された。

獄中で彼は、国のトップになる夢を見続けた。

 

もう一人の俺は、国のトップに何をしたのかな?

いつか、この時計を弄って教授の下に行った時、報告をしよう。

 

俺の名は、「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。

さ。次の世界だ。

 

―完―

 




「あんたは、だれだ?俺の名は、「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だ。」
俺から名乗ると、もう一人の俺が返事をした。
「俺の名は、『異次元のパトロール警官』。次元の『調整係』だ。」
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