異次元の殺し屋   作:クライングフリーマン

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跳んで来たのは、ある研究所。
板書を見て驚いた。細菌学者の研究所か。古民家にしか見えないが。
テーブルが数脚置いてあるが、学生が2人いるだけ。
教授は、熱心に講義をしていた。
「誰ですか?」



6.【薬害(Drug damage)】

 

======== この物語はあくまでもフィクションです =========

ここは、『薬の国』。

俺の名は、「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。

 

俺には聞こえる。殺してくれ、と。

どこの次元でも聞こえている。

 

跳んで来たのは、ある研究所。

板書を見て驚いた。細菌学者の研究所か。古民家にしか見えないが。

テーブルが数脚置いてあるが、学生が2人いるだけ。

教授は、熱心に講義をしていた。

「誰ですか?」

学生2人の内、1人は窓に行き、もう一人は玄関に向かった。

恐らく、「戸締まり」を確認したのだろう。

俺は覚悟を決めて、全てを話した。

「面白い。北野君、南出君、どう思うね?」

「パラレルワールドは理論上のことでは?」

俺は数秒考えた。考えている振りをして、彼らの心を読んだ。

どうやら、南出は『瞬間移動』でも見ないと納得がいかないようだ。

俺は、隣の部屋に跳び、入口から入って来た。

出入り口は一カ所しかない。

「分かった。タイムリープの話も信じよう。君の元いた世界でも流行病があって、なかなか立ち直れなかったのだね?私みたいな人間もいたのかな?私は大学を追われたよ。流行病が、途中から『人口ビールス』に入れ替わったと主張したから。」

「京元さん、おかしいんですよ、大体。『変異発生株』は、世代が後になるほど弱っていく筈なのに、パワーアップなんて。」と、南出は言った。

「今、総合理代臣が辞任して、暫く静かだった町はまた『枠朕後遺症患者認定』の拡大をしろというデモが始まりました。暗殺された元総合理代臣の頃設定した『万が一』枠を遙かに凌ぐ認定申請者が後を絶ちません。『打ち切り』です。過去の薬害訴訟も何年もかかりました。」と、肩を落して北野は言った。

「この国の歴史が変わってもいい。私達の歴史が変わってもいい。君の『殺し』で塗り替えれるものなら、塗り替えて欲しい。詰まり、ターゲットは『ビールス』そのものだ。あれが無かったら、暗殺はなかったかも知れない。他の次元と同じ理由かどうかは私達に確かめようがない。でも、隣国の侵略にビールスが関わっていたとしたら、枠朕を買い付けて大勢を救ったと言われた阿比留元総合理は『邪魔者』として消されなかったかもしれない。当然、現政権も誕生しなかった。」

「何年前です?ビールスが発見、いや、開発されたのは?」

「恐らく7年前くらいから始めていたと思う。」

 

「やってみます。」

3人は深くお辞儀をし、拝んだ。

俺は跳んだ。

 

結構前の時間だ。自信は無かったが、跳んだ先は7年前、那珂国の研究施設だった。

 

「ある人の伝言でね。隣国人をビールスで全滅させようとしても無意味だ。既に『抗体』を持っている。

どうにか言葉は通じたようだ、その施設の警備員は、『飛んで』来た。

忽ち囲まれた俺は、蜂の巣になった・・・筈だった。

 

元の時間軸の『薬の国』に跳んでみた。

ただの空き家だった。どう変わったか分からないが、歴史は変わっていた。

 

他の次元は、どう変わったのか?興味はあるが、今は考えない方が良さそうだ。

 

本能が、次の次元の世界に行こうとしている。

 

俺の名は、「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。

 

俺には聞こえる。殺してくれ、と。

どこの次元でも聞こえている。

 

さ、跳ぶよ。今度は誰が呼んだんだ?

 

―完―

 




「分かった。タイムリープの話も信じよう。君の元いた世界でも流行病があって、なかなか立ち直れなかったのだね?私みたいな人間もいたのかな?私は大学を追われたよ。流行病が、途中から『人口ビールス』に入れ替わったと主張したから。」
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