使用料金を見る振りして見渡すと、1つしか無いベンチに男が横たわっている。
乾燥機が回っているから、乾燥仕上げ待ちか。
新聞受けを見ると、号外が突っ込んであった。
======== この物語はあくまでもフィクションです =========
ここは、『新の国』。
俺の名は、「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。
俺には聞こえる。殺してくれ、と。
どこの次元でも聞こえている。
跳んで来たのは、コインランドリー。
使用料金を見る振りして見渡すと、1つしか無いベンチに男が横たわっている。
乾燥機が回っているから、乾燥仕上げ待ちか。
新聞受けを見ると、号外が突っ込んであった。
どうやら、前の次元の世界と似ているようだ。時間軸は少しずれているか。
「あんた、座るのかい?」と男に声を掛けられたので、「洗濯物、取って来ます。」と言って、外に出た。
人目に付かない所で、一気に皇太子執務室に跳んだ。
あの、訛りのきつい元知事の家のような地図があった。
皇太子は、尋ねるより早く拳銃で俺を撃った。
狙いは確かだった。
だが、そこにはもう俺はいなかった。
弾は壁にめり込んだ。
衛兵が跳んで?来た。
「大丈夫だ。友人と拳銃の話をしている内に暴発してしまった。下がってよし。」
衛兵が出て行くと、俺は尋ねた。「何故?」
「貴方が悪魔の使いなら、もう私の命は無い。貴方は、どこからともなく現れた。所謂テレポーテーションだ。それと、一瞬で私の心の一部を読んだ。テレパシーだ。超能力者の貴方がわざわざやってきたのは、何か理由がある筈。話してください。」
俺は、号外を出して、今までの経緯を話した。
「成程。『殺してくれ』あるいは『助けてくれ』と言う声が時限を越えて、貴方の耳に届く。そして、貴方はアナザーワールドに跳ぶ。時にはタイムリープもして。私はSFが好きでねえ。よく夢に見たよ。貴方は、それが出来る、羨ましい。途中で出逢った、教授の説によると、どこかの『根源的な世界』の影響でパラレルワールドにも影響し、結果的に君が『歴史の修正』あるいは『歴史の改ざん』を行っている。誰かから授かった能力で。前の次元での親王は18歳だと聞いたが、私は世継ぎに恵まれず、60歳だ。一般人の会社で言えば、『定年』だね。さて、多忙という意味では助けは必要だが、君を呼んだ人物は別にいそうだね。私は、その媒介かな?前の次元の国の憲法は推測出来ないが、この『新の国』の憲法では、国が危機的状況に陥った時、国のトップ、この国では内国装備大臣が暴走したり、何らかの原因で執務不能になった場合、内国装備大臣の任命を解除、高室が『代執行』することになっている。我が国でも内国装備大臣が暴走、国民は多大な迷惑を被り圧政に苦しんでいる。実はね、殺し屋さん。『大政奉還』に至った原因がある。隣国が高室の身内を隣国内で殺害したからだ。スパイだった、外国大臣土屋は海外に逃亡したまま、色んな約束を外国の首脳に約束をして回っている。『外患誘致罪』は我が国にもある。私はもう署名した。今は国際的裁判所の判断待ちだ。」
「殿下。早い判断が必要なのでは?」
「私もそう思います。」
突然、皇太子のテーブルからッタブレットが現れた。
どうやら、妃殿下のようだ。
「どんな手段でも構いません。民を救う為なら、貴方が是正してください。この世には、やはり神がいるのです。神は、貴方に使命と託された。所謂天使ですね、殺し屋さんは。」
「恐れ入ります。」
俺は跳んだ。この次元の世界中を。各空港で、入国履歴を調べた。
あった。奴は、外国大臣土屋は、元監事長茂出木と共に、反感国にいた。
反感国。大統領接見室。
銃声が三発響いた。
綺麗な妃殿下だったなあ。
さて、次の世界に跳ぶか。『神様の思し召し』で。
俺の名は、「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。
1つ言い加えるとしたら、単なる『激情』では動かないことだ。
―完―
皇太子は、尋ねるより早く拳銃で俺を撃った。
狙いは確かだった。
だが、そこにはもう俺はいなかった。
弾は壁にめり込んだ。