異次元の殺し屋   作:クライングフリーマン

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跳んで来たのは、本屋の外。
そっと、出て行こうとする女子高生を連れて中に入った。
レジは、すぐに見つかった。



70.【共生(symbiosis)】

 

======== この物語はあくまでもフィクションです =========

ここは、『共の国』。

俺の名は、「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。

 

俺には聞こえる。殺してくれ、と。

どこの次元でも聞こえている。

 

跳んで来たのは、本屋の外。

そっと、出て行こうとする女子高生を連れて中に入った。

レジは、すぐに見つかった。

「済みません、うちの姪っ子は、そそっかしくて、精算忘れてました。」

他の客の様子を見たので、手持ちの札が使えることは確認済みだ。

店員は、精算をし、レシートと包装済みの商品を渡してくれた。

外に出ると、女子高生は「オジサン、私服警備員じゃなかったの?なんで助けたの?」と、俺に尋ねた。

「この辺に喫茶店かファミレスないか?」

女子高生は不思議な顔をして、前方を指察した。

本屋から道路を隔ててファミレスがあった。

ウエイトレスが注文を聞いて去ると、「オジサンが君を助けた理由は幾つかある。」と、俺は言った。

「君が万引きしようとしたのは、辞書だよね。スマホで検索すれば、何でもすぐ分かるだろうに。」

彼女がまた不思議な顔をしているので、南極ぼけは止めた。

「まあ、ペンギンのストラップも気になったんだけどね。」

「オジサンは違う世界から来たんだ。真子を助ける為に。」

「真子か。いい名前だ。」

「こっちの世界ではね。隣国の使役国に乗っ取られたんだ。皆薄々気づいていあたけど、『外国人』や『帰化人』やれで誤魔化していたんだ。この『共の国』を乗っ取った後は、マフイア使って、他の人種民族を追い出した。今は、『共通語』は使役国語。乗っ取った後もこの国の民族を追い出さなかったのは、『勤勉』な種族だから。奴隷階級の出来上がり。表向きは違うけどね。『共の国』語は『方言』って言っている。方言な訳ないじゃない!!」

「詭弁だね。」「そう。ウチらは、その『方言』まで奪われたくない。小学校上がったら、使役国語の勉強なんて・・・信じられない。」

「それで、辞書か。」

「スマホは、使役国語。検索も入力も出来ない。インターネットで世界に訴えることも出来ない。オジサン、助けて。タダでやらせてあげるから。」

「料金は要らないよ。ヒーローはね、みんな『ボランティア』なんだ。」

真子に『情報料』を渡す時、何故札が使えるか尋ねた。

「お金はね。そのまま。名目上は、この国はまだ地球に存在しているから。国際通貨はそのままの方が都合がいいし、奴らは『透かし』の技術、真似しかできないから。」

 

真子に教わった、中央政府に飛んだ。

時間軸を乗っ取られた時期を念じて跳んだ。

 

当時の、国のトップらしき男が泣きながら調印しようとしている。

よくは分からないが、隣国の刀らしきモノを振りかざした男が二人、隣に立っている。

国のトップが調印してもしなくても、首を撥ねる積もりだ。

国のトップは、心の中で後悔していた。

「こんな筈じゃなかった。」

時、既に遅し。

 

刀を持った男の一人が、天井に張り付いている俺を見付けた。

男は、刀を投げた。

刀は空振りし、男自身の首を撥ねた。

そして、もう一人の男の首も。

 

「ありがとうございます。」国のトップは、俺に礼を言った。

「礼はいい。外で叫んでいる前で謝れ。そして、やり直すんだ。ちゃんとやるかどうか、いつも見ているぞ。お前次第だ。」

俺は、調印後の未来を、部屋のテレビに映した。

 

さ、真子にも会いたいが、「いつか」にしよう。

 

俺の名は、「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。

 

―完―

 

※作者より

政治家さん達が使っている『共生』は『共存』の間違い。混同しています。

違いが分からない?辞書を引きましょう・

クライングフリーマン

 

 

 




外に出ると、女子高生は「オジサン、私服警備員じゃなかったの?なんで助けたの?」と、俺に尋ねた。
「この辺に喫茶店かファミレスないか?」
女子高生は不思議な顔をして、前方を指察した。
本屋から道路を隔ててファミレスがあった。
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