そっと、出て行こうとする女子高生を連れて中に入った。
レジは、すぐに見つかった。
======== この物語はあくまでもフィクションです =========
ここは、『共の国』。
俺の名は、「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。
俺には聞こえる。殺してくれ、と。
どこの次元でも聞こえている。
跳んで来たのは、本屋の外。
そっと、出て行こうとする女子高生を連れて中に入った。
レジは、すぐに見つかった。
「済みません、うちの姪っ子は、そそっかしくて、精算忘れてました。」
他の客の様子を見たので、手持ちの札が使えることは確認済みだ。
店員は、精算をし、レシートと包装済みの商品を渡してくれた。
外に出ると、女子高生は「オジサン、私服警備員じゃなかったの?なんで助けたの?」と、俺に尋ねた。
「この辺に喫茶店かファミレスないか?」
女子高生は不思議な顔をして、前方を指察した。
本屋から道路を隔ててファミレスがあった。
ウエイトレスが注文を聞いて去ると、「オジサンが君を助けた理由は幾つかある。」と、俺は言った。
「君が万引きしようとしたのは、辞書だよね。スマホで検索すれば、何でもすぐ分かるだろうに。」
彼女がまた不思議な顔をしているので、南極ぼけは止めた。
「まあ、ペンギンのストラップも気になったんだけどね。」
「オジサンは違う世界から来たんだ。真子を助ける為に。」
「真子か。いい名前だ。」
「こっちの世界ではね。隣国の使役国に乗っ取られたんだ。皆薄々気づいていあたけど、『外国人』や『帰化人』やれで誤魔化していたんだ。この『共の国』を乗っ取った後は、マフイア使って、他の人種民族を追い出した。今は、『共通語』は使役国語。乗っ取った後もこの国の民族を追い出さなかったのは、『勤勉』な種族だから。奴隷階級の出来上がり。表向きは違うけどね。『共の国』語は『方言』って言っている。方言な訳ないじゃない!!」
「詭弁だね。」「そう。ウチらは、その『方言』まで奪われたくない。小学校上がったら、使役国語の勉強なんて・・・信じられない。」
「それで、辞書か。」
「スマホは、使役国語。検索も入力も出来ない。インターネットで世界に訴えることも出来ない。オジサン、助けて。タダでやらせてあげるから。」
「料金は要らないよ。ヒーローはね、みんな『ボランティア』なんだ。」
真子に『情報料』を渡す時、何故札が使えるか尋ねた。
「お金はね。そのまま。名目上は、この国はまだ地球に存在しているから。国際通貨はそのままの方が都合がいいし、奴らは『透かし』の技術、真似しかできないから。」
真子に教わった、中央政府に飛んだ。
時間軸を乗っ取られた時期を念じて跳んだ。
当時の、国のトップらしき男が泣きながら調印しようとしている。
よくは分からないが、隣国の刀らしきモノを振りかざした男が二人、隣に立っている。
国のトップが調印してもしなくても、首を撥ねる積もりだ。
国のトップは、心の中で後悔していた。
「こんな筈じゃなかった。」
時、既に遅し。
刀を持った男の一人が、天井に張り付いている俺を見付けた。
男は、刀を投げた。
刀は空振りし、男自身の首を撥ねた。
そして、もう一人の男の首も。
「ありがとうございます。」国のトップは、俺に礼を言った。
「礼はいい。外で叫んでいる前で謝れ。そして、やり直すんだ。ちゃんとやるかどうか、いつも見ているぞ。お前次第だ。」
俺は、調印後の未来を、部屋のテレビに映した。
さ、真子にも会いたいが、「いつか」にしよう。
俺の名は、「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。
―完―
※作者より
政治家さん達が使っている『共生』は『共存』の間違い。混同しています。
違いが分からない?辞書を引きましょう・
クライングフリーマン
外に出ると、女子高生は「オジサン、私服警備員じゃなかったの?なんで助けたの?」と、俺に尋ねた。
「この辺に喫茶店かファミレスないか?」
女子高生は不思議な顔をして、前方を指察した。
本屋から道路を隔ててファミレスがあった。