異次元の殺し屋   作:クライングフリーマン

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跳んで来たのは・・・ここは、どこかのマンションの外。
少年が、そっと様子を伺っている。張り込み?
宅配便の配達人風の、ある男が、荷物を持って入って行く。
荷物は・・・あ、何も荷札シールを貼っていない。



74.【侵犯(violation)】

 

======== この物語はあくまでもフィクションです =========

ここは、『浸の国』。

俺の名は、「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。

 

俺には聞こえる。殺してくれ、と。

どこの次元でも聞こえている。

 

跳んで来たのは・・・ここは、どこかのマンションの外。

少年が、そっと様子を伺っている。張り込み?

宅配便の配達人風の、ある男が、荷物を持って入って行く。

荷物は・・・あ、何も荷札シールを貼っていない。

「これで、3人目だ。怪しい荷物を運ぶ、怪しい人物。」

後ろを振り返った少年は俺に言った。

「オジサンも怪しいけどね。突然現れて。」

「ここのセキュリティーは、どうなってるの?」

「無くしたんだよ、おバカな高痛安全代臣の命令で。」

少年は、つかつかと寄って行き、3人目の怪しい人物に言った。

「どこに行くの?オジサン。このマンションは、ルールが変わって宅配は止めになったんだよ。今日、引っ越す人はいないよ。」

「坊やは、何?誰?」

「流暢な『浸の国』語だね。『投石の国』訛りがあるけど。もう警察に電話したよ。」

男は、いきなり少年の首を絞めた。

「宅配便風は止めて、殺人犯に衣替えか。」

俺はとびだして、男を投げた。

警察官がやってきた。

「興信所の者です。調査に来たら、彼が首を締められたので、助けました。」

「証拠はあるのか?」

俺は、スマホの映像を見せた。

「この子は、この人の身内で喧嘩しただけ。民事不介入だ。イケ!!」と、警察官風の男は、宅配便配達風の男に言った。

「上手く、出来てるな。いざという時は、偽物警察官登場。警察にもスパイがいるな。」

俺は、偽の警察手帳を振りかざして言った。

警察官風の男は、拳銃をホルスターから外し、少年を狙った。

だが、次の瞬間、警察官風の男は、自分の脚を撃って、ひっくり返った。

宅配便風の男は、仲間を呼び寄せた。

俺は、スマホを少年に渡し、撮影させた。

彼らを倒している姿は、背中しか映らないように工夫をした。

 

俺は、まるでヒーローのように、彼らを遠く離れた刑務所に送り込んだ。

そして、彼らが作った『巣』は、荒らした。

誰か強盗が押し入ったように。

 

近くの喫茶店。

「前に、あのマンションに住んでいたんだ。でも、この国の人間が住みにくいようにして、追い出された。時々、様子を見に行ってた。」

俺は、相手が少年でも教えるべきだと思って、全てを話した。

「殺し屋だけど、無闇に殺さないんだ。カッコイイ。オジサンの話を聞いて、少しだけ分かった。パラレルワールドが歪んだ原因は想像もつかないけど、この国のことなら分かる。昔はそっとやっていたンだろうけど、数年前から政治家達は、隣国『投石の国』の言いなりになるようになった。ばれてるんだけど、知らん振りしている。きっと、オジサンが見て来た世界のように『乗っ取られる』んだね。『宅配便』なんか『序の口』か。配達人の数が少なくて、再配達も大変だから、って、マンションの経営者に圧力かけてセキュリティーロック外した。配達員が番号を入力出来るように指導した、って言うけど、違うと思う。そもそも、宅配便の需要が拡大したのは移民や移住者が増えたから。どこの世界も同じだね。政治家や、政治家操る事務員の発想は幼稚で、非現実的。国民を馬鹿にしている、『自称上級国民』。」

 

俺は、少年と話しあって、時間軸を移動し、この変な法律に反対している政治家に会い、『シンプル』を提示した。

そして、俺が『殺し屋』であることも話した。

「何故、私に全てを話すんです?裏切るかも知れないのに。」

「少年は言っていました。隣国に行ってハニトラにかからなかった、数少ない一人だから、信用出来る、って。」

「成程。そもそも、政府要人でもないのに、どの議員も隣国に渡ること自体不思議でした。必ず『玉手箱』や『オマケ』がついてきたんですね。分かりました。取り敢えず、『危惧されるケース』として追求します。そして、不信任案が通らないようなら、議員を辞めて、フリーの立場で『犯罪誘発』を告発していきます。少年の期待を裏切らない為にも。それで、よい結果が出たかどうかは、どう確認するんです?」

「今のところ、考えていません。」

俺の名は、「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。

 

さ、次の世界が待っている。

 

―完―

 




「ここのセキュリティーは、どうなってるの?」
「無くしたんだよ、おバカな高痛安全代臣の命令で。」
少年は、つかつかと寄って行き、3人目の怪しい人物に言った。
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