======== この物語はあくまでもフィクションです =========
ここは、『皇の国』。
俺の名は、「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。
俺には聞こえる。殺してくれ、と。
どこの次元でも聞こえている。
跳んで来たのは・・・ここは、ベッドの上?
横には女性が寝ている。
「孝幸さん、どこに行くの?」寝ぼけ眼で彼女は言った。
俺は服を着ている。一緒に「しとね」では無かったのか。
「と、トイレ。」
また、ぐっすり眠ったのを確認して、俺は、この家を『探検』した。
幾つもの部屋があり、書斎もあった。
そして、仏間らしき和室に小さな仏壇も。
額縁の中の人物は、何となく俺に似ている。白田孝幸と言うのか。
彼女は幽霊と話したのか?
ざっと調べてから、「本当に」用を足して出てきたら、彼女が立っていた。
「いつまでいられるの?幽霊さん。」
数秒考えて、「1日だ。気になって仕方がなくて、出てきたんだ。」と答えた。
「ねえ、愛して。」
「幽霊だから、難しいな。僕が死んで2ヶ月弱の内に、何か大きなことがあった?」
「石原が、とうとう売ったわ、『皇の国』を隣国『鵲の国』に。陛下を裏切り、国民を裏切り。皇室は解散。私は一般人の貴方に嫁いだけど、いとこ達はいきなり一般人扱いされて・・・陛下達は自害されたわ。」
そうか。時間軸が遅い方にぶれたか。
「石原は、洗脳されていたのかな?」「いいえ。小さい頃に帰化したそうよ。スパイだったのよ。
俺は、枕の向こうに小さなケースがあるのを思い出した。
この女性、たか子も自害する予定だったか。
幽霊が自害を止めるのも、おかしな話だな。
俺は思いきって正体を明かした。
「道理で。幽霊はトイレ要らないモノね。貴方に指令しているのが何者か走らない。でも、私の叫びを耳にして、助けに来たのね、私を、私達の臣民を。」
「ゴメンね、。ほんの少しの間だけど、嘘ついて。やはり、石原も隣国に行っておかしくなって帰って来たの?」
「ええ。まるで言ってる事やってる事が以前と真反対なので驚いたわ。皆言ってる。『玉手箱』を開けたんだって。『玉手箱』は『パンドラの箱』だった。
「欲望を隠せなくなったんだね。」
俺は跳んだ。たか子が示した時間軸へ。
その飛行機には、石原だけでなく、盟友淡谷徹も、後の代臣や党役員になる政治家も乗っていた。
突然、覆面をした男が宣言した。
「今からハイジャックする。」と。
航路は大幅に変更され、南極に向かった。
南極大陸に何故到着できたかは誰も知らない。
しかし、『皇の国』要人は、不時着してすぐに下ろされた。
目的地『鵲の国』には、半日遅れで到着したが、ハイジャック犯はもういなかった。
時間軸を元の時間軸にして、跳んだ。
白田夫妻は生きていた。天皇夫妻も生きていた。
石原は、新しい内閣の一員だったが、ふてくされていた。
石原達を救助したのは、皇国自衛軍だった。
初めて、ハッピーエンドを見た気がした。
たまには、いいさ。
俺の名は、「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。
さ、とぶぞお。
―完―