異次元の殺し屋   作:クライングフリーマン

78 / 150
78.【皇室(imperial family)】

 

======== この物語はあくまでもフィクションです =========

ここは、『皇の国』。

俺の名は、「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。

 

俺には聞こえる。殺してくれ、と。

どこの次元でも聞こえている。

 

跳んで来たのは・・・ここは、ベッドの上?

横には女性が寝ている。

「孝幸さん、どこに行くの?」寝ぼけ眼で彼女は言った。

俺は服を着ている。一緒に「しとね」では無かったのか。

「と、トイレ。」

また、ぐっすり眠ったのを確認して、俺は、この家を『探検』した。

幾つもの部屋があり、書斎もあった。

そして、仏間らしき和室に小さな仏壇も。

額縁の中の人物は、何となく俺に似ている。白田孝幸と言うのか。

彼女は幽霊と話したのか?

ざっと調べてから、「本当に」用を足して出てきたら、彼女が立っていた。

「いつまでいられるの?幽霊さん。」

数秒考えて、「1日だ。気になって仕方がなくて、出てきたんだ。」と答えた。

 

「ねえ、愛して。」

「幽霊だから、難しいな。僕が死んで2ヶ月弱の内に、何か大きなことがあった?」

「石原が、とうとう売ったわ、『皇の国』を隣国『鵲の国』に。陛下を裏切り、国民を裏切り。皇室は解散。私は一般人の貴方に嫁いだけど、いとこ達はいきなり一般人扱いされて・・・陛下達は自害されたわ。」

そうか。時間軸が遅い方にぶれたか。

「石原は、洗脳されていたのかな?」「いいえ。小さい頃に帰化したそうよ。スパイだったのよ。

俺は、枕の向こうに小さなケースがあるのを思い出した。

この女性、たか子も自害する予定だったか。

幽霊が自害を止めるのも、おかしな話だな。

 

俺は思いきって正体を明かした。

「道理で。幽霊はトイレ要らないモノね。貴方に指令しているのが何者か走らない。でも、私の叫びを耳にして、助けに来たのね、私を、私達の臣民を。」

「ゴメンね、。ほんの少しの間だけど、嘘ついて。やはり、石原も隣国に行っておかしくなって帰って来たの?」

「ええ。まるで言ってる事やってる事が以前と真反対なので驚いたわ。皆言ってる。『玉手箱』を開けたんだって。『玉手箱』は『パンドラの箱』だった。

「欲望を隠せなくなったんだね。」

 

俺は跳んだ。たか子が示した時間軸へ。

 

その飛行機には、石原だけでなく、盟友淡谷徹も、後の代臣や党役員になる政治家も乗っていた。

 

突然、覆面をした男が宣言した。

「今からハイジャックする。」と。

航路は大幅に変更され、南極に向かった。

南極大陸に何故到着できたかは誰も知らない。

しかし、『皇の国』要人は、不時着してすぐに下ろされた。

目的地『鵲の国』には、半日遅れで到着したが、ハイジャック犯はもういなかった。

 

時間軸を元の時間軸にして、跳んだ。

白田夫妻は生きていた。天皇夫妻も生きていた。

石原は、新しい内閣の一員だったが、ふてくされていた。

石原達を救助したのは、皇国自衛軍だった。

 

初めて、ハッピーエンドを見た気がした。

 

たまには、いいさ。

 

俺の名は、「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。

 

さ、とぶぞお。

 

―完―

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。