異次元の殺し屋   作:クライングフリーマン

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跳んで来たのは・・・病院のロビー。
精算待ちで人々が整理券を持って、椅子に座っている。
5歳児くらいだろうか?親子連れの隣に座った。



79.【再会(reunion)】

 

======== この物語はあくまでもフィクションです =========

ここは、『巡の国』。

俺の名は、「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。

 

俺には聞こえる。殺してくれ、と。

どこの次元でも聞こえている。

 

跳んで来たのは・・・病院のロビー。

精算待ちで人々が整理券を持って、椅子に座っている。

5歳児くらいだろうか?親子連れの隣に座った。

子供が俺の顔を撫でに来る。

恐れを知らない時代だ。

「済みません。」と、母親が窘めても平気な顔をしている。

「いいえ。坊やは幾つかな?」「女の子です。幼いでしょう?来年、小学校なんです。」

「そうですか。姪と同じだ。暫くあってないなあ。」

「ご親戚、遠いんですか?」「いや・・・。」

南極ぼけをした。

「それはご苦労様でした。国内では、変な内国層理代臣の為に混乱してね。やっと辞めて、次の層理決める選挙するらしいです。」

「変な?」「80年以上前の戦争は、この国の責任だから、末代まで世界中に国民みんなが謝るべきだ、って言い出して。頭おかしいんですよ。『層理辞めろ』デモなんて前代未聞のデモ、それだけでも世界の笑いものです。移民、どんどん入れるし。」

「外国人優遇政策、ですか。なんで、そんなことするんだろう?」

「さあ。でも、辞めて良かった。」

どうやら、この国では最悪の状態にはならなかったようだ。

だが・・・。

 

そうだ、教授に相談しよう。

 

俺は、『水の国』に腕時計を触り念じることで跳んだ。

『占い師の館』に研究所を持つ科学者平井伊都子教授は、歓迎してくれた。

「お帰り。里見亘(さとみわたる)君。さあ、聞かせて貰おうか、君の冒険譚を。」

 

ダージリンを飲みながら聞いていた教授は、そこも次期層理候補が危ないね。政党与党が国のトップだから、分けて言わないんだね。総裁層理とか。とにかく、次期層理が決まっていないと、次に進まないよ。次元の『接点』の話は面白いね。また、おいで。」

 

俺は頷くと、『巡の国』に戻った。

病院に着いたが、あの親子は、いなかった。

待合ロビーのテレビを観て驚いた。

次期候補は、全員食中毒にかかった、と報じていたからだ。

 

俺は、党本部に跳んだ。誰も俺に気を止めない。

俺は、党員の一人から入院先を聞き出し、跳んだ。

 

俺のカンは正しかった。

三カ所に時限爆弾が仕掛けられていた。

 

俺は、誰にも言わず処理しようとしたら、拳銃で撃たれた。

 

病院から少し離れた海で水煙が上がった。

俺が爆発物と、犯人を『跳ばし』たからだ。

 

ともかく、実行犯は死んだ。

病院の中を探ると、そこに真犯人がいた。

党の選挙対策委員長と「前層理」だった。

「層理辞めろ!」と俺が言うと、2人は振り返った。

 

SNSで、2人の会話が流れた。

『殺せ』と言う、特徴のある声は、世界中に流れた。

 

俺は、躊躇しなかった。

やはり、葬るべきモノはいるのだ。

 

俺の名は、「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。

 

さ、行こう。次の世界へ。

 

―完―

 

 

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