ミサイルが飛び交い、銃で撃ち合っている。
色んな人種が入り乱れて闘っているが、どうやら2種類に区分けした方がよさそうだ。
黄色系と、非黄色系だ。
数人の白人が、俺を取り囲んだ。
======== この物語はあくまでもフィクションです =========
ここは、『諍の国』。
俺の名は、「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。
俺には聞こえる。殺してくれ、と。
どこの次元でも聞こえている。
跳んで来たのは・・・戦争の現場???
ミサイルが飛び交い、銃で撃ち合っている。
色んな人種が入り乱れて闘っているが、どうやら2種類に区分けした方がよさそうだ。
黄色系と、非黄色系だ。
数人の白人が、俺を取り囲んだ。
その一人が、尋ねた。
「あんた、黄色系だけど、『諍の国』人?」と白人女性が言った。
「ええ・・・まあ。」
俺は、どこかの基地に案内された。
この人が、ここのリーダーか。
似た様な経験をしてきた俺は、その人物が『諍の国』人だとすぐに判断した。
リーダーは高齢者のようだが、重傷のようだ。包帯が体中のあちこちに巻いてある。
「瀬能さん、『諍の国』よ。」
「どうして判断出来たんです?」
「あんた、のんびり歩いているから、頭をうたれたかと思った。でも、しっかり歩いて、雑草を避けて歩いていた。隣国の『野蛮国』人には出来ないわ。
俺は、覚悟を決めて、今までの全てを話した。
「詰まり、記憶喪失には違いないが、誰かの指示で、パラレルワールドの各次元で『平定』してきた、ということか。かいつまんで言うと、この国でも似た様なことがあった。でも、やり過ぎたんだ、奴らは。新種のビールスの実験で、『諍の国』人は9割以上亡くなった。『ハタラキアリ』を無くしたんだよ。」
リーダーの言葉を、先ほどの女性ジョディーが引き継いだ。
「それで、他の移民に税金を払えば、今まで通り生かせてやる、って言い出した。『諍の国』は大人しい民族で我慢してきた。でも、もう無理だ。私は留学して何年も住んで来たから分かる。ここの政治家達は『幼稚』過ぎた。人口が減ったからと移民を入れた。限度を決めずにね。指定された国の政府は喜んだ。『厄介者を追い出す』ことが出来るから。返礼金より、結果の恩恵を考えてね。全て、隣国人がやらせていたことだ。政治家達は、働かされることより、逃げることを考えた。隣国人に支配されたら、『第二のハタラキアリ』にされてしまう。出自の国や肌の色、宗教・思想を越えた、クーデター軍が出来るのに時間はかからなかった。あんたが聞いた『声』は、私達の声というより、犠牲になった『諍の国』人達の声だ。」
「全てを話した以上、何とか『平定』する。どうしたらいい、と思う?」
今度はリーダーが発言した。
「この国のトップ、芝葬裁は、周りの反対を押し切って、国家安定連盟総会で演説を行った。でも、『当たり障りのない文章』だった、世間向きには。芝は辞任前の『最後の仕事』として、隣国と契約を結んだ。夜中にね。1ヶ月後、新しい葬裁が決まったが、『寝耳に水』だった。勿論、新しい葬裁は属国になることを断った。すると、その契約書を世界に広めると共に、国国会議事堂、自国護衛隊、警察を同時テロ、皇室に乗り込み天皇以下を処刑した。世界に中継してね。国民は全てを失い、新しいビールスに打ち勝つことが出来なかった。枠朕や治療薬が配布されたが、遅かった。そもそも不良品だった。戦争よりや流行病より恐ろしい事が起ったんだ、次々と。」
俺は、総会の時間と場所を聞き出し、跳んだ。
「稀代の売国奴だな、芝茂。」俺がそう言うと、彼は拳銃を取り出そうとした。
だが、彼が撃った弾は、隣国の大臣の頭を貫通、その弾は芝自身の頭を貫通した。
書かれた、紙の書簡は消え、通信で送る筈だった電子ファイルも消えた。
ジョディー、いいオンナだったな。
俺は雑念を振り払って、腕時計を弄った。
俺の名は、「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。
今回は、殺したけどね。
―完―