異次元の殺し屋   作:クライングフリーマン

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跳んで来たのは・・・議員会館。SP特別控え室。
会館の外には、デモ。プラカードには、『米済を選んだ責任を取れ!!』と書いている。



90.【分裂(division)】

 

======== この物語はあくまでもフィクションです =========

ここは、『裂の国』。

俺の名は、「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。

 

俺には聞こえる。殺してくれ、と。

どこの次元でも聞こえている。

 

跳んで来たのは・・・議員会館。SP特別控え室。

会館の外には、デモ。プラカードには、『米済を選んだ責任を取れ!!』と書いている。

今までの次元のパターンから考えて、どうやら国のトップとなるべく党のトップに選ばれたのが、米済候補らしい。そして、「党員票よりも議員票を優先」という「悪しき伝統」の下、無理矢理、この候補を総身大臣にしたらしい。詰まり、『隣国に国と魂を売る役目』の男だ。

素早く、自分のネームプレートを見た。五十嵐隼と書いてある。恐らく任務中は外すのだろう。しかし、本物の五十嵐は?俺はいつ入れ替わった??

要人警護の分担表が配られた。

俺の担当は、天城という爺さんか。80歳?

お迎え来てもおかしくはないが・・・。

 

SPは2人1組が原則だ。以前亡くなった、元の世界のトップは、2人1組じゃなくて、問題になった。俺の相方は、隊長の迫水だ。

任務に就いて、1時間後。天城は暴漢3人組に襲われた。

俺と隊長は、難なく、取り押さえた。

連行される連中を見送った天城は、「配置換えしたのかね?迫水君。結団式にはいなかったよね?」

俺が返事に窮すると、「五十嵐はピンチヒッターです。五十嵐の兄は腹膜炎で入院しました。」と応えた。

「成程。SPも人の子か。これからもよろしく頼むよ。なあに、1ヶ月もすれば落ち着くよ。」

クルマに戻った俺は、迫水に問いかけようとしたが、迫水は指を唇に当てた。

盗聴?

俺は、声に出さずに迫水に問うた。

迫水は頷き、「まずは1日目は成功だ。明日も頼むよ。双子の君がいて助かった。書類を作り直す手間が省けた。」と言ったので、「明日もよろしくお願いいたします。」と俺は応えた。

翌朝。訃報が駆け巡った。

天城と同期の二階堂が暴漢に襲われ、即死、同じく同期の柳生が即死。

自宅待機を命じられたのに、自宅で襲われた。

移動すると、却って危険だ。議員宿舎では守り切れない。

結局、迫水の提案で議員会館に高齢者議員は集められた。

 

あっという間にバリケードが出来て、特別控え室は密室になった。

 

「さあ、どうする、万華鏡。全員、見殺しにするか。」

「アンタの名前、まだ聞いてなかったな、迫水じゃないよね、それは入れ替わった後の名前だ。」

「知る必要はない。」「乙姫様の部下か?」

俺は、部屋の隅に銃を投げた。そして、腕時計を弄った。

 

俺は天城に言った。「ここは、代表選挙前の時間だ。今ならやり直せる。下手な考えを起こすと、俺は容赦しない。尤も、あいつらも容赦しない。脳みそにまだ余力があるなら、考え直せ。」

 

天城はナイフを取り出した。

 

俺は、跳んだ。天城が無数のナイフで刺し殺される「断末魔」の声を聞きながら。

 

敵は、正体を現わし始めたようだ。

 

俺の名は、「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。

 

やってやるさ、トコトンな。

 

しかし、政治家ってヤツは、「金持ちでバカ」が必須条件なのか?

 

 

―完―

※今回で「第一部終了」として。次回から「第二部」をスタートさせます。

第二部は、不定期投稿となります。

ご了解下さい。

クライングフリーマン

 

 

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