『衛生勤労省』と書いてある。
入ろうとすると、「ちょっと・・・」と呼び止められた。
即座に俺は中に跳んだ。
役人同士で喧嘩している。
======== この物語はあくまでもフィクションです =========
ここは、『別の国』。
俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。
俺には聞こえる。殺してくれ、と。
どこの次元でも聞こえている。
跳んで来たのは・・・役所の門の前。
『衛生勤労省』と書いてある。
入ろうとすると、「ちょっと・・・」と呼び止められた。
即座に俺は中に跳んだ。
役人同士で喧嘩している。
「幾ら、VHOの命令でも、こっちに話が来るのが筋だろうが。」
「はあ?あんたら、その他大勢省は、税金省の『下請け』。上意下達って言葉を知らないのか?」
「はあ?初耳ですけど。とにかく、枠朕打たせるなら、こっちが段取り組まなければいけないんですけどね。」
「だから、下請けの仕事だろ?そもそも『芽の国』が株主のVHOは実質『芽の国』のもの。喪理曹祭が変わっても、もう『芽の国』のものだから、この国は。『新製品のビールス』『新枠朕』『新検査セット』は、ウチが段取り組む。」
「でも、『買い付け』するのは、外夢省じゃなく、ウチだから。」
「イワヤンの仕事じゃないのか?気化人の?」
「外遊中・・・てか、亡命する国探し中。」
俺は、自分の意思と関係なく、跳んだ。
ドアには、喪理執務室って書いてある。
すると、状況は似ているが、喪理認定の儀式は終っているのか?
「その通りよ、シン兄さん。」「ミカちゃん?」ミカも幾らか成長している。
「止揚ねえさんの旦那だから、兄さん。あまりオッパイ見ないでね、ねえさんと違って偽物だから、何しろ身重で任務・・・あ。自己紹介はこれくらいで。ビールスと枠朕が問題。この次元の世界の。」
俺は、言葉の続きが気になったが、敢えて聞かなかった。
ドアが開いた。
層理その人が目の前にいた。
「意外と男前じゃない。オンナはほっとかないわね。私も御相伴に預かろうかしら?」
ミカがお茶の用意をする間、層理は俺をソファーに座るようにを勧めた。
「昨日、暴漢に襲われたの。ミカがいなかったら、やられてた。パラレルワールドのこと次元管理局のことをミカから聞いた。そして、助けてくれ、って念じていたら、あなたが来たわ、万華鏡。」
「何かお困りなのですね。あなたの就任反対派の刺客ですか?」
「それもあるわ。攻撃は私だけじゃない。周辺の人間に対するヘイトスピーチはもう始まっている。」
層理のデスクには、色んな無音映像が流れているタブレットPCがあった。
先ほどの役人同士の喧嘩も見ていたのか。
「明日、隣国の大麦国に挨拶に行くの。その隙に、ビールスを持ち込むらしい。前に流行病が流行った時、何の根拠もないのに『ビジネスオーライ』とか言って、他の外国人を閉め出す代わりに『芽の国』人のみ入出国させていた。恥ずかしい話だけど、既に政治家や役人にスパイがいて、流行病を『輸入』させていたの。停泊中の外国の大型客船に流行病が発生した、というのは、マスコミに強力させた『陽動作戦』だった、と以前監房長官だった仲間あきこさんから聞いている。2度と枠朕ビジネスの為に国民を犠牲にしたくない。大麦国に行くのは単なる挨拶じゃないの。向こうの諜報機関の支局をこの国に作って、陰に日向に守って貰いたいから、なの。」
翌日。SPを連れて、層理は旅だった。
ある女性が税関でゲートを通ろうとしたとき、ピンポンと鳴った。
『芽の国』人の女性は言った。「金属類、持ってないわよ。」
「でも、ビールスは持ってますよね。これは、金属だけでなく、ビールスにも反応するんです。正確ですよ。『芽の国』の製品じゃないから。」
女性は逃げようとした。
何故か幾つもの手錠が女性の腕に填まった。
「綺麗な、『ミサンガ』だわ。」とミカは言った。
層理が帰国後、報告をし、外に出た俺達だったが・・・何故かミカは俺にハグしてキスをした。
「寂しくなったら、いつでも浮気してあげる。」そう言って消えた。
やれやれ。俺って、『意外と男前』なの?
俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。
役人は殺さなかったが、温情からじゃない。
バカバカしいからだ。国のシステムを1つずつ変えるのは、層理の仕事だ。
跳ぼうとした時、『あのオンナ』の気配を感じたが、すぐに消えた。
敵と追いかけっこか。面白いじゃないか。
―完―