俺は、刷り上がった新聞をざっと見た。
「おう、お前。」しまった。
「今日から来るって言ってた雑用係か。」
「はい。どこで何していいかさっぱりで。」
======== この物語はあくまでもフィクションです =========
ここは、『明の国』。
俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。
俺には聞こえる。殺してくれ、と。
どこの次元でも聞こえている。
跳んで来たのは・・・印刷所だ。新聞社提携の印刷所だ。
俺は、刷り上がった新聞をざっと見た。
「おう、お前。」しまった。
「今日から来るって言ってた雑用係か。」
「はい。どこで何していいかさっぱりで。」
「そこのフォークリフトで、その荷物、搬入口まで運んで来れ。1時間後にトラックが来る。」
「了解です。」と言いながら、俺は外に跳び、インターネットカフエを見付けた。
受付けで日付を誤魔化した利用者カードで入った。
幸い、札は、ここでも使えた。
空いてる部屋に入り、1時間。
この国が大変な状況なのが分かった。
他の次元同様、オールドメディアは『危機的状況』を伝えようとしない。
忖度している敵国が、『本格的に』軍事行動を起こしたのに。
あの黒人が言っていた。『臭いものに蓋をする』体質は破滅を呼ぶ。
俺は、跳んだ。官邸。国のトップの官邸だ。この国では、曹襟官邸と呼ぶ。
新曹襟は、国内救助隊出身の冬馬孝夫。通称トマホークだ。
「誰だ?どこから入った。」トマホークと会談していた海将の下士官がトマホークを庇う形で立った。
俺は、下士官を無視して、トマホークと海将に、全てを打ち明けた。
「次元管理局?未来の?君は未来人なのか?」
「いえ、未来人にスカウトされた『傭兵』です。」
「面白い。数々のSF作品を観たが・・・そうだ。そっちに跳んでみてくれ。」とトマホークが言い、俺はその場所に瞬時に跳んだ。」
「信用しよう。海将。」
「実は、君が危惧した通り、我が国は、前の曹襟や外務大臣のお陰で、隣国に色んな形で侵略され、目眩ましの他の外国人を移民させ、国民を欺いていた。やっと、出自が我が国でない殊が分かった途端、どこかに逃げてしまった。そして、24時間以内に核兵器以外の全戦力で我が国を手中に収めようとしている。だが、議員や役人にスパイが多くて情報を混乱させ、侵攻をガセネタ扱いしている。一刻の猶予もならないのに。」
「曹襟の、お覚悟次第だと存じます。」
「何か。作戦があるのかね?」と言いながら、海将は下士官を撃った。
「催眠銃だ。今、どこかに連絡しようとしたから阻止したまでだ、万華鏡君。」
全角諸島近く。
巡洋艦と潜水艦の協同作戦で、隣国土師の国の『ブイ』を回収。俺がプログラミングそたシステムを搭載・改造した『ブイ』を再び『排他的経済水域』に放った。
潜水艦が潜って、巡洋艦が迂回、海洋保安船が警備に就いた。
敵は、首都殲滅を謀り、陸海空で準備している。
その隙の作戦だ。
以前、これ見よがしに漂流させた『ブイ』は、単なる『浮き』だったが、抗議して撤去した後再び漂流させた『ブイ』には、『ミサイル誘導装置』が組み込まれていた。
この誘導装置は、国の南部以外に、周辺国にも誘導可能だった。
敵が首都攻撃を始める5分前。発射したミサイルは、隣国の中腹に向かって飛んでいき、大打撃を被った。
俺は、昔ファンだった、ドクター赤松の『リターンミサイル構想』を思い出したのだ。
彼は有名な発明家なのだが、オールドメディアによって『変なオジサン』扱いを受けていた。
この国にも、同等の人物がいるかどうか分からないが、いたら同じ作戦を考えただろう。
同じ時刻。この国でも問題になっていた、太陽電気発電パネルにも『ミサイル誘導装置』が組み込まれていたが、首都圏に限り、陸上国内救助隊によって誘導を逆転させる装置が働いた。
この作戦の『装置』は、実は、俺が教授のいる『水の国』次元に戻り、調達してきたものだ。教授こそ、未来から避難してきた『次元管理局』の局長だった。
「君の時間ではどうかは分からないが、短い期間の付き合いだった。ありがとう、感謝する。」と海将が言い、「君の任務・死命がうまく行くよう祈っているよ。私も全身全霊『馬車馬のように』働くよ、万華鏡くん。」
俺は2人と堅く握手を交わした。
この国に幸アレ。
俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。
俺は、どこの次元に跳んでも、『歴史』を修復する。殺し屋の台詞でもないかな。
―完―