英雄に憧れるのは間違っているだろうか?   作:カステラ

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ちなみに前回フィンが見ていた報告書はニーベルンゲン商会がオラリオに入る際に報告したことをまとめたものになります。


第11話

 

マリヤたちを見送ってから半月ほど経った。

あれから少し、両親との折り合いが悪くなってしまった。

 

毎回汗だくで帰ってくるため、訝しんではいたようだが。

秘密にしていた鍛錬に加えて、他にもマリヤのお願いを聞き入れ助けに行ったとき、静止の呼びかけを無視して突っ切ったのが悪かったのだろう。

 

そんな危ない鍛錬は辞めなさいと言われ、それに反発したことで

かなり大きな喧嘩になってしまった。このままではいけない、なんとかしなければと思うものの、具体的な解決策が思いつかないでいた。

 

 

「……どうしたらいいんだろ?」

 

 

わかっている、ただ今までの鍛錬をやめればいいのだ。

それで謝ればいい。多少はぎこちなくなるかもだけど、それで仲直りできる────かも?

 

 

「でも、それはできない」

 

 

この鍛錬をやめたら憧れは遠のいてしまう。そんな気がする。

俺は親に迷惑をかけずに早く強くなる方法なんてわからない。

そこまで要領がいいわけじゃないから。

 

 

「はぁ……修行するか」

 

 

座っていた木陰から立ち上がり、木剣と“折れた直剣”を取り林へ歩いていく。

 

その道中、またもや門からある一団が入ってくるのが見えた。

 

 

(最近は客人がよく来るなー、この村が有名になったわけじゃないんだろうけど)

 

 

よく見るとその一団は、なんと冒険者の一団だったようだ。

集団の中にはギルド職員らしき人たちもいる。

 

 

(冒険者!なんかギルド職員まで一緒にいるんだな、何をしにこの村へ────ってそんなことわかりきってるか)

 

 

それはもちろん、インファント・ドラゴンの強化種のことだろう。それ以外にはありえない。

 

アルスもずっと考えていたのだ、なぜあんなところに強化種がいたのかを。だが、荒唐無稽なことしか浮かんで来なかったため、今日までずっと考え続ける羽目になった。

 

そんなことを考えながら、修練場に向かっていた俺は気づかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

道化のエンブレムを掲げる一団のことを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────────────────────

 

 

修練場についた俺は、またまたいつもの修行をしていた。

だが、あれから一つ変わった事がある、

それは、

 

 

「【カオス】!」

 

 

閃光が爆ぜると同時に、木で作った的は消滅した。

狙いは正確で、この半月の修行の成果だろうか?前は方向が乱雑だったそれも的に当てられるようになってきた。

インファント・ドラゴンに至近距離で使ったのは、狙いが定まらず外れれば取り返しがつかないからであり、確実に当てたかったのもある。

 

 

魔法(こっち)は大丈夫そうだな、じゃあ次は……」

 

別の方向の人形に振り返る。

 

 

 

魔力の噴射だ。

 

 

 

やることは簡単、剣を振り抜く方向に合わせ魔力を噴射する。それだけである。

 

とは言っても一瞬で方向を切り替えなければならないため、かなりの難易度なのだが。

 

剣筋が走る。縦横無尽に駆けていく。ただただ無我夢中で振り続ける。この時間は何も考えなくていい、それが心地よかった。

 

しかし、その時間も終わりを告げる───

 

 

 

ガサガサッ!

 

 

「────ッ!!誰だ!!」

 

 

その茂みの音に振り向く、恐らく誰かがそこにいる。

ここまで近づかれるまで気づかないのは自分の失態だと認識しながらも、警戒は解かない。

 

 

そして、その人物が姿を現す。

 

 

 

 

 

「────────」

 

 

思わず、呼吸を忘れてしまった。

 

精霊の様な整った顔立ち、クリっとした金色の瞳、黄金のように輝く美しい髪、すべてが人形の様な美しさを放っていた。

 

そして、そう、その人物には見覚えがある、そう、忘れるはずもない。なぜならこの人物は、

 

 

 

 

 

 

(アイズ・ヴァレンシュタイン)

 

 

 

 

 

ダンまちのメインヒロインだった。

 

 

 




いかがでしたが?恐らく初めて主人公と、原作キャラが接触した猫写だったのですが、うまく猫写できているか心配です。
なにか間違えがあれば宜しくお願いします。
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