転生したハイエルフが奮闘するのは間違っているだろうか   作:野生の鹿

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オラリオ編スタートです。


第二章 ネメシス・ファミリア
迷宮都市


 アルヴ山脈から見て西側に位置する迷宮都市オラリオへとやってきたフロディとネメシスは、その堅牢で巨大な壁を見上げる。

 

 『世界の中心』という別名もあるオラリオには、日々新しい者がやってくるのか、今現在、フロディとネメシスは、検問をこれから受けるであろう人々の列に並んでいた。

 傍から見れば、只人(ヒューマン)の美女とエルフの美少年という二人組は中々見ない組み合わせであった。溢れ出てる神威から女の方が神であることが分かるが、翡翠色の髪を靡かせているエルフの少年の方は、少年趣味(ショタコン)の気がある女性から熱い視線を送られていた。

 

 列が進んでいき、いざフロディとネメシスの番になると、検問を担当しているであろう門番は二人に目を向けた。

 

「初めまして。私たちはこういった者なのですが…………」

 

 そう言ってネメシスは、あらかじめ作成しておいた証明書類を門番に手渡した。

 

「これは………、アルベイム王国の………!?」

「えぇ、目的はこれからの外交のためです。その先のことは、ギルドと話し合うことになりますが…………」

 

 そう言ってフロディとネメシスは、門番から次々に投げられてくる質問に答えていき、無事、検問も終了させていく。だが、去り際に門番から、真剣な顔で忠告された。

 

「アルベイム王国の一件はこちらでも聞き及んでおりますが………、武器を肌身離さず持っておいてください」

「「あっ、はい……」」

 

 その後の説明で、【闇派閥】の台頭で治安がとんでもないことになっており、いつ襲撃があってもおかしくはない状況にあることが分かった二人は、オラリオに滞在するにも、少々話し合いが必要になってくることを察した。

 外交についてはギルドと、【闇派閥】への対応については治安維持に努めている【ガネーシャ・ファミリア】に対して会談を求めることになりそうだと察した二人は、早速ギルド本部へと向かっていく。

 

 

*     *     *

 

 

 ギルド本部へと着いたフロディとネメシスは、今日も冒険者でごった返す屋内に若干気後れしていた。周囲の人間――特にエルフからの視線を感じるが、ひとまず無視して先に進んでいく。

 

 そんな中、ギルドの奥の方から、どこか焦った顔をしながら出てきた男――太った体格をしているエルフに対応される。

 

「ふ、フロディ王子殿下……!ど、どのようなご用件で………!」

「えっと………、あなたは………?」

「わ、私はギルド長を務めております、ロイマン・マルディールと申します………!」

「ロイマンさん、ね。あなたと話をしたいのですが、少しお時間よろしいでしょうか?」

 

 相手方から腰の低い態度で接してくるロイマンに時間があるか確認を取るフロディであるが、隣にいたネメシスが声をかけた。

 

「フロディ、私はウラノスに会ってきますので、ギルド長との話し合いはあなたに任せます。」

「ウラノス様と?」

「ギルドの主神である彼に面会を取り次ぎ願いたい。彼に伝えておきたいことが山ほどある。」

 

 そう言ったネメシスの言葉遣いそのものは丁寧であるが、どこか有無を言わさぬ雰囲気を出しているので、ロイマンは冷や汗をかいていた。

 ロイマンはウラノスに取り次ぐためか、急いでギルドに戻っていく。

 

 その背中を見届けた二人はしばらく待つことにしたのだが、ここで問題が発生する。

 

「もしやあなたは……、フロディ様であられますか……?」

「ふ、フロディ様………!お初にお目にかかります………!!」

「おい、高貴なるお方の御前だぞ!!騒がしくさせるな!!」

 

 エルフたちが寄ってたかって騒がしくしてきた。それと最後の人、ブーメランだよそれ、と思ったフロディは、改めて自分の生まれが面倒なことになるのを再確認した。

 

 王族が関与してくることとなると、とことん面倒くさくなる種族であることはアルベイム王国にいた頃から分かってはいたが、オラリオでも同じかそれ以上になることとは思いもしなかった。

 このように騒いでしまっては、ゆっくりとすることはできないことを察して、フロディは彼らに適当に応対していく。

 

 やがて、ロイマンが戻ってきて、ウラノスとの面会の許可が下りると、ネメシスはウラノスの元へと足を進めていく。一方のフロディは、挨拶をしてくるエルフを宥めながらロイマンに案内されて会議室へと向かっていく。

 

 会議室の中に入ると、そこにはギルドの幹部格と思われる者たちが着席しており、フロディはギルド長が座るであろう席の向かいに座ることとなった。

 

「フロディ王子……、まさか殿下が直々にお越しになるとは思いもよりませんでした………」

「えぇ、こちらとしても、急な要望による訪問となりました。つきましては、今後のオラリオとアルベイム王国の外交について、我々が担当することとなった旨をお伝えします」

「我々、というと………?」

「難しい話ではありません。現在は主神と私の2人ですが、アルベイム王国の外交大使として【ネメシス・ファミリア】が務めることとなったことが、つい先日の会議で決まりました。」

 

 フロディの発言に、会議に出席していた者たちは一斉にざわつき始める。なにせ、他国との外交の窓口を特定のファミリアに任命させることなど聞いたことがなかったからだ。ましてや、目の前にいるフロディは、まだ7歳。そんな少年に外交を任せるなど、アルベイム王国は何を考えているのか、という疑問も同時に沸き上がった。

 

「つまり、今後アルベイム王国の代表となるフロディ王子に、協議を行っていくという認識で間違いないでしょうか……?」

 

 幹部の一人が口を開き、フロディに質問していく。

 

「はい。そして、【闇派閥】への対処についても、微力ながら協力をしていきたいとも思っています。これに関することですが、【闇派閥】に関することについて情報共有していただけると、こちらとしては大変助かりますが、いかがでしょうか……?」

 

 毅然としたフロディは、アルベイム王国の決定とその目的についても説明し、それとあわせて【闇派閥】の情報についても要求するが、幹部たちは目を逸らしていく。

 妙な沈黙が場を支配してしまうが、ロイマンが口を開いていく。

 

「【闇派閥】に関する情報ですが……、お恥ずかしながら、我々もそこまで掴み切れていないというのが現状です………」

「掴み切れてない?彼らの拠点とか、具体的な構成員とかも、ですか?」

 

 これを聞いたフロディは、【闇派閥】が狡猾で慎重な集団であることを再認識したフロディは、これは一筋縄でいかないことを察する。

 

 この日の会談は夕方まで進んでいくことになるが、アルベイム王国とオラリオの間にある微妙な関係を改善するためには、まだまだ年単位の期間を要することになりそうだった。

 

 

*     *     *

 

 

 フロディがギルドの面々と協議を進めていく一方、ウラノスの元へとやってきたネメシスは、『祈祷の間』で佇んでいる大神に目を向けていた。

 

「お久しぶりです、ウラノス。数千年ぶりですかね………」

「ネメシスか………。まさかお前が下界に降りるとはな…………」

 

 超越存在(デウスデア)であるがゆえに、人間とは隔絶した年月を生きている彼らの間柄は特段親しいというわけではないが、ウラノスはネメシスのことを一目置いていた。

 

 天界におけるネメシスは、自分から一方的に喧嘩を売ることはないが、誰かがトラブルに巻き込まれたり、自分に喧嘩を売ってきたりしたものには容赦なく実力行使してきた女神で、彼女の武力で沈められてきた神々は数多く存在する。ウラノスはあまり交流することはなかったが、知神(知人)を通じてその一端を聞いたことはあった。

 

 その中にはゼウスとヘラという大物までおり、ヘラに関してはガチの喧嘩にまで発展したことからネメシスの肝の据わり具合が窺える。だが、彼女は基本的に善良で生真面目な性格をしていることもあり、色々な行動には何かしらの理由がしっかりとあることを理解していた。

 娯楽に関してはあまり乗り気ではなく、暇さえあれば鍛練を積んでいくような武人気質であることはウラノスも知っているので、下界に降臨してきたことに驚いている。

 

 そういったこともあり、ウラノスは何か理由があるだろうネメシスの面会の要求に応じたのだ。といっても、今日は挨拶だけで終わるとウラノスは思っていたが、その予想はあっさりと砕け散る。

 

「ウラノス、アルベイム王国の件ですが、聞き及んでいますか?」

「あぁ、【闇派閥】が侵攻してきたということだろう?それでフロディ・リヨス・アールヴが最速でランクアップしたことには驚いたが―――」

「――そのフロディに、トリウィアの祝福が施されていました。」

「…………っ!?」

 

 ネメシスが提供してきたその情報に、ウラノスは目を見開いて驚く。まさか、トリウィアの名を聞くことになるとは思っていなかったことが分かる。

 

 神々の間では、トリウィアの名を知る神はそこそこいるが、そのほとんどが彼女のことを異常な精霊であると評している。

 彼女の魂の収集癖は、かなり前の時期から問題視されており、最終的に親元であるヘカテーを含めた神々が徒党を組んで審判を下すことになったのは、ウラノスもネメシスも知っている。ウラノスは、トリウィアの懲罰以降、彼女の動向についてなにも知らないがネメシスは説明していく。

 

「トリウィアは天界にある牢獄に幽閉されましたが、あなたが下界に降りてからのある時、忽然といなくなったのです。」

「いなくなった?脱獄ではなく?」

「はい。まるで幽霊のようにいなくなり、彼女の動向は私たちも追っていました。そして彼女は変わらず、魂を集めていましたが、その被害に遭ったのが――」

「お前の眷属の、フロディ・リヨス・アールヴ、か………」

 

 自分が天界にいない頃のトリウィアの動向について知らないウラノスは、ネメシスの面会の目的を察すると、彼女に疑問を投げかける。

 

「フロディ・リヨス・アールヴは、彼女の祝福を施されたというが、どういうことなんだ?」

「私も詳しくは知っていません。それに、フロディは元々、この世界の人間ではないのです。」

「つまり、彼の魂は、別世界に由来するということか?」

「えぇ。それに、フロディの魂がこの世界にやってきたことについても、未だに分かっていない状況です………」

 

 ネメシスが目を伏せると、ウラノスは顔をしかめて思考していく。

 

 今回の面会における収穫はないと見るや否や、ウラノスに今後の方針について相談してから後にすることを考えたネメシスは、彼に礼を言おうとするがウラノスからある提案をされた。

 

「もし、お前が良ければ、ヘルメスに相談してみてはどうか……?」

「ヘルメスに?」

「奴なら私が知らないことでも、知っている可能性がある。確か、面識は……」

 

 その提案をされたネメシスは、渋い顔をした。それを見たウラノスは思わず口を閉じてしまう。

 

 ネメシスとヘルメスの間には、ちょっとした溝ができているが、これは別の機会に説明しよう。

 

「せっかくの提案なのですが、少しお時間を頂いてもよいでしょうか?」

「あぁ、判断はお前に任せる」

 

 そのやり取りを最後に、ネメシスとウラノスの面会は終わり、ネメシスは『祈祷の間』を退出する。その背中を見たウラノスは、オラリオにまた、変化が起きることを感じ取った。

 

 

*     *     *

 

 

 ギルドとの協議が終わり、今後の外交について概ねまとまってきたことでギルド本部の出入り口にやってきたフロディは、先に終わらせていたネメシスの元へ駆け寄っていく。

 その小さい肩は先ほどまで張りつめていたが、ネメシスの元に着いた頃には力が抜けていた。

 

「フロディ、協議の方は……?」

「大体はまとまった。けど、依然として課題は多くあるけどね………」

 

 そういったフロディは、ため息をつきながらネメシスに説明していく。

 

 まず、今回の協議で主な議題になったのが、オラリオとアルベイム王国の貿易についてだ。

 アルベイム王国は、つい先日に決められた限定的な鎖国により、オラリオを含めた他国との貿易について見直していく方針となっているが、これに異を唱えたのがギルドの方で、希少金属の輸出を要求してきたのだ。だが、オラリオの輸送船に偽造してアルディが襲撃してきたことが気がかりなこともあり、そう簡単に輸出することは難しくなっているのだ。今でも、細々としたものであるが、『アルベイムの大聖樹』からとられた素材も輸出されており、これの増加も要求してきたが、賛同しかねるものであった。

 【闇派閥】の使用する武器の中には、アルベイム王国に由来する物が含まれているので、これ以上悪用されることがないようにしていきたいのが本音だ。だから、フロディ、ひいてはアルベイム王国としては、【闇派閥】の脅威を考慮して、取引は縮小したい旨を伝えたのだ。

 

「それで向こうが納得するとは思えませんね」

「うん。向こうとしては、【闇派閥】への対処のためにもうちの素材が必要だってさ。もっとも、俺の主張を聞いたときは、皆納得してるような顔をしてたけど………」

「ギルドに内通者がいる可能性も、完全に否定できないこともあるのでしょうか?」

「多分、ね」

 

 互いに正論を掲げ、譲ることのない事情をぶつけていくが、結局のところ結論は出なかった。

 

「時間をおいてから再協議、だってさ」

「それは大変なことになりましたね………」

 

 そういうとネメシスは、フロディの頭をなでていく。だが、フロディは続けてネメシスに、あることを報告した。

 

 フロディの冒険者登録だ。

 【闇派閥】への対処のためにも、フロディは強くなる必要性があった。そこでフロディは、ダンジョンの出入りを許可することを要求してきたのだ。

 ダンジョンはギルドが基本的に管理しているので、その情報や修練の場として最適であることもよく知ってるギルドも、そこについては前向きに捉えた。そういうことで【ネメシス・ファミリア】を特殊なファミリアとして登録し、フロディには専属アドバイザーがつくこともとんとん拍子に決まっていったのだ。

 

強制任務(ミッション)に関してはよっぽどの理由がない限り断ることはできないらしいけど、その辺りはうまくやるしかない。こっちにはアルベイム王国というバックがついてるからか、強く出ることは難しいと思うよ」

「まったく、あなたはどうしてそんな、勝手に決めていくのですか?」

「けど、今の俺には、力が必要になってくるよ」

「それはそうですが………」

 

 フロディの話にネメシスは呆れた声で返す。

 

 二人は今から、アルベイム王国が使っていた大使館へと向かっていく。

 

 だが、その道中で―――

 

ドオオオオンッ!!!!!

 

「「!!」」

 

 爆音が鳴り響いて、フロディとネメシスの視界に黒煙が立ち上がるのが入ってくる。

 

「まさか、【闇派閥】の襲撃……!?」

「ネメシス!俺が行く!!」

「えぇ、私は【ガネーシャ】への要請をします!!」

「分かった!!」

 

 そういってフロディは、爆発源へと全力疾走していく。

 

 そこから逃げ惑っている人の波に逆らいながら、敵の位置を探していく。

 

「た、助けてぇっ!!」

「きゃぁぁっ!!」

「いやあああ!?」

 

 悲鳴を上げている人々に、目元以外をローブと覆面で隠している連中が襲い掛かっていた。全員、片手に武器を持っている。

 

「っ!!やめろ、お前ら!!」

 

 フロディはそう言って【闇派閥】の構成員に近づいていくと、次々に攻撃を仕掛けていく。

 

「ごはっ!?」

「!!あいつは!?」

世界最速妖精(レコードホルダー)の……!?」

 

 驚いている敵のことに構うことなく攻撃を仕掛けていくフロディは、持っていた剣で斬りつけたり、鳩尾を蹴りつけたりしていく。

 魔法はあるが、長文詠唱な上に並行詠唱も会得していないこともあってか使用するのは躊躇った。しかも、周りには冒険者らしき人間も見かけていないので、おそらく、それを見越したうえでの襲撃であることを考えたフロディは、内心で悪態をつく。

 

(よく考えて行動してんじゃん……!厄介でしかないぞ………!!)

 

 苛立ちを見せながらも次々に敵を倒していくフロディに、一人の男が近づいてきた。

 

「ん?ガキが暴れてるじゃねぇか」

「!!」

 

 音もなく近づいてきた男に気付いたフロディは慌てて距離を取る。

 

 目を向けると、180Cを超える長身に槍を携えた犬人(シアンスロープ)が立っていた。全体的に黒を基調とした服装を身に纏うその男の顔は、どこか獰猛で飢えているようにも見えた。

 

「おぉ!?よく見たら緑の髪のエルフ、しかも小せぇガキ…………ということは、スキュールンを殺したハイエルフか、坊主?」

 

 質問しながら槍を構えた男は、フロディに目を向けて舌なめずりをする。

 

「お前は、こいつらの親玉、で合ってるのか?」

「こいつらか?いや直接の関係はないが、こき使ってもいいアホどもだ。」

 

 小馬鹿にするように吐き捨てると、男は一気に近づいた。

 

「っ!!あっぶなっ!!!」

 

 フロディは慌てて剣で防ぐと同時に蹴ろうとするが、犬人(シアンスロープ)はどこかおちょくるような動きで躱していく。

 

「ガキのくそみてぇな蹴りが通用するとでも思ってんのか!?ええ!?」

「その割には攻撃を防がれてんじゃねぇか!!」

「ははっ!言うじゃねぇか!!」

 

 互いに挑発するような言葉を交わしていくが、相手の男はすぐに攻撃を仕掛けていく。

 

「ぐっ!!」

「はんっ、もういっちょぉ!!」

 

 そう言った犬人は、槍で突き刺していくが、フロディは間一髪で急所を外すことはできたが、左側の腰付近に傷を負った。

 

 そこから血が流れていき、口からも血を吐いたフロディに犬人は笑顔で接してくる。

 

「ついこの間ランクアップしたのか?もうズレがなくなったのか!?」

「さあな!」

 

 距離を取ったフロディは、冷静に相手を分析していく。その様子を見た犬人も、面白そうにフロディを見ていた。余裕の笑み、と言えるのかもしれない。

 

 そこからフロディの手により、一杯食わされることとなるのは、この男は予想していなかった。

 

 

*     *     *

 

 

 場所は変わって、【ロキ・ファミリア】の本拠地、『黄昏の館』にて。

 

 【闇派閥】の襲撃があった報せを聞いた者が立ち上がると同時に、報告してきたものがさらに報告をしてきた。

 

「現在、エルフの子供が交戦中です!!」

「エルフの子供?」

「は、はい。緑色、というか翡翠色の髪をしていますが………」

 

 それを聞いた者たち―――エルフたちは血相を変えていく。

 

 エルフにおける翡翠色の髪は、王族の血筋であることを表しているのだ。

 

 【闇派閥】と渡り合うことができ、子供のハイエルフと言われれば、思い当たる者は一人しかいない。

 

「まさか、フロディ様が……!?」

「一刻も早く加勢しなくては………!!」

「いや、保護に決まってるだろ!!子供の身であられるのだぞ!!」

 

 血走った眼をする者もおり、一斉に武器をもって駆け出していく。そんなエルフたちの先頭に立っているのは、ハイエルフの一人、リヴェリア・リヨス・アールヴであった。

 

(まさか、彼がオラリオに来るとは………!!一刻も早く守らねば………!!)

 

 焦りを滲ませた表情をした彼女はもちろん、彼女の部下のエルフたち、そして【ロキ・ファミリア】以外の複数の派閥でも、フロディの保護のために現場に急行していた。

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