『学校無双〜実は世界最強の俺が以下略〜』って本読んだけどこれ私のことだ… 作:んえその木
私は"味"という物に無頓着な自覚がある。
お姉ちゃんの作ったものなら何でも美味しい。
安いその辺の炊き出しも美味しい。
なんなら皆が不評を言っている携帯食料も美味しい。
何を食べても美味しいという適当さがあったし、味覚が無くなってからはそれが加速したように思える。
「はあっ……!はあっ……!」
でも、少しだけ分かってきたのだ、パラン君の作ったパンが美味しいと感じたのは、皆で食べたから。
お姉ちゃんの作るご飯が美味しかったのも、ふたりで食べてたから。
炊き出しでも、苦労した皆で食べたから。
携帯食料も、私選を乗り越えた部下達と一緒だった。
美味しいって言うのは、皆で食べるから感じることなんだってやっと分かってきた。
「はっ……はっ……やだっ……!やっ……!」
だから………………
皆で食べたあのシチューも………………
「やだ!来ないで!いやっ!」
1人暗い廊下を走り抜ける。
何時もなら扉が目の前に見えてくるのに、今日はいつまで経っても見えてこない。
開けたら、きっと私が殺した人達がこちらを見ている扉。
私は、あの扉を開けないと起きられない。
なのに、今日は何時までたっても扉が見えてこない。
もう何時間も、何日もこの廊下を走り続けている気がする。
後ろから、足音がする。
規則的に、ぺたぺた、と嫌な足音が。
魔術で反撃もできない、魔術が使えない。
ただの無力なその辺の小娘に成り下がった私は、いつか追いつかれてしまう。
すぐ後ろに居た彼女は、口角をあげ、まるで血の滴るような赤い口を開き笑いながらゆっくりと歩いてくる。
ゆっくり、ゆうっくりと。
ぺたぺた
ぺた
笑顔を深め、手に持った黒い何かを私に見せるように突きつけてくる。
ああ、あれを手に取ったら私は
誰か、誰か
たすけ────
「おかわり、まだ有るからね」
「うわあああああああああっ!?!!」
ガバッと布団から飛び起き、額を伝う汗を拭う。
また悪夢を見た、というかいつも見てる。
恨めしそうに眺めてくる仲間達をもう一度殺したら目が覚める気分最悪ゴミカスゲロな夢だ。
正直慣れてきている節はあるけれども、毎回起きたらゲロ吐きそうになるほど……というか吐いてるんだけども。
「おええぇ…………」
今も吐いてるよ?吐いてるけどさ?
なんか違わない???
***
「あぁ……太陽ってこんなに綺麗だったんだ……」
「俺っ……!携帯食料がこんなに美味いって思ったの初めてだっ……!」
「フリアン、少しだけ抱きしめさせてくれ」
「うん、いいんだよ……頑張った……頑張ったね……」
「ばあちゃん……俺ちゃんと帰れるよ……」
「………………戦場帰り?」
ブラックジョークギリギリなはっちゃけ方をしているクラスメイト達だけれど、気分はわかる。
まさか私もあの悪夢が吹き飛ぶくらいヤバい何かを摂取する事になるとは思ってもいなかった。
何度も言うようだけれど、味覚のない私はどんなに不味かろうが「美味しい」と言うつもりだったし、正直カレンちゃんの料理を独り占めできるかも何て打算があったことも認める。
私は……!甘かったんだ……!
口に入れた途端、敵対行動に対してフルオートで反応する破壊魔術式が口の中に発生し、砕け散り液状になった"ナニカ"が喉を通った途端、ありったけの苦味と酸味を混ぜて少し甘さを足したような残り香が鼻を通り抜けていく。
なのに舌だけは「これはシチューだね」と判断する。
味は真っ当にシチューの味がしているはずなのにそれ以外に余計な地獄が口内に広がるのだ。
短直に言うと生命の危機を感じた。
私、生まれて初めてだな。
食べ物に攻撃性を感じたの。
「皆おはよー、あれ?今日早いじゃん」
「「「………………おはようございます…」」」
「何?またなんかやらかした?」
「ううん……カレンちゃん、私と一緒に、謝ろう?」
「え?なんで?」
「いいから」
「え、でも」
「いいから」
「うす……」
とりあえず誠心誠意皆に謝罪する所から今日一日がスタートした。
悪い事をしたらちゃんと謝れるうちに謝んなきゃダメなんだよカレンちゃん。
後でキッチンの食材の残骸にも謝りに行こうね。
うん、私、ちょっと分かってきた。
皆の事をボコボコにして、少しスッキリして変な夢見たおかげでやっと分かった。
クラスメイトに対して、何処か上位者目線というか……少し偉ぶってた態度があったんだなって。
見下してる訳じゃないけど先生とかの立場で関わろうとしてたんだ。
一線を引いたまま過ごそうとしてたんだなって、同じ苦しい思いをしてやっと分かった。
「ごめんね皆……私、私ちゃんと皆のこともっと知るから」
「そっか…でもそれは嬉しいな」
「おう、仲良くしてくれよな!」
「私のことも……話せることは話すね」
「うん………………話しちゃダメな事は話さなくていいからね……本当に」
「もう若干危ういだろ」
違うよ私。
ちゃんと同じクラスメイトなら、ちゃんとぶん殴ってあげないと。
対等な立場なんだからきちんとぶん殴ってあげないといけないんだ。
もし向こうが殴り返してきても笑顔で許すんじゃなくて殴り返す関係の方が正しいはずだから。
「ちゃんと怒るし、ちゃんと殴るね」
「思ったんと違うな」
「皆も私が変な事してたら殴っていいからね」
「対話を挟む余地は無いの??」
「でも納得できなかったら私も殴り返すね……」
「実質殴っちゃダメになったな」
「矛盾って知ってる?」
今日からまた授業が始まるけれど、皆どことなく体調が悪そうなので強化魔術式をこっそりかけてあげる。
私は複数を対象にした魔術が苦手なことに加え、他人にこれを使うと効きが弱くあんまり意味が無いが12人位だし、ギリギリ普段通りの体調と言った所だろう。
皆少し不思議そうにしながらも授業を受けている。
今日の授業は座学だけだから助かったけれどもし実技アリだったら吐いてたかもしれないので助かった。
本日は飛行魔術について。
…………あー、そういえば飛行許可が降りるのは1ヶ月後位かな?
飛行魔術式は実はそこまで難しい魔術ではないのでこのクラスの皆ならすぐに使えてしまうだろう。
しかし……危ないのだ。
ただただ危ない。
めっちゃ危ない。
特に免許取り立て。
具体的には調子に乗ったレオとかが空中で頭をぶつけ寮を血塗れにした事がある位には危ない。
……あの時のお姉ちゃんはっ………怖かったっ…………!
「──という訳で、魔法陣が空中に浮く性質とそれを物理的に触れる事が出来ることを利用した魔術という訳です。なので、飛行魔術と言うのは厳密には"魔術式"では無く魔法陣を操作する技法なのです。」
「質問ッス」
「はいどうぞ」
「使える人はかなりの速度で飛んでるっスけど、それだと風とかで落ちる危険性が高くないスか」
「いい質問ですね、それを解決するのが魔術式に描かれたもの、という訳です」
うん、いい質問だね。
ライネル君は将来飛行部隊に入りたいのだろうか。
飛行魔術式は実は風魔術式を使いその魔法陣に乗っかり、風を自分の前に壁のように出すことで空気抵抗を全て受け流すようにしている事で飛んでいるのだ。
つまり実の所は風魔術式が使える1年生の時点で飛べる人は飛べてしまう。
ちなみに私や上手い人は風では無く結界魔術式を使って安全性も高めてたりする。
結界の形を変えられる人しか使えない手だけどね。
……まあ私とか正直学校入る前から使ってたしね。
それが見つかったから捕まって学校入れられた訳だし。
うんうん、ちょっとイキってた頃で恥ずかしいけど懐かしい思い出だ───
「これは非常に危険な魔法の1つです!いいですか、英雄ユニア様等は幼少期からこれで街を飛び回っていた、なんて逸話が広まっていますが真似してはいけませんよ!捕まりますからね!」
「んぶっふぉ」
「最近!それに憧れて真似する方なんかも居ますがね!ほんっっっとうに危ないですからね!飛行免許を持たない人は使っては行けませんよ!」
「……………………」
「次回からは飛行魔術式免許を取るための法律や試験内容に触れていきます……再三言いますが!勝手に飛んだら犯罪ですからね!」
「…………………………」
「……ふぅ…すみませんね、毎年この時期になると無免許飛行が増えるもので……では皆さん、また来週」
…………………………
…………は、恥ずかしい…………………………
うあ……今耳真っ赤になってるよ絶対…………
み、皆気づいてないよね?
顔熱い……
な、なんでわざわざ私の恥ずかしい昔話をそんなに広めてるの。
というか、別に飛び回ってたって、そんなに飛んでないし……今はちゃんと免許取ったし……
わ、私もしかして割と知名度あるのかな?
まあ知られてるかなとは思ってたけどレオとかアルとかが有名で私はオマケくらいかと思ってたのに、そ、そんな昔の話まで……
…………ん、あれ?
………………わ、私ってどのくらい皆に知られてるんだ?
***
えー、本日の授業は飛行魔術についてだったけれども。
ぶっちゃけ皆使い方は知ってるっちゃ知ってる。特に先輩とかと仲良い子とかは。
ただまーこの学校その辺厳しいから、無免許で飛んだりしたら普通に懲罰ものだからね。
流石に誰も飛ばない飛ばない。
…………ただ一人、免許を確実に持っているであろう人を除いて。
「……ね、ねぇミラちゃん…ちょっといい?」
「んー?どしたん?」
「その……わた、ユニア…様ってどんな話が広まってるの?」
「え゛。…………………………あのーー…………アレだね、そう、飛行魔術が得意…………とか?」
「そ、それ以外は?」
「以外!?…………………………あ、アタシ、あんま話とか詳しくなくてー…ちょっと、その……ねぇ?」
「そっか……アレン君は?」
「あ〜………………………………以下同文で」
「そっか……」
ちなみにその唯一の免許持ちは今新手のパワハラを行っている。
なんで今頃自分の知名度調査を始めるんだユニ。
そういうのがやりたいなら入学した時にやっときなよ〜!なんで今なんだよ〜!
困るって!仲良くなってきたかなって頃にそんな事されたらめっちゃ困るって!
隠してるんだよね!?
今までに比べてド直球通り越してもうバットの方に自分から当たりにいってるよね!?
「わた」じゃないよ「わた」じゃ!もっと隠さんかい!
あっごめんミラこっち見ないで。
私に助け求めないで。無理。私の力を超えている。
「……カレンちゃん、ちょっといい……?」
「ッスー…………どうしたの?」
「その、ユニア…さ、様の話知らない?」
「えっと〜………………どんな感じの話?」
落ち着け私っ……!
こんな状況ここ2週間で死ぬほど乗り越えてきたっ…!
仲良くなったから油断してたよユニ…!まさかこんな技を残してたなんてね…!
私の胃をまだ虐める気なら、容赦はしない!
「どんな…………えっと、その…………」
「うん、魔術の話とか〜都市伝説とか?」
「としっ…!?そ、そんなのまで…………あ、じゃ、じゃなくて、その……お、面白い話……とか?」
「…………面白い話ね!」
おっと〜?
なんだ、まて落ち着け私、何考えてるんだこの無表情ロリは。
くそ〜そんなのいいから帰ろーっていいながら髪もふもふして話逸らしたいな〜っ!
なんだ!?なんで自分の面白い話を知りたがるんだ!?
…………さ、さっきの先生の話か…な?
……ん、そういえばさっき授業中顔赤かったな。
珍しく真っ赤で皆気がついてたけど。
面白いかどうかは置いといて、あれが恥ずかしい話だった…とかかな?
子供の頃に飛行魔術で飛び回ってたなんて普通に凄い寄りの話ではあるけど…………あー、まあ子供の頃の話をされるって普通に恥ずかしいか。
しかも法律違反してました〜なんて話を美談みたいに堂々されても後ろめたさとかもあるよね。
なんなら悪い例に使われてるし。
ふむ、そう考えると思ったより普通の感性の話だ。安心安心。
よし、この話は別に大して気にしなくていいやつだな。
「面白い話……聞きたいんだね?」
「うん、教えて欲しいな」
「なら私より詳しい奴がいるよ!!!ライネル!確かユニア様のファンだったよね!!」
「あああああああああ!!!!カレンてめえええええええええええ!!!!!」
「知ってた」
「予定調和」
「えっ……ファン……!?」
ライネルは確か父親が元々ユニの部下で、戦場で命を助けられたことも何度もあったりだとかユニがどんな魔術を使うだとかそういう話をよく聞いていたらしい。
それもあってか「俺もユニア様みたいになる!」と当時12歳のライネル少年は夢見て爆破魔術を勉強し始めた。
なんならユニの部下になろうとこの学校に入っている。
見てるかライネル少年……!君は今憧れの人と同じクラスに居るぞ……!
「ラ……ライネル君って、その、ユニア…様のファ、ファン……なの?」
「え!!!?!!……いや、別に?ファン…………っつーか?は?いや?別に?何?は?なに??なんでもないけど???」
「あっ…………ち……違うんだ。ごめんね…その、勘違いしちゃって…………」
「ファンです」
「え?」
「ファンです」
「そうなんだ…………ファン………………おぉ…………」
憧れの人に間接的にとはいえファンだって伝えられてよかったね!ライネル!
ユニの複雑そうな表情とガンギマったライネルの顔見るだけで私はすごく楽…嬉しいな!
なんで睨まれてるのかな?うーんわかんないや☆
そうだよ〜ユニにはファンが居るんだよ〜
推してくれてる人にはファンサしてあげないといけないよね〜
「へ、へぇー…………な、なんで?」
「…………お、親父が……ユニア様の部下で…………」
「えっ…ら、ライネル君の下の名前なんだっけ…」
「バンダンです……」
「バンダ……あ、あ!そっか……他には?」
「その…………ば、爆破魔術式の、先駆者の1人として、尊敬してて……」
「へ、へぇー!そっか!!へー……………………あ、あのね、関係ないけど、後で魔術式の応用方法教えてあげる」
「ウッス…………アザス………………」
「ほ、他には!?」
「他には!?」
ふっ…子供がよ……いっぱい褒めて貰えよ…
まあライネルだけは未だに敬語が抜け切ってないし今のうちに慣れさせといて、ついでに褒められ慣れて無さそうなユニの事を褒めてもらいましょう。
うーん一石五鳥くらいの完璧な作戦かな。
ん?何よミラ
え?人の心とかないのかって?
こんなに人の心に溢れた作戦なのに……?
「すげぇユニちゃんがはしゃいでるよ」
「ライネルの髪と顔が同じくらい赤ぇや」
「まあ外の話を『学校無双〜実は世界最強の俺がクラスで実力を隠しているとバレてしまいハーレムに!?〜』越しでしか知らなかったら嬉しいんじゃない?」
「それフルネームじゃないと言えない呪いでもかかってんの?」
「この前調べたらかかってたよ」
「えっ……?」
はしゃいでいるユニの事はライネルに任せておこう。
妹で小さい子相手は慣れてるだろうし。
そう……私達は今、実はやらなくては行けないことがあるのだ。
現在は5月、そう、5月なのだ。
こんなクソ中途半端な時期に入ってきたユニには悪いが……ククク、しっかり利用させてもらう……
そう……
チキチキ!たましい賭けて逝くまでぶち殺しあえ!幾千の時を超えて恨みを晴らせ!クラス対抗魔法祭り!!
略して
「Bのボケ共に拳の使い方って奴を教えてやる」
「今度という今度は魔法陣の欠片も遺さねぇ」
「C組のカス共は横入りばっかりしやがってよォ……!」
「ククク…しかし、今年は万全っ!なぜなら私達には……!」
「「「ユニが居る……!」」」
何故我々がこんなにも他クラスを疎んでいるのか?
我々同学年の仲である筈の同級生達はクラスという壁に阻まれ中々交流が生まれなかった。
まあ、それは別にいい、私も1年生の頃はちょっと尖ってたので仲良くできなかったと思うし?
いやでもさ、Bの奴ら性格終わってるんだよ?
いきなり私らにイヤミ言ってきたから、ちょっと魔術で固定した後に木で完全に動けなくして火炙りにしただけなのにブチ切れてくるし。
C組とはそこまで敵対していないけれど。
私達がB組とやり合う時にどっちが勝つか賭けてたりとか、勝手にセッティングしてたりしてやがったから、ちょっとトイレの扉を呪ったり、酒樽を全部浄化したらキレてきやがったのだ。
おふざけも許されないなんてやんなっちゃう。ぷんぷん!
とにかく性格が終わってるB組C組共なのだが仲が悪い一番の理由は別にある。
それはクラス名
私達2-Aは『特選クラス』
選ばれし超エリートの私達に相応しい素晴らしい名前だ。頑張って勉強した甲斐が有るとこのクラス名を見る度に思う。
ちなみにBは『特級クラス』Cは『穎脱クラス』だ。
似たような名前しやがってよ、ぺっ
入学した時に『特選』って字ぃみてウキウキで入学したのに何だこの名前は!詐欺だろこれ!
誰だよ!この学校の校長!ふざけた真似しやがって!
創設者アルシーダ様だってよ!!!ばーか!滅びろクソ眼鏡!
マジで嫌がらせの為だけにこの名前にしただろっ……!
という訳で、私達は凄いクラスに入ったぞ、と入学した全員が思っていたのでお互いマウント合戦が始まり今ではすっかり敵対状態だ。
ちなみに今のところ2勝1敗3分でギリギリ勝ち越している。
「負けてる癖に調子乗りやがって……!」
「たかが年度末に一回勝ったただけで騒ぎやがってよぉ……!」
「今年は来年の朝日を拝ませねぇからなっ……!」
「何が『ボケ専の君らと一緒にしないでくれないかな』だあの野郎ッ……!特選も読めねぇかっ……!」
「もっかいチリチリにローストしてやるよっ……!」
皆の調子も絶好調だ。
普段は落ち着いている側のマルルもこの時だけは歯茎剥き出しで魔法陣をぺきぽき鳴らしているし、フリアンの生やした木もべきべき言わせながら枝をブンブンをしているし、パランもめん棒を素振りしているし、アレンも服を脱ぎ始めてる。
ククク……たいいく祭が楽しみだなぁ!
「そ、そっか〜…うへ……うへへ……」
「もう……勘弁して下さい……」
「ライネル君!その、私〜…あの、ユニア様の知り合い?みたいな感じだから今度当時使ってた制服持ってきてあげる……!」
「待って……いやちょっとそれは色々と問題があり過ぎる………」
「後ね、なんでか分かんないけど、寮にユニア様の使ってたノートがあったから後で見せてあげるね!」
「それ絶対半分位機密魔術式じゃないっスかッ……」
「後ね!」
「ユルシテ....ユルシテ...」