『学校無双〜実は世界最強の俺が以下略〜』って本読んだけどこれ私のことだ… 作:んえその木
※ お酒は二十歳になってから!!
絶対にお酒は二十歳から!!!この国では15歳から飲めますけど!!
お 酒 は 二 十 歳 に な っ て か ら !!!!!!!
「という訳でぇぇぇぇ〜〜〜!!!?!!」
「ようこそ2-Aクラスへえええええええ!!!!」
「いぇええええええええええ!!!!!」
「うおおおおおおお飲むぞぉぉおおおおおお!!!!」
「食うぞ!!!タダ飯だ!!!」
「久々に保存食以外が食える!!!」
「よ、よろしくお願いします…!」
う、うおおおおおおなんかもう頭が疲れてよくわかんないけどうおおおおおおおおおおお…………?
カレンちゃんに抱えられたまま下へ引きずられて来た私だけれども、もうなんか今テンションがおかしくなっている気がする。
クラスの皆も幾らかはっちゃけてるのかお酒をガッチャガッチャやりながら騒いでいる。
「お!パランお前また腕上げたんじゃね!?このサンドイッチマジうめーぞ!」
「ああ、この国一パンを焼くのが上手い魔術師とは僕の事だからね」
「誰がほかにいんだよ」
「ユニ!ほらこれ食べてみなよ」
「うん、いただきます」
何処か見覚えのあるような眼鏡をかけたパラン君が渾身のドヤ顔でパン料理を配っている。炭水化物いっぱい。
頂いたサンドイッチはドヤ顔する程にたしかに美味しそう…木の実が練り込まれてるのかな?
外側はパリパリで硬く焼かれていて中を少し開いてみるとふわふわのパンが見える。
いざ実食とかぶりついてみると、うん……
た、多分美味しい…かな?ちょっと塩っぱさが有るし美味しい気がする。うん………
ごめん…カレンちゃん……凄く期待してくれてるけどやっぱ私味あんまりわかんないや……
お姉ちゃんが死んじゃった時から正直何を食べても味が分からないのだ。
ちょっと味がするかな?位でよく分からないまま普段は食べている。
その事はまだ誰にも言ってないのでアルも知らないと思うけれど、正直申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
「……美味しいよ?」
「でしょ!パランはパン作りだけなら超すごいからね!!」
「待ってよ、僕はこれを焼く火加減を手に入れるためにどれだけ火魔術を学んだと思っているんだ、訂正してくれ」
「火魔術への冒涜だろ」
「先人に謝れ」
「すごいね、後で焼くところ見せて欲しいな」
「勿論、これだけは手放しに自慢できるんだ」
うん、なんだか食べていると味を思い出してきたようなきがしてくる。
少なくとも砂を噛んでいるようなあの携帯食糧と比べても、パリパリザクザクシャキシャキと噛む度に良い音がしてくるし。
私どうせ味もしないし食べるのが面倒くさすぎて給仕係のおねえさんに「携帯食糧好きだからこれ以外要らない」と言っていたくらいだ。
まあ適当言ってたのがバレてたのか月一位で色んなご飯を持ってきてくれていたけどね。
うん…美味しい……美味しい気がするけど……
お、多くないかな?おっきくない?このパン。
私もうこれ食べ始めてからそれなりに経ったけどまだ半分も食べれてない。
「今日は特別なビッグサイズだよ、ライネルも満足出来る主婦の味方ファミリーサイズだ」
「魔術式便覧よりデケェ」
「デカすぎるだろ……」
「でもライネルは片手で食べてるよ?」
「アイツ基準にしたら諸々と狂うだろ」
「むぐ、むぐむむぐ、むん」
「ああ、ごめん、流石に少し切るから一気に食べなくていいよ、いいって、待って止まって!それ一つ食べ切るのはその体型じゃ無理がある!」
「むぐ」
良いのか、こういうのは食べきらないと怒られるものかと思っていた。
流石にお腹いっぱいになるから切ってくれた分で遠慮しておくことにする。
折角だから他のものも食べてみようかと見渡すとミラちゃんとカレンちゃんがなんかこう……綺麗な何かを食べている。
なんだアレ
「お!ユニこっちこっち!」
「ユニちも食べる〜?フリアンが作ったタルトタタン、林檎たっぷりで美味しいよぉ〜」
「わぁ〜ユニちゃんも食べて欲しいな〜!美味しく出来たの!」
「美味しそうだね、初めて見た」
「私の得意なお菓子だよ〜名前可愛いよね〜!」
「たるとたたん」
「タルトタタ〜ン!」
確かに可愛い響きの名前だ。
ツヤツヤの林檎と下の生地を一緒にフォークで突き刺してみると確かに夢中になるのも分かる砂糖感。
……見た目が可愛い。
昔食べたパイに似てる気がする。なんだっけあれ。
こちらも味は……まぁちょっと甘い気がするくらいだけれど食感が良い、サンドイッチとは違うたいぷのシャキシャキザクザクで食べてるだけで楽しい。
見た目も良いしかなり好きな感じだ。
「おいしい」
「分かる!フリアンのお菓子も絶品なんだこれが!」
「でも食べ過ぎたら太るからお祝いとかの時だけの特別メニューだけどねー」
「え〜私もっと作りたいんだけどな〜」
「ダメ、食べ過ぎちゃう前科アリ」
「嫌な……事件だったね……」
「みんな一緒に太ろうよ〜美味しいよぉ〜?明日はクッキー焼いちゃうよ〜?」
「去れ!!!悪魔め!!!!」
「起きた時にあの匂いしてるとテロだよテロ!!!」
「……皆我慢してるの?食べればいいのに」
確かにフリアンちゃんはすこしぽっちゃりしてるけれど可愛いし、ミラちゃんはスラッとしててかっこいいし、カレンちゃんは…まあ普通だし。好きに食べればいいのに。
いやでも胸おっきかったな…あれはお姉ちゃんに勝るとも劣らぬ……窒息するかと思ったぐらい……
私?私は別に食べるの好きじゃないから少しでいいかな。
とか思っていたら突然ミラちゃんカレンちゃんに頬を引っ張られる。いひゃい
「ひゃに?」
「ユニ……あんたはもうちょっと食べなさい」
「ユニちは痩せてるとかじゃなくて窶れてるからね〜私達は女子力を保つのに必死なの、バイト代が化粧水に消えていってるんだよ……」
「3人とも痩せすぎですよ〜好きに食べて好きに頑張る〜!それくらいがいいんです〜!」
「「うるさい彼氏持ちは黙ってて!」」
「え〜」
そういえばフリアンちゃんはパラン君と付き合っているらしい。
二人で仲良く今日の料理を作ったそうだけどこの量を作るだなんて大変だったろうに申し訳ない。
そう伝えたところ「いつもアホ達の相手をしてるストレス発散に丁度いいからむしろ良かった」「趣味だから気にしないで〜」という事だった。
ちなみにカレンちゃんは「たまにしか2人きりでイチャイチャ出来ないからいいのよコレで」と言っていた。そういうものなのか。
それにしても好きな事はどれだけやっても楽しいらしい。
そういえば私の好きな事ってなんだろう。
……お姉ちゃんと一緒に何かするのは好きだったな。
いっつも何してるの?って聞いたら「一緒にやる?」って言ってくれて、色々やってた気がする。
そういえば、そもそも私一人でなにかしようってなったのはあんまりないな。
爆破魔術の改造開発はやったっけな。
でもあれは必要に駆られてって感じだったし……
「ユニ」
「ん…なに?」
「今何考えてるの?」
「ん……私好きな事あったっけなって思って」
「いいね、好きな事探ししよっか!色々教えてあげるよ、お化粧から遊び、料理でも何でも皆が教えてくれるから気になった事なんでも聞いてよ」
「わかった、うん……このタルトタタンっていうの可愛いから作ってみたいかな」
「いいねいいね!フリアン!今度一緒にこれ作らせてよ!」
「いいですよ〜!」
とまあ、皆に話しかけてもらいつつ、歓迎会を楽しむ。
人とワイワイするのなんて本当に久しぶりだから楽しくて仕方がない…気がする。
私、昔はもっと色々と感情表現が出来てた気がするけれど、今は違うっぽい。
というのもことある事にミラちゃん達が「楽しんでる?」と聞いてきていて、楽しんでるよ、と答えても余り納得いってない見たいだから聞いてみたら
「あまりにも無表情だから」
と聞かれた。
うーん…確かに昔は怒ったりとか笑ったりしてた気がするし、人と話すのが2年振りっていうブランクもあるんだろうなぁ
でもまあ、いいかな。
ちょっとずつ思い出していって、過ごせるように出来ればいいかな。
カレンちゃんがそう言ってくれたんだから。きっと大丈夫な気がしてきた。
……なんか向こううるさくない?
私今ちょっと浸ってるからあんまり騒がしいのは………
………………
うわぁ………………
「ぎゃ〜はっはっは!!!見ろよ俺の一発芸!これぞ水魔術式の奥義ィ!顔の穴全部から水が出るの魔法ぅ!」
「だははははは!汚ねぇからやめろや!それより俺の屁が爆発する魔法の方が何倍もいいぜェおい!」
「どっちも……ヒック…………汚ぇから………………ウプッ………………やめろボケ共………………」
「ちょっとー!男子汚いんえすけどー!わたしたちを〜みならってぇ!ヒック」
「ちょっとあんた服脱げてる!脱げてるから!それ以上はダメよ!」
「ヒック…私だってねぇ……ヒッ…………頑張ってお洒落してねぇ……?見せる相手がこのアホ共……?ヒグッ」
「カーレーンー?カレンー!?ちょっとお酒足りないんだけどぉ〜!?」
「ミラぁ〜〜!よしよししてぇ〜〜…………!」
「ヒクッ……い〜よぉ〜……?よ〜しよしよ〜し……」
うわぁ………………………………なんかもう………………うわぁ………………
阿鼻叫喚って言葉は戦場で見た事があるけど割と似たような悲惨さを感じる。主に汚さという意味で。
私は15歳になったのがひきこもり始めてからなので、まだ戦場にいる頃はお酒が飲めなかった。
そういえばあの頃も部下がお酒を飲んでいたことがあったけれどここまで酷かったっけ?酷かったな。うん。余興で爆破魔術を使ったりしたのは流石にダメだと思う。
でもこれは酷いな……ミラちゃん、それ観葉植物だから撫でてもなんにも無いよ。
ライネル君はスボン半分脱げてるしお尻みえてるよ。半ケツの魔術師になっちゃう。
「ミラちゃん、それ人じゃないよ」
「マ!?マジじゃ〜〜ん!うぇ〜〜〜いユニちはお酒飲んだことあるのぉ〜?」
「ううん、無いよ」
「マ!?もう16だよね〜?飲めるなら飲もうよ〜!」
「あー……うん、そうする」
「ヒクッ……ミラ!あんま飲ませちゃダメだよ!……ちょっとアレン!服脱ぐな!」
「分かってるって〜」
「俺は自由だあぁああああああああああああぁぁぁ!!!!!!!」
ミラちゃんがくれた…なんだこれ、どっかで嗅いだことある匂いのお酒をくれた。
……あ、これユリアがたまに食べてたパイの匂いだ。甘いヤツで桃の入ったやつ。
正直に言うと私もあのバカ騒ぎに憧れていたことがあったのだ。
今引いているしお姉ちゃんも怒ってたけどお酒を飲んだら一緒になって騒いでたし。
私何時も一人で寂しく寝てて少しばかり羨ましかった。
……私ももう飲んでいいんだよね
……ちょ、ちょっとドキドキするな……
よし、どれ早速……………
お
お?
なに これ
あたまが ふわふわす
***
「あのねー?ヒッお姉ちゃんもね?レオもねー?いっつもわたしのこと仲間はずれにするの」
「そ、そうなのー?」
「いっつもね、夜にレオが部屋に来るとね、今日はちがうへやでねてねーってヒクッアルと遊んでてねって言ってね、わたしのこと追い出すんだよ、ひどいよねー?」
「うん……えっと、お姉さんとレオ………………さんってどんな関係性だったの?」
「あのね、付き合ってたよー、あのね、お姉ちゃんがレオに好きって言ったんだってぇ」
「おいあの部屋のベッド今すぐ焼くぞ、余りにもこの国を揺るがしすぎる」
やべぇです。
ユニがお酒を飲む時に止めなかった私の事をぶん殴りたいくらいにやべぇです。
私皇帝陛下の情事なんて知りたくなかったよやべぇよ。
というか止まらないあぁぁぁ止まらないまてその辺にしておきなさいマジで。
このクラスでお酒に強いのは私とフリアンともう2人くらいで皆後ははっちゃけまくる。
はっちゃけまくるくらいなら良いけどゲロ吐くわ脱いで騒ぎ出すわ最悪だ。明日の朝は地獄めいているだろう。
しかし今お酒を飲んでご飯を食べてお菓子を食べて少し落ち着いてきた私は非常に焦っている。
ユニがお酒を飲んだ途端口から機密情報が出るわ出るわ。
いや違う、これは機密情報なんかじゃない。
私はレオなんて人知らないしただのその辺の一般人に決まってる。
アルとかいうのもきっと性格のひねくれてそうな眼鏡な気がしなくもないがきっと気のせいだ。気のせい気のせい。
「あのね、あのね?アルってすごいんだよ、私がね読めない文字があるとすぐに読んでくれるの!一緒にね、魔法陣いっぱい描いてこんなのがすごいよって教えてくれるの」
「そうなんだ、文字読めなか……いっぱい勉強しててえらいね!」
「うん!ユリアもいつも褒めてくれる!」
「海軍元帥様はお優しいなぁ……」
「まあ聖母なんて呼ばれてるし」
あぶねぇ。地雷が突然ぽんぽん出てきやがる。
まあ市街で話されたりとかする英雄譚のどれもが貧民街からの出身って所から始まってるからユニもそうなんだろう。
というかユニは酔うとこんな感じなのか……
無表情だったはずの顔は既にふにゃふにゃしてるし子供っぽくなっていて見た目相応だね。
いやぁ……口から出てくる内容さえ見なければ可愛いのになぁ……
「レオはね、アホなんだよ。ここで剣ぶんぶん振り回して壁何回も切ったしね、天井に焦げあと作ったのもレオなんだよ、この寮もね、2回くらい大火事だったの」
「あの明らかに大火事が起きたあとは皇帝陛下のせいなのかよ……!」
「私もう耳塞いでていいですか〜?正直怖くて仕方ないです〜」
「逃がさないわよフリアン」
「離して欲しいなって」
「レオね、お姉ちゃんに怒られてすっごく落ち込んでたけど次の日になったら2人とも仲良くなってるの、レオは謝る天才なんだよ。でもね、アルが見ちゃだめだよって言うからどうやってるか知らないの」
「ユニ、それ以上は良くない。本当に良くない」
「すげえな、俺一周まわって尊敬するよもう」
「アルシーダ様は苦労人だったんですねぇ……」
そもそもこの寮を改築しようと思った理由は焦げ跡が酷く人の住むところじゃなかったからだ。
この国で一番偉い人の所業でした。まる。
知りたくなかったな…英雄譚であんなにかっこよく描かれている皇帝陛下のそんな事知りたくなかったな……
というかお姉さんそれ……………………やめとこ。考えたくねぇです。
……あ、待てよ。
こんなに口が滑ってる今ならあの例のあのアレについて聞けるのではないか?
いけるか?一応聞いとくか?
……ろくな事にならない気がするけど聞いとくか……
「ねぇユニ、ちょっと聞いてもいい?」
「んー?なにー?」
「あの……『学校無双〜実は世界最強の俺がクラスで実力を隠しているとバレてしまいハーレムに!?〜』って本いつも持ってるよね?あれなに?なん……なんで?」
「あー!あの本ね!すごい面白いんだよ!」
「正気か?」
「気が狂っている」
「あれね、私なんだよ!だって私のことだもん」
「ごめん、俺多分酔いすぎてるわ、耳がイカれてる」
「私も同じことが聞こえてるから大丈夫、安心してそこから動くな」
「くそぉ……!離せっ……!」
なに?私の事?何言ってんだこの白髪ロリ。
子供っぽくなってると思ってたけど実は普段からこんな感じなのか?
あの本の何を読んだら共通点を見つけられるんだ?
あれ読んで共感できるなら多分教科書読んでも共感できるよ??
やばい……私も酔い回ってるのかな……飲み過ぎたかな……
「主人公がね、すっごく強いでしょ」
「まぁ……」
「強さ以外にいい所あったか?」
「私も強いんだよ!だから一緒!」
「まぁ強いだろうけど〜」
「それにね!普通になろうとしてるんだよ、私もそうしようって思ったの」
「女の子5人くらい侍らして暴力に訴える癖にやれやれ言うやつは普通じゃないんだわ」
「おい間違えた普通の認識教えたとかとんだ大罪じゃねえか」
「あとね、女の子の友達がいっぱいいて、私もそうなってみたかったの!はーれむっていうんだって!私お姉ちゃんとユリアしかいないからもっと色んな人とお話したいの!」
「新解釈過ぎるハーレム」
「俺泣けてきたよ……あんな本をこんな好意的に捉えることが出来る事実に……」
「ユニちゃん私とお菓子作りしようねぇ〜」
これは酷い……
ほかに本読んだ事ないのかな?無いんだろうね、こんな本未満の何かを読んでこうなってるんだから……
つまりあれか?本当にあれを真似してたらハーレムの学校の人気者のウハウハの「普通(笑)」になれると本気で思ってるんだね?
ッスー…………再教育………………ですかねぇ………………
マジでこんな本与えたやつ何考えてたんだ。
ダメでしょ、こんなコウノトリとキスの違いもわかってなさそうな子供に劇物与えるのは。
認知が歪むとこうなるよの例みたいになってるじゃん。
いやなんないわ、歪んでもこうはならないわ……
「その本、誰がくれたのかな〜?」
「あのね、お給仕のおねーさんが置いてってくれたの」
「テロだろ」
「ギリ国家反逆罪で訴えれる」
「劇物取締法ならいけるんじゃないか?」
とか話していたらついに限界が来たのか、ユニは酒瓶を抱きしめながらソファでウトウトと船を漕ぎ出してしまった。合法なはずなのに絵面が犯罪的すぎる。
なんかもうフリーダムって言葉は多分この子のためにあるんだと思う。
全体的に権力者の自由度が高すぎるんじゃないかなこの国。大丈夫かなこの国。
「…………私もうこのままここで寝るけど、どうする?」
「私ラパン捕まえて部屋で寝てくるね〜」
「俺明日のゲロ祭りに巻き込まれたくねぇから帰る……おい!離せ!魔術は卑怯だろ!!やめろ!!部屋で寝させろ!!!アイツらのゲロなんざ片付けたくねぇ!」
「浄化魔術使えるお前が逃げられると思うなよ」
「嫌だああああああああああぁぁぁ!!!!」
周りを見ればほぼ全員寝落ちしており一部の理性が残ったヤツらは既に逃げ帰っていた。
明日の目覚まし時計は呻き声だろうけれど……まぁこれもユニがこのクラスに慣れる勉強と思ってもらおう。
疲れたし、またしても爆弾を投下されちゃったけれどそのうち慣れる気がするな。このクラスに慣れた時みたいに。
私も早く寝よ……結界だけ貼ってから。うん。
…………あ、そうそう、最後にこれだけ聞いておかなくちゃ。
「ユニ、ユニ、ちょっといい?」
「んー……ん、んう、なにー?」
「今日、楽しかった?」
そう聞くと、寝ぼけ眼でじっと不思議そうに此方を見てからにっこりと満面の笑みで言う。
「うん!すっごく楽しかった!」
なら良かった。
新名前出メンバー
パラン
▶︎ パン屋の息子、とてもパンを焼くのが上手な火魔術使い。アルに憧れて眼鏡を真似しているらしい。
フリアンと付き合っている。いっぱい食べる君が好き。
フリアン
▶︎ お菓子作りが上手なちょっとぽっちゃり気味な乙女。可愛い。
植物魔術と生成魔術を組み合わせた植物生成魔術が得意。林檎はお手製。
パランと付き合っている。ちょっと抜けてる君が好き。