『学校無双〜実は世界最強の俺が以下略〜』って本読んだけどこれ私のことだ… 作:んえその木
ああああああああああああああああ頭痛いいいいいいいいいいいいい!!!
ふぐ……ぬぐ……ぐああああああ…………頭痛いぃぃ………………
だ、誰だ?何にやられた?こんな痛み味わったのは第2次防衛線の時に雷撃魔術式で撃ち落とされた時並みの痛みだちくしょう。
「ぬぐ……うぐううううううう……」
「んぁ……んん?おはよユニ……早いね?」
「かれ、かれんちゃん……攻撃されてるぅ…………きを、気をつけて……」
「は?攻撃?何言って……成程」
が、ガンガンする!
塹壕戦でヘルメットに石が当たってる時の衝撃だ!
早く止めないと!
呻き声多数!けが人は多い!士気を下げるな!
吶喊!私に続け!うぐううううううううううう!!
「あんなペースで飲むからそうなるんだよ…ほら、まずは顔洗っておいで」
「ば、爆撃、爆撃しないと」
「しないしない、敵なんて居ないから、ほらよっこいしょ。軽いね〜」
「うむぎゅ」
うぐ……………………この感触。カレンちゃん。
…………あれ、私なんでこんなところで寝てたんだ?
頭ガンガンするし、目がぐわんぐわんしてるし。
なんかやたら疲れてる。
………………あれ、本当に何してたんだっけ?
確か……えっと…………
「……カレンちゃん……」
「んー?」
「タルトタタンしか思い出せない……」
「あっはっはっは!ほんとに吹っ飛んでる!」
「わ、笑い事じゃない……」
な、何も覚えてない…
すごく楽しかったのは何となく覚えているのに、頭の中に浮かぶのはあのリンゴのタルトだけ。
何があったの私……
というか、呻き声がやたらと聞こえてきたのでついつい焦ってしまったが、周りを見てみるとクラスメイトも私と同じように倒れているではないか。
ライネル君はズボン脱げてるしアレン君は泣きながら倒れてる。
……あれ、フリアンちゃんとパラン君は居ないな。
……ほ、本当に攻撃受けてる訳じゃないんだよね?
「……うぅ…皆大丈夫なの?」
「あれ?いーのいーの気にしない。どーせもうすぐ起きるし」
「でも苦しそう……」
「自業自得、初心者だから多目に見るけどユニもね。ほら昨日夜お風呂入ってないでしょ?一緒に入ろ」
「はい、はいる…」
そう言われお風呂場に連れて行かれると服を全て剥がれて、また担がれたまま連行される。
すごい、下から見るとカレンちゃんの顔が見えない。
寮の風呂場はあまり変わっておらず、相変わらず少しボロい。
流石にここは配管の問題もあって手が出せなかったらしい……でも汚いけど。見たことの無い石鹸とかが転がってる。危ない。
「片付けろって言ってるけどまあ私も大概だからこればっかりはねー」
「…こんなにいっぱい使うの?」
「そりゃね、私髪は普通くらいだけど…それでも手入れ結構大変だし、ユニは何もしてないでしょ」
「うん」
「腰まであるのに放置はダメだよ、ほら、だからこんなに跳ねてる。サラサラにしなきゃサラサラに」
「さらさら」
そう言うが否や頭からお湯を大量にかけられシャンプーを大量にかけられる。
……あれ、シャワー壊れてるな。直しとかなきゃ。
ゴワゴワしている私の髪をとにかくひたすら泡立てて洗っていくと、少しばかり輝きが戻ったような気がしなくもない。
いや気のせいかな。そんなにすぐには治らないらしい。
でもいつもと比べると明らかに手触りが良くなっている気がする。こんなに変わるんだ。
「このっ…!凄いごわつく……!普段何で洗ってるの!?洗剤!?」
「ううん、石鹸」
「石鹸!?安くてもいいからせめてシャンプー使いなさい!」
「これ一個で全部できて楽だから」
「出来てないの!」
そう言いながら流されやっと終わり……かと思いきやまだ座らせられる。
今度はトリートメントとやらをするから大人しくしていろと言われてしまってはそうせざるを得ない。
……おお……髪がツルツルになっていく……ような?
「……これ白髪……って言うよりクリーム色に
「ペットなの?」
「大体そう」
「なら頑張る」
どうやらこれも必要なことらしいので頑張ることにしよう。
今度買いに行く時に一緒に連れていってくれるらしいのでお願いすることにした。
……それにしても……
……人に頭洗ってもらうの、お姉ちゃんぶりだ。
…………気持ちいいな……
………………私、昨日…というか入学してからカレンちゃんにお世話になりっぱなしだな。
「……カレンちゃん」
「んー?まだ流しちゃダメだからね」
「ううん、あの……ありがとう」
「んー…気にしなくていいよって言いたいけど、バッチリ感謝してね。お礼は勉強教えて欲しいかな」
「うん、私も出来ること皆にしたい」
「よろしくね」
カレンちゃんは、とても優しいしついつい甘えたくなる感じがお姉ちゃんに似ているけど、お姉ちゃんとはちょっと違う。
お姉ちゃんならそのまま気にしなくていいよ、で終わりだったけど、カレンちゃんは自分のして欲しいことを言ってくれて私も頑張ろうってなる。
ちょっとだけ押し返してくれるお陰で、この人の為に頑張ろうって思うと同時に、私も頼らせてねって思える。
だから皆の委員長なんだろうな。
……よし、できるできる。私ならできる。
頑張って話すぞ……思い出せ『学校無双〜実は世界最強の俺がクラスで実力を隠しているとバレてしまいハーレムに!?〜』の主人公が人に教える所を……!
…………そんなシーン無かった…!
……いやできる!私でもできる!頑張れ私!
「…こほん、えっと、このシャワー、壊れてるよね」
「え、やっぱり?なんか水の勢い弱くなっててさ…」
「これ、昨日の授業で習ったやつを応用したら直せるよ、ほら、ここの魔法陣見たことあるでしょ」
「え?…………ホントだ、昨日見た魔術式と同じ配列……あれ?ここがちょっと違う?」
「うん、そこは火魔術の応用の熱魔術式を使ってる。だからそこは気にしなくて大丈夫かな」
「なら…ここは水の生成と熱の生成してる魔術式!じゃあこの辺りが水の勢いって事!?」
「うん、正解」
よし……!ちゃんと伝わった!
卵理論を話した後あまりに伝わらなかったので少し頑張って、どうやって私が習ったかを思い出したのだ。
私は元々スラム出身だった事もあり、まず覚えたのは水を出したり火を起こしたり身の回りに使うものからだった。
落ちているガラクタに描かれた魔術式を見て、何処が何に使われているのかを考えて、必死にそれを読み取り組み合わせていく。
当時は辛いと思っていたけれど、今思うとあれは私の好きな事だったのではないかと思えてくる。
私、そういえばアルと魔術式の話してるの好きだったな。卵理論もその時二人で作ったし。
なんだ、案外好きな物があるんじゃないか。
落ち着いてスッキリした頭で考えてると嫌じゃない記憶もどんどん甦ってくる。
……なんで今思い出したんだろ?昨日何か話したっけな?
「ここは射出に関する術式が描かれてる、射出の仕組み自体は習ってる……よね?」
「うん、覚えてる」
「射出のパラメータ設定は出口の広さと内部の魔力量によるけど、これは……この辺り、出口の広さに関する術式にエラーが起きてる。」
「えーっとホースと水量の内……ホースの出口の部分ね」
「うん、だからこれを直すには…」
「出口を狭くする!遠距離用魔術式の射出設定と同じにすればいいんだ!」
「…ふふ、バッチリ」
私の言いたいことは全部伝わったみたいだ。
満足。
折角だから課題をやる時にこれを見せながらやった方がいい気がしてきた。
よーしなんだか調子がでてきた気がするぞ。
そうだ、私は主人公みたいに秘めた力でバンバン無双するし、無敵だし、はーれむなのだ。
確か主人公がこういう時に言ってた決め台詞があったはず、えっと確か────
「……………………」
「わっ!ホントに直った!すごいねユニ!さっすが!これ後で皆にも教えてよ!」
「…………ううん、カレンちゃんの理解度が高かったからすぐ伝わった。」
「謙遜!でもまあ私天才美少女委員長だからね!」
「うん」
「……そこは冗談って返して欲しいところかな」
……………………なんでだろ、言えなかった。
………………カレンちゃんには、言わなくていい、かな?
…………別に他意は無いけど
……カレンちゃんと話す時は私の言葉で喋りたい。
他の皆には別にいいって言うわけじゃないけれど…嘘って訳じゃないけど……
……なんでだろ
本の真似じゃなくて、ちゃんとお話ししたい。
***
なんだかユニの様子がおかしい気がする。
現在、ゲロを吐いた本人共に処理させ何故かツヤツヤしたフリアンの入れてくれた紅茶を飲みつつ皆で課題をやっている。
何人かはバイトに行っているがまあその子らは皆優秀組なのである程度放置で大丈夫だ、後で課題を見せてやれば一発で理解できるはず。
その中で、昨日の謎卵理論を展開したユニは意外にも教えるのが上手く、むしろ何故あんな暴挙を成したのか分からないくらいには丁寧に教えている。
聞いてみたところ「友達と魔術式の話をするのが好きなのを思い出した。その時にしてた話でしちゃってたから、変えた」と言っていた。
……多分、アルシーダ様……かな?
……卵料理するんだ陸軍元帥……
「えーっとつまりはここが省略されてた部分だから、上手いこと繋げる術式を描けばいいって事?」
「うん、アレン君は水魔術式が得意だからこっちの部分は合ってるけど、省略術式に頼り過ぎてる。正式術式をちゃんとかけた方が応用が利くよ」
「ウス……」
「ユニ、こっちも聞いていいか?」
「ん」
当の本人と言えば、なんとなくだが楽しげに皆に勉強を教えている気がする。
多分あの感じは頼られるのが嬉しいってところかな。
呼ばれる度心なしか小走りで駆け寄っているのでそんな感じだろう。
普段は私や他優秀メンツで教えているのだが、今日はユニが講師に就いてくれたので私達も聞きたいことが聞ける素敵環境だ。
というか優秀過ぎる。
聞きたいこと全部答えてくれるし、資料まで教えてくれる。
「えっとね、その魔法陣は便覧の空気魔術の欄に乗ってるかな、空気中から水を取り出す変換式と魔力を直接変化させる魔変式の欄で見比べてみると良いよ」
「おお、すげぇここにあったのか。ありがと」
「……!どういたしまして!」
「ごめん、私もいいかな…?」
「ん」
ほら見てよ、無表情のドヤ顔とかいう器用な事してるせいで皆が見たくて次々に質問してるもん。
あの顔が見たいが故に調べれば分かることでも聞いてるだろ。特にライネル。
お前普段は教える側だからある程度は分かってんのに推し活する為に質問してんな……?
需要と供給なのか……?
いやでもなぁ………………
………………ととっ、まずい、私もわからんなコレ
「ごめんユニ、私もいい?」
「…!ん、ん、うん。すぐ行く」
「急ぎじゃないから他の人優先でいいよ」
「や、あ、うん……そ、それでも」
…………?気のせいかな?
なんか様子が何時もと違うような……
まっ気のせいか。
うーん分からんなー…あれ、そういえばユニの部屋の片付け結局まだやってないな。
今日この後お礼ってことで何人か巻き添えにしてやるかなー
というかお姉さんのベッドどうするよ……いや燃やしは流石にしないけどさぁ……
……その、ねぇ?
ユニの事だしお姉さんの事を思い出しつつ自分のじゃなくてお姉さんの布団にくるまったりしそうだな、って私は思うわけよ。
いやいいよ?別にいいよ?素敵な事だと思うよ?
……あんな話聞いてなかったらなぁ………………
いや…なんかダメでしょ。ギリダメな範囲な気がするんだけど。
いやでも16だしなぁ…過保護過ぎるのかな?これ
「……か、カレンちゃん?」
「うわおっ!」
「わ」
「ごめん!考え事してて…ここ聞いてもいい?」
「うん、これはね…」
ふむふむ成程、いやぁやっぱり理解と出来るは違うんだなってのが分かるねぇ。
頭でノートが見えないかな。
というよりも実戦経験の差が出てるんだろうなと思う。
今日の朝みたいに実は身近に使われているけど、知らないから知識のままで終わってしまってはこういう風に応用が出た時にてんてこ舞いになってしまうし。
うんうん、おっ髪がくすぐったいかな?
私達も実践的な勉強をしていきたいものだ。
3年生になったら課外授業が増えるらしいしそこでカバーしきれるかな?いや、今のうちにやっておいた方がいいな。
うん……ごめんそろそろ突っ込んでいい?
近くない???なんか近くない???つむじまで見えてるよユニさん???
「それでここが…」
「……あの、ユニ?」
「ん?なに?」
「あの〜……なんかその、近くない…かな?」
「…………そうかな」
「そうじゃないかな…?」
「そうかも…」
そう言いながらすすすと少し離れるユニだけれど、未だに近い気がする。
な、なんだ?私何かしたかな?
……やばい、昨日から緩んでたから気にしてなかったけど一緒に風呂とかは流石にまずかったか!?
そうだよ何忘れてんだよ私!気にしないとは言ったけれど相手は英雄!
今更不敬もくそも無いけど流石にラインがあったか……?
それかまさかアルシーダ様になんか言われて私に近づいてるとか……?
くっ……聞きたい……でも流石に聞けない……!
とかなんとか考えていたら朝から勉強していたせいか遂にダウンするものが現れ始めた。主にアレンとかミラとか。
「だぁぁ〜!もうムリ!フリアン〜お菓子出してぇ〜」
「腹減ってきて集中できねぇ」
「……確かに少し減ったね、今日はどうする?僕が作ろうか?」
「二日連続は流石に申し訳ねーって、言い出しっぺの俺がやるよ」
「あ、アタシも〜」
「おいそのバカ共を止めろ!!!」
「やめろ!!!お前らの作る物は生命への冒涜だ!!!」
うちのクラスでも料理が得意なのはフリアンやパランだが逆にワーストTOP3がこの教室には存在している。
1人はミラ、彼女の作ったスープを飲んで次の朝日を拝めた奴は居なかった。
2人目はアレン、奴はふざけているのか真面目なのか分からん態度で意味不明なものを作る。奴の錬成したプリン豚カツシチュー丼は魔術への冒涜とも言えるだろう。
温厚な(?)パランをブチ切れさせた唯一の男として未だに語り継がれている。
そして3人目、
「よし!私が作ろうかな!」
「ふざけんなテメェ!冷凍と強火の違いを学んでから出直せや!」
「カレンが作る位ならその辺の雑草の方がマシ」
「おい誰か裏の残飯漁ってきてくれ、そっちの方がまだ安全だから」
「お?!!やんのかお前ら!!この美少女委員長の手作り料理が食べられる幸福を享受しなさい!」
「いつからこの国では拷問が幸福って言われるようになったんだ?」
「あいつが初めて包丁を握った日だろ」
3人目!不本意ながら私!
何でかなー?レシピ通りに作ってるし、味見もバッチリなんだけど出来上がったものをみんなに見せると瞬足で消えていく。
私これでも味覚には自信があるんだよ?
パランが焼いたパンと他のパン屋の焼いたパンも目隠ししたまま当てられるし。
ただ、隠し味に魔術的要素を加えてみるとその途端にあら不思議。
みんなもびっくりする程の謎の物体ができ上がる。
いやぁだって火が弱いから熱魔法陣をパイの中に直接埋め込んでみたり、水が足りない気がしたから水魔法陣を入れてみたりしただけなのになー?
結果的に入れてるものは同じなんだから味も問題ないのに…
「私、カレンちゃんのご飯食べてみたい」
お?
ばっとそちらを見てみると無表情ながら少し頬を赤らめている様子のユニがキラキラした目をしながら話しているではないか。
そっ…………
そんなに私の料理が食べたいのか〜!
まじかーっ!救国の英雄様に食べたいって思われちゃったかーっ!
いやーっこれはもう作らざるを得ないなぁ!!
「「「え゛」」」
「そーでしょそーでしょ!!!!?!私の手料理食べてみたいよね!?」
「うん、気になる」
何故か絶望的な表情を浮かべたクラスメイト達は冷や汗を垂らしながら震え始める。
なんだコラ、そんなに私の料理が恐ろしいってか。
いやなんかブツブツ言ってるな……なに?「私を殺すか英雄を殺しにかかって今死ぬか後で食って死ぬか」?
またまたご冗談をご飯を食べたくらいで人はあんまり死なないんだから。
「ゆ、ユニちゃん〜?私、それだけはやめといた方がいいかなって思うかな〜?」
「ユニち、私達友達だよね?これからもっと仲良くなって行きたいって思ってるの………ね?」
「カレンを今すぐ暗殺するから少し時間稼いで頂戴」
「くっ……アイツ無言で防御結界貼りやがったわ!」
「私まだ委員長を人殺しにしたくない……!」
何しようとしてくれてるんだ。
というかまだってなんだまだって、私は料理で人が殺せるって言うのか。
ふむ、女子は完全に敵対……と、まさかミラも敵に回るとは思わなかったな。
……ここからキッチンまでは約4m、広いこの部屋が少し仇になったか。
私が今すぐ広域魔法陣を使ったらユニも巻き込む事になる。
それに料理中には他の魔法陣が使えなくなるから止められない…つまりはここで再起不能にするのが手っ取り早い、か。
そう考えていると、なにか悲壮な覚悟を決めた男達が何人か私達の前にやってくる。
なんだこら、英雄様が食べたいって言ってんだから作るに決まってるでしょ?
そこを退けやい!
「ふん…別に倒してしまっても構わんのだろう?」
「この世にはやっていい事と悪いことがあるってのを教えてやる…!」
「フリアン、僕が生きて帰ってきたら一緒にマドレーヌを作ってくれないか?」
「唸れ俺の水魔法……っ!」
「俺達の勝率…76%、行けるな」
なんか前も聞いた様なセリフを吐きながら決めポーズを取るんじゃないよ馬鹿ども!
ふん……男共も敵に回ったか。
アレンとかはともかくライネルも敵に回ったのは少し痛いな……あいつは唯一フィジカルで解決してくる可能性が捨てきれない。
1度後手に回ればそのまま押し切られる、か……
11対2……戦力差はかなり大きい。
だけど……行ける、手の中に魔法陣を描き、スッ…と戦闘態勢に入る。
私は容赦はしない、目的の為ならば友であろうと仕留められるのだと理解させなければ。
「ユニ……アイツら全員シバくよ!」
「えっ、え、え?あれ、え、そんなつもりじゃ、え、皆待って」
「1人5人……行けるよね」
「俺達武闘派がユニの相手をする!お前らはカレンをなんとしてでも止めろ!この世の為だ!」
「え?え、ちょ、ちょっと……み、皆落ち着いて……」
「「「かかってこいやああああああ!!!!」」」
「うおおおおおおおおおおおお!!!!」
こうして、後に"魔の日曜日"と呼ばれたキッチン争奪戦は幕を開けたのであった。