クロノス・ディセンターズ『幻の拡張パックで世界を修復する者たち』 作:gp真白
第十節:絶対論理の防壁
ゼオンが破壊の裏コードを完成させたことで、ドミニオンは世界の法則に対する優位性を確立した。シンは時間術を使い、カイトという**『知識の残響』が世界の法則に干渉する可能性のある未来**を全て予測し、破壊のコードを配置していった。
彼らの最終作戦は、世界の論理が最も集中する場所、『五界の塔』のコアをゼオンの裏コードで一気に破壊し、世界を完全に強制終了させることだった。
しかし、管理者ゼロスは、ドミニオンの絶望的な論理に対抗するため、最後の防壁を構築していた。
「ゼオン、シン。君たちの絶望の論理は理解できる。だが、世界の**『絶対論理の連続性』は、愛という感情には従わない。この『絶対論理の防壁』は、君たちの感情的な論理**では破壊できない!」
ゼロスは、五界の塔の周囲に、数千もの論理式で構成された不可侵のシールドを展開した。
第十一節:矛盾の突破口
シンは、ゼロスの絶対論理の防壁を見て、冷静に解析した。
「ゼロスは、『完全な世界の安定』という論理を信じている。その完璧さこそが、バグを生む」
シンは、ゼオンに囁いた。「ゼオン、ゼロスの防壁は完璧な論理で構築されている。しかし、完璧な論理は、**たった一つの『自己矛盾』**に非常に弱い」
シンは、ゼオンの裏コードの一部をゼロスの防壁に打ち込んだ。それは、愛する娘を護るという**『愛の法則』が、世界を破壊するという『絶望の法則』に変わった瞬間の自己矛盾のデータ**だった。
愛と絶望という相反する論理が一つのコードに凝縮された**『矛盾のデータ』は、安定した論理を基盤とするゼロスの防壁に致命的なエラー**を引き起こした。
キィィィィン――
防壁は論理的なエラーにより崩壊し、五界の塔への道が開かれた。
第十二節:最後の希望と再会の論理
ドミニオンが塔のコアへと侵入したとき、シンは時間術によって、最も警戒すべき時間軸を予測した。
「ゼオン、来るぞ。世界の法則が、我々の破壊を阻止するために、最後の抵抗を始める」
シンが予測したのは、Lv.1の少年(カイト)が、アリアとルークを仲間にして、五界の塔にたどり着く未来だった。
ゼオンは、そのLv.1の少年の論理コードを解析した。そこには、自分の絶望の論理とは真逆の、「世界は修復可能である」という絶対的な希望の論理が刻み込まれていた。
「シン、あれこそが、我々の絶望を証明するための最後の敵だ」
二人は、絶望の法則を完成させるために、塔のコアの破壊準備を進めた。そして、Lv.1の少年が五界の塔の最下層に足を踏み入れた、その瞬間
ドミニオンと知識の継承者、二つの論理の運命的な再会が果たされるのだった。
この物語は、絶望的な過去を経て、本編の物語へと繋がりました。これでドミニオン過去編は完結となります。