クロノス・ディセンターズ『幻の拡張パックで世界を修復する者たち』   作:gp真白

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第4話:恐怖の法則と絶対的な不信感

 

13. 最も非論理的な法則

開発者アダムは、カイトのLv.1の交渉術による**「欲望の法則」**の修復をログで確認し、静かに次のコードを起動した。

 

「愛や欲望は論理的な連鎖を見つけることができた。しかし、『恐怖』は、最も非論理的で、論理的な防御を破壊する法則だ。カイトの知識は、この法則にどう対抗するか」

 

アダムが注入した**「恐怖の法則」は、現実世界のシステムに『絶対的な不信感』**として具現化した。

 

14. チーム内に生まれた論理の亀裂

コンティニュイティ・システムズ社のオフィス内で、まず異変が起きたのはルークCEOだった。彼は、自身の知識に**『カイトは再び記憶を失い、世界の知識を危険に晒す』という絶望的な未来のデータ**が紛れ込んでいるのを発見した。

 

「カイトさん、あなたのLv.1の身体は、世界の知識を担うにはあまりにも脆弱だ。私は、論理的な恐怖に基づき、あなたのシステムアクセスを停止する」

ルークは、知識の継承者としての絶対的な論理と、カイトへの信頼という感情の板挟みになり、顔面蒼白でカイトから知識の転送権限を奪おうとした。

 

同時に、アリアもカイトへの不信感に襲われていた。彼女の信念の法則が、カイトのLv.1の行動の中に**『世界を破滅させる意志』というノイズ**を検知し始めたのだ。

 

「カイトさん、あなたの意志の法則に、世界の崩壊を望む、開発者と同じ論理が混ざっている。私の信念は、あなたが危険な存在だと警告しています!」

恐怖の法則は、ルークの論理とアリアの信念を、『カイトへの不信感』という形で内側から破壊し始めた。

 

15. Lv.1のカイトの決断

チームの崩壊を前に、カイトはLv.1の知識を最大限に集中させ、ルークとアリアそれぞれのシステムに侵入した。

 

「ルークCEO! アリア! あなたたちが検知している恐怖の法則は、現実世界を破壊する開発者のコードです! 私を信じてください!」

 

ルークは叫んだ。「信じるには論理的な根拠が必要だ! あなたの行動は、世界の安定にとって58%のリスクを孕んでいる!」

 

アリアは剣を抜いた。「私の信念は、論理ではなく真実を求める! 今のあなたには、真実の意志がない!」

 

カイトは、知識を使い、ルークのシステムから論理的な恐怖のコードを抜き出し、それをアリアの信念のシステムに転送した。

 

「論理が通じないなら、論理そのものを経験してください! ルークCEOの論理的な恐怖を、アリアの信念で受け止めるんだ!」

 

論理的な恐怖を信念で経験するという非論理的な行為により、アリアは一瞬怯んだが、すぐに恐怖の法則の根源を見抜いた。

 

「この恐怖は、**あなた(カイト)**のものではない! 失うことを極度に恐れる、誰か別の者の論理だ!」

 

アリアは、信念の法則を使い、ルークの知識のシステムに**『私たちは決してあなた(ルーク)を裏切らない』という絶対的な信頼のコード**を注入した。

ルークの論理的な恐怖は一瞬で修復され、彼は我に返った。「すまない、カイトさん。私は過去の孤独から生まれた不信感に、再び囚われていた」

 

カイトは、Lv.1の解析能力で、この恐怖の法則を仕組んだ開発者アダムの論理的な目的が、**「カイトが最も信頼する者を、カイト自身に手放させること」**であったと悟った。

 




恐怖の法則は、カイトの知識では修復できず、アリアの信念とルークの論理の連携によって初めて打ち破られました。
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