自縄自縛の十種影法術〜平穏に過ごしたいのに、私の周囲が許してくれません〜   作:多眼犬

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とりあえず思い付きで投稿しました⋯⋯多分続かないと思う⋯⋯。


幼少期編 前半
壱 血統術式? うわっ面倒くさっ!!


 ある日の事だった⋯⋯。

 

 突如として私の脳内に過ぎった存在しない(前世の)記憶! そして今、犬の影絵で式神が出せると言う謎の確信!

 

 あっはい⋯⋯どうやら私『禪院(ゼンイン)真魅(マミ)』は転生者だったようです⋯⋯。

 

 てか⋯⋯確信と言うかコレッてつまり玉犬だよね⋯⋯えっと⋯⋯つまり私の術式は十種影法術ってこと?

 

「うわっ⋯⋯面倒くさっ!?」

 

 顔を顰めでそう呟く⋯⋯だって十種影法術っアレだよ⋯⋯私の(禪院)家の血統術式⋯⋯女の身で貰っても全然嬉しくない⋯⋯。

 

 だってさぁ原作だとこの先妹として産まれるだろう、真希が当主なるとか言うんだろうけど⋯⋯この腐ったミカンみたいな家の当主になりたいとは思えないわ⋯⋯。

 

 しかも言っちゃあアレだけど⋯⋯私の場合、当主候補にはなるとは言え、この男尊女卑がドギツイこの家じゃあ良くて孕み袋だよ⋯⋯しかも当主候補のお抱え付き確定で⋯⋯。

 

 そんでこの家の当主候補と言ったら⋯⋯伏黒恵(超絶シスコン野郎)か、現当主と同じ術式持ちな禪院直也(ドブカス)辺りになる訳で⋯⋯だが伏黒(フシグロ)(メグミ)は渋谷事変以降までは五条家の保護下⋯⋯そうなると消去法で禪院(ゼンイン)直也(ナオヤ)が高確率で私の婚約者候補にされる訳だ⋯⋯。

 

 てか私は高田ちゃんを除いて(ムネ)背丈(タッパ)の小さい女性か、熱苦しい位に筋骨隆々で屈強な位のゴリマッチョな男性が好みだ⋯⋯その時点で二人とも私の好みからは完璧に外れてるし、東堂やラルゥ位は筋肉付けてこいって話だ⋯⋯。

 

 その上⋯⋯原作が宿儺無双でBADENDまっしぐらぽい感じだし⋯⋯当主やそれに近い地位になったら100%逃げられない⋯⋯挙句の果てには妹に全力で媚びるつもりだが、場合によっては妹に抹殺されるとかマジで最悪だ⋯⋯。

 

 つまり私としては渋谷事変以降は外国に高跳びして残りの人生をのんびりと過ごしたいのだ⋯⋯。

 

 だがその為にはこの術式はむしろ邪魔になる⋯⋯。

 

「どうしよう⋯⋯」

 

 頭を抱えてそう呟いた⋯⋯とはいえマジでどうするべきか⋯⋯私は前世の記憶にある呪術廻戦に関する知識で何か行かせないか思案する。

 

 確か呪術廻戦の術式だと⋯⋯反転に拡張それから⋯⋯。

 

「あっそうだ! 縛り!!」

 

 確か⋯⋯縛りってのは自身に何かしらの制限やルールをかける手法だったはずだ⋯⋯つまりコレで使役できる式神を一体にするとか、式神の支配権をかなり緩めるとか、ダメージのフィードバックとか、ガチガチに術式の原型が分からなくなる位にまで縛ばれば、私の術式が十種影法術だって分からなくなるはず⋯⋯。

 

 あぁでもそれだけだとアレだから拡張術式も使おう。私的には、呪術廻戦の術式って呪力を燃料にして起動する悪魔の実みたいなものだと思ってるから⋯⋯式神の姿を変形させるとか色々と拡張術式で滅茶苦茶に拡張しまくって更に原型を消せば上手く行くはず⋯⋯。

 

 そうと決まれば早速実行あるのみ! 私はそう思案すると、直ぐさまあーでも無いこーでも無いと試行錯誤の自問自答を繰り返し、縛りや拡張術式を幾つか手当り次第に考える。

 

 そして──

 

「よし! ⋯⋯布瑠部由良由良(フルベユラユラ)⋯⋯八握剣異戒神将魔虚羅(ヤツカノツルギイカイシンショウマコラ)

 

 私はそう唱えるやいなや私の影から、拡張術式と縛りのコンボにより産み出された、白い髪に白い肌⋯⋯その顔の目元には左右2対の翼が生えており、また頭頂部に方陣と右手には剣が備わっている身長140cm程の幼い少女が出現する。

 

「拡張術式と一部の縛りは成功⋯⋯後は⋯⋯ウグッ!?」

 

 ゴクリと息を飲む中、自身の身体から何かがゴッソリと抜け落ちる感覚と、突如として私以外の誰かの五感や記憶または思考や感情等のありとあらゆる情報が脳内に流れ込んで来る感覚に⋯⋯一瞬意識が遠のきそうになる中、彼女の方陣がガコンと音を立ててクルリと回転を開始し始める。

 

「ハァ⋯⋯ハァ⋯⋯いっ今のは⋯⋯」

 

 一瞬予期しない感覚に戸惑いながらも、冷静に私は原因を考え⋯⋯ある可能性に至る⋯⋯まぁそれはそれで特に問題は無い為、とりあえず私は自身の手の甲を見る、そこには八握剣の紋章が出現したのを確認すると、私の仕掛けた拡張術式や縛りがちゃんと思った通りに機能したのだと確信する。

 

「⋯⋯よし」

 

 紋章が着いた手を握ったり開いたりを繰り返しながらそう呟く中、目の前の彼女の方陣はガコンガコンと何度も音を立てては回転を繰り返し⋯⋯やがて方陣の回転が止まったと同時に、頭部の方陣と手の剣が一瞬にして消える。

 

「⋯⋯ふぅ⋯⋯えっとこんにちは真白⋯⋯」

 

「⋯⋯」

 

 目の前の彼女は答えないが私の返事に反応したのか顔を私に向けて首を傾げる⋯⋯うん⋯⋯可愛いなぁこんちくしょう⋯⋯。

 

 とはいえこの様子だと縛りは成功してるけど⋯⋯アレか? まだ産まれたての赤ん坊見たいな状態か?

 

 まぁ⋯⋯それならそれでいいか⋯⋯適応し続ければその内、成長もするだろうから余り気にせず長い目で見る事にしよう。

 

「⋯⋯さて⋯⋯いくか⋯⋯」

 

 とはいえ腐っても禪院家の女性と言う身分上⋯⋯今日も禪院家の洗濯や炊事と忙しいので、そろそろ仕事に取り掛からねばと私は踵を返して数歩ほど歩いてから足を止めて、改めて真白の方に振り替える。

 

 真白は動かないまま私をただ見詰めていた⋯⋯。

 

「ほら⋯⋯突っ立てないで着いて来なさいな⋯⋯」

 

 手招きしながら彼女にそう言うと、彼女は再び首をコテンと傾げながらも、トテトテと歩きながら私の方に歩いて来る⋯⋯あっ⋯⋯ヤバい鼻から愛情が溢れそうだわ⋯⋯。

 

 私は頬を緩ませながらも改めて持ち場へと移動するのだった。

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