自縄自縛の十種影法術〜平穏に過ごしたいのに、私の周囲が許してくれません〜 作:多眼犬
犬神の呪霊に黒閃が出た事件から数日⋯⋯あの後、奇跡的にも犬神の奴は白目を向いて、地面に転がってしまい⋯⋯うわぁコレ大丈夫だよね死んでないよね的に逆に呪霊の安否を心配するという自体が発生⋯⋯。
まぁ⋯⋯結果としてはあの一撃で強さの位置づけ見たいなのが出来たのか、目覚めた時には無茶苦茶ビビられて直ぐに主従契約を結び術式の解除には成功しましたがね。
まぁ⋯⋯ソレはソレとして⋯⋯黒閃を結果として経験した事で、何か真白がガコりました。
真白曰くは黒閃は
ちなみになんですが当然ながら、黒閃の影響はバッチリ受けてまして⋯⋯。
いや⋯⋯まず私が何か二種類の呪力特質を保有してる事が判明⋯⋯いやなんでよ⋯⋯。
片方は発光する性質があったから、多分真白が魔力放出ならぬ呪力放出でキラキラ輝いてるアレでしょうね⋯⋯。
多分だけど⋯⋯真白に私の魂の半分と自我を与えたのが結果的に影響した感じかな?
あっちなみにもう一つの方は⋯⋯何か周囲の重力を強める働きがあるみたいで⋯⋯その周囲が重くなった様な感じを受けますね⋯⋯。
ちなみにどちらも使用すると物理的に光り輝いて、周囲を物理的に圧力をかけられるようになりますね⋯⋯いやはや物理的じゃなかったら、物凄い威光を放つ人だったんですがね⋯⋯これじゃあ威光(物理)ですね。
まっ軽い冗談は置いといて⋯⋯黒閃により、私の呪力特質がわかったのとそのおかげか、真白同様に呪力放出が可能になりました!!
まぁ呪力放出が出来る様になっただけなので、まだ放出の出力とか放出中の動きとかが、中々上手く行かなくて⋯⋯現時点では手探りで特訓中の状態なんですよね⋯⋯。
とまぁそんなこんなで今、何をしてるのかと言いますと⋯⋯。
「ふむ⋯⋯この子が君の式神か⋯⋯」
「姉様以外の方が、気安く触らないでください」
はい⋯⋯何か禪院家に訪問してた九十九由基さんに、真白がジロジロと観察されてますね⋯⋯。
⋯⋯いやっどうしてこうなった!?
まずはこうなるまでにあった事を思い出そう⋯⋯確か今日は
何故か九十九さんがいて、真白を見るやいなや真白にツカツカと急接近してマジマジとみ始め今に至る訳ですね。
「ほぉ⋯⋯かなり流暢に話し⋯⋯それにこの反応⋯⋯実に興味深いね⋯⋯」
「えっとそれで何か用ですか?」
「ん? あぁ⋯⋯まぁそうだな⋯⋯さて君に聞きたい事があるんだが⋯⋯まずはどんな男が好みだい?」
「男性も女性も何方ともイケますが、男性だけなら暑苦しい位にゴリマッチョな男性ですね⋯⋯ちなみに華やかなイケメンの天才よりは、地道な努力と粘り強さのある泥臭い感じ方が好みですが何か?」
あ⋯⋯質問されたので迷わず即答しまったぁ!?
いやマジで言い訳させてもらうと、反射的に自然と口に出ちゃったと言いますか⋯⋯あっはいよりタチが悪かったですね⋯⋯。
てか⋯⋯九十九さんなんか硬直⋯⋯。
「問題児二人⋯⋯ただし最強⋯⋯か⋯⋯」
「⋯⋯は?」
「どうやら私達は親友だったようだね⋯⋯」
「いや! 今回が初対面ですよねっ!?」
私は思わず手をビシッてしながらツッコミを入れてしまいました⋯⋯。
てか九十九さんの脳内で
あぁ⋯⋯そういえば九十九さん、東堂葵さんのお師匠様でしたね。
天を仰ぎながら鼻水流して涙流す当たりとか、マジでそっくりですよ⋯⋯まぁ⋯⋯美人がやる顔じゃあ無いですわ⋯⋯。
「はぁ⋯⋯まぁいいです⋯⋯それはそれとして九十九さん、ひ・と・ま・ず、話を戻しましょうか?」
私がジト目で彼女を見ながらそう答えると、九十九さんは、ハッとした顔になり涙を拭った後に、コホンと軽く咳払いをしました。
「ふむ⋯⋯そうだね⋯⋯実の所、私はとある人物に一度あって起きたくて、もとよりここには来る予定ではあったんだがね⋯⋯残念ながら彼には巡り合わせが悪かった見たいでね」
そう何処か残念そうに言う九十九さん⋯⋯まぁお目当ての人物が、既に家から居ないって事を今に知らされたんでしょうね⋯⋯ご愁傷さまです。
私は内心そう思う中、九十九さんは話を続けます。
「まぁ⋯⋯それならそれでと、賞金がかけられた禪院家の式神使いの呪術師をと思った訳だ」
「式神使い⋯⋯ですか?」
「そっ聞けばその式神は、領域展開を行使して五条の坊やを倒したって話じゃないか⋯⋯私としても実に興味深いからね」
⋯⋯あっはい領域展開を使った式神と言うのは、真白の事でしょうね⋯⋯てか出会ってから直ぐに真白をマジマジと見てたし100%間違いないでしょう⋯⋯と言うか話の通りだと何か私に賞金がかけられてるって事になるんですが⋯⋯むしろ凄く初耳と言いますか⋯⋯それにしても
私は相も変わらず呑気に酒を煽ってる、
「ぷはぁ⋯⋯あぁ⋯⋯言っとくが今回のは、五条家からの打診もあっての事だからな⋯⋯」
「五条家⋯⋯ですか?」
「ハッ! どうも向こうからしたら、五条家の小僧を倒した相手が名も知れない女中だってのが、実に気に食わないらしいわ!!」
ガハハと笑いながらそう言って再び酒を煽り出す飲んだくれジジイ⋯⋯。
あっあぁ〜〜⋯⋯なるほどねぇ⋯⋯つまり五条家が誇る最強の術師が、名も知れないそんじょそこらの女中に倒される最強(笑)な存在とか、変に噂が広まったら溜まったものでは無いから、五条家の人達が禪院家に、私の実力を世間に開示しろと打診したと?
⋯⋯うわぁ物凄ォ〜〜く面倒臭ッ!?
私は思わず顔を顰めました。だってそうでしょ? 私は実力が世間に広まり過ぎると私の死滅回游編前にトンズラする計画に、支障が出る可能性があるからなるべく避けたい、だからこそ私は実力をなるべく隠して過ごしたいのに、今回の案件は言ってしまえばその逆、実力を示さないと最悪24時間365日命を狙われ続けるって話! マジで私としては勘弁して欲しいって話ですよ!
まっとはいえ話は脱線しましたが⋯⋯つまり私の真白が領域展開を使ってた情報が禪院家により開示されたって訳ですね⋯⋯。
私は九十九さんの方をチラリと横目で見た後、思わずため息を吐いた。
そういえば彼女は呪霊の発生を防ぐ研究をしてたんでしたっけ? 多分だけどその研究で私の真白が何かのヒントになるかも的な感じかな? いや⋯⋯どちらかと言うと前代未聞のイレギュラーが珍しいから興味本位の方が高そうですね。
まっ何れにせよ私の真白が見たくて来たって事でしょうけど⋯⋯。
「⋯⋯えっとそれなら目的は既に終えたと考えて宜しいでしょうか? そうであるなら申し訳ございませんが⋯⋯私はこの後、禪院家の掃除や洗濯、食前運びや湯沸かしに夜の寝具の準備等⋯⋯様々な予定がある為、直ぐにでも向かいたいのですが?」
うん⋯⋯こういう時は私は忙しいアピールして切り上げて逃げるに限る⋯⋯ただし時・場所・場合TPOをしっかり見極める必要はあります。
ちなみにどう忙しいのか具体的な内容を話した上で、相手を立てつつさりげなく申し訳なさそうに話すのがコツです。
「ん? そうなのか?」
「はい⋯⋯禪院家において業務を怠ると同じ女中内の関係にも問題がでますから⋯⋯」
私は淡々と前世で培った営業スマイルでそう答える⋯⋯まっ確かに半分は本当ではありますが⋯⋯もう半分は嘘なのですが⋯⋯。
何せ男尊女卑の影響か女中同士はお互いの繋がりが強いって言うのか、何時も常に働いてる身の上だから、最悪の場合はサボり魔=裏切り者と見なされて、村八分のような状態にされたりするから、女中同士の人間関係はちゃんとしとかないとマジでやばいのよ⋯⋯。
で・す・が・私の場合は呪霊退治自体は命懸けだし、仕事が空いた分を埋める所か吊りが出る位に魔白が倍の働気を見せてるから、多少は目を瞑ってもらってたりします⋯⋯。
しかも最近はクソガキやドブカスの婚約者候補の件で仕事量が激減はした訳ですしね⋯⋯。
とはいえ、そんな実情を当然この二人が知る由もない⋯⋯だってコレは女中達の中での実情ですし、飲んだくれジジイはそんなのに興味の無いでしょうし、逆に女中でも無ければ禪院家の内情に詳しい訳でも無い九十九さんが知る由もない訳です。
ですので実は急いで戻る必要は実際は無い訳です。
じゃあなんで急いで帰ろうと思ってるのか? それに関して言わせてもらうなら⋯⋯さっき九十九さんにさっきマイブラザーならぬマイシスター認定くらってしまったので、とっととこの場をトンズラして疎遠状態に移行したいんですよね⋯⋯。
呼び出しだから来たけど⋯⋯九十九さんの問いかけに思わず反射的に言ってしまったけど⋯⋯それでも、これ以上関わったら下手すると九十九さん経由で、マイシスターなら一緒に行ってくれるよな的なノリで、死滅回遊√直行とか有り得そうで怖いんですよ⋯⋯なのでここは逃げる一択って感じですね。
「そうか⋯⋯ふ〜む⋯⋯だがなぁ⋯⋯」
私の話を聞いた九十九さん⋯⋯だがなんだが言い淀む。
そこで思い悩まないでください⋯⋯と言うかマジで勘弁して!?本当に関わりたくないの!!
私はそう叫びたい衝動を抑えながら、何とか営業スマイルを崩さず彼女を見つめる。
「よし! 決めた!!」
そして手をパンと叩いて、九十九さんは何かを思い付いたのか、そのまま私をビシッと指さして来ました。
そんな彼女に対し私は血が引くのを感じながらゴクリと息を飲みました。
「マイシスター。私は君に試合を申し込む事にする」
⋯⋯ねぇ神様⋯⋯私貴方に何か悪い事でもしましたか?
オマケ
Malkthさん、白井あおいさん、ミカン1111124さん、日向@さん、garaasaaさん、Malkthさん、あいすいろさん、白銀神雅魅さん誤字修正ありがとうございました。
ヒースノーランドさん 飛膳猿藤 天原龍成さん Dojillさん高評価ありがとうございました。
Qそいえば全開、女中さんがなんで顔を青白くしてたの?
A真魅は普段はかなり高度なレベルの呪力操作能力を持ってますが、情緒が不安定になったり感情が高ぶったりすると極端に雑になります。その結果、真希と真衣を預ける際に、彼女の呪力が溢れ出てしまい、女中側からしたら何かあったら殺す位の物凄い圧力をかけて話して来てる状態になってました。
Q何故九十九さんはマイシスター認定を?
A最後の芋臭い男性と言う文面がクリティカルヒットしたからですね⋯⋯ちなみに真魅が話してたそれ以外の性癖開示の降りの内容に関しては、九十九さんはどうでもいいと飛ばして芋臭い男性の情報だけが残った感じです。
Qなんで九十九由基さんは真魅に試合を申し込んだの?
A真白が噂通りに領域展開を使用出来るのか確認したかったのと、マイシスターの現在の実力を知りたいと言う二つを両方とも解決するのに、実際に自分が戦って確認するのが一番手っ取り早いと判断したからです。
ちなみに真白に九十九さんが興味を示したのは、私個人の式神への解釈が大きな理由だったりします⋯⋯。
Q式神をどう解釈してるか教えてください
A術者のイメージをそのまま反映して模倣する戦闘型のAIロボットの様なものですね⋯⋯玉犬等で例えるなら伏黒や宿儺がイメージする犬の姿形や、動作や仕草を模倣して動いてる感じです。その為、式神事態には領域展開を行う為に必要な生得領域、その生得領域に必要な魂と言うものは無いと言う感じです。