自縄自縛の十種影法術〜平穏に過ごしたいのに、私の周囲が許してくれません〜   作:多眼犬

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なっ⋯⋯長らくお待たせしました⋯⋯

(  ́ཫ`)ゴフッ


弐 腕吹っ飛ばした事は、忘れてないですからね⋯⋯

 真希の純粋かつ残酷な言葉により、無茶苦茶精神を抉られヘコんだから翌日⋯⋯今私の目の前では長い前髪をした男性⋯⋯将来、特級呪詛師となり最終的に肉体をメロンパンに乗っ取られ、親友を罠に陥れる道具になる人物⋯⋯夏油傑⋯⋯そんな彼が私やマイエンジェルズをニコニコとした笑顔で見てくる⋯⋯。

 

 まぁどうしてこうなってるかと言いますと⋯⋯まぁ⋯⋯マイエンジェルズの言葉にメンタルブレイクし、傍から見てもあからさまに無茶苦茶落ち込んでいた私は、夜蛾先生から寮にすぐ案内され部屋のベットの上で枕を濡らしていました。

 

 そしてそれから翌日⋯⋯私はずっと黙った状態でいる2人を連れて女子寮へと歩いていました。

 

 いやぁまさにこの世の地獄でしたね⋯⋯気まずい空気と言うか居た堪れない空気が流れてましたから⋯⋯。

 

「⋯⋯直ぐに受け入れろとは言いません」

 

 そんな中、開口一番に話し始めたのはまさかの真白でした。

 

 私は少し妹達も同様に驚きつつも、真白の方を見ました。

 

「実際、姉様は私を双子の妹として認めてくれてますが、私が異端の存在なのは紛れもない事実⋯⋯だから私と姉様は、お互いに話してもいいと判断した相手以外には、私に関わる事は話さない縛りを結び、それ故にあの家では真希や真衣に話すにしても、他者に聞かれぬよう気を使う必要がありましたから⋯⋯」

 

 そう真白は言う中、マイエンジェル達がその話を聞いてどう思ったかは分からないが、共有された思考から頑張って私なりに姉様をフォローしておきましたよ! と真白が褒めて褒めてとばかりにコールを送って来たので、この場の空気とギャップが滅茶苦茶凄いです。

 

 まぁ⋯⋯とはいえ彼女なりに気を使ってはくれてたようだし。真白にはありがとうと内心で返事しておきました。

 

 それはそれとして、真希には力の加減を教えた方がいいかもしれないわね⋯⋯真白の話を聞いた後に一瞬手の力を入れたのか、私の手が悲鳴を上げてるのよ⋯⋯何時か好きな人が出来た時に謝って握り潰さないか将来が心配になるわね。

 

 そんな事を考えてたら、真希の方が足を止め出したので、私も立ち止まり彼女の方を見る。

 

「なぁ⋯⋯真魅ねぇも真白ねぇも⋯⋯何で私達に良くしてくれるんだ⋯⋯」

 

 顔を俯かせながらそう言って来る妹の姿⋯⋯うん意地らしくて破壊力がやばい⋯⋯物凄く可愛いです。

 

 てか今、さりげなく真白の事を姉と呼んでましたね⋯⋯てっ事は真希と真依の中では真白は姉であると認知してくれたとッ!!

 

 やばい⋯⋯嬉しすぎて死ねる⋯⋯マジで嬉しすぎて泣きそう⋯⋯。

 

 とはいえ⋯⋯ハッキリ言えば禪院家皆殺し騒動で、ターゲットにされたくないのが、本音と言えば本音なのだけど⋯⋯。

 

 それを実際に言う訳には行かないし⋯⋯まぁ⋯⋯それ以外の利用なら⋯⋯。

 

「貴方達が私の人生の誇りだからかしらね⋯⋯」

 

「え?」

 

「肥溜めみたいな実家の腐った連中は知らないけど、少なくとも私は貴方達に産まれてきてくれて良かったて思ってるわ⋯⋯」

 

 うん⋯⋯まじでマイエンジェル達が産まれてこなかったら、原作ブレイクでストレスになってただろうし、他にも私のメンタル的な癒しが減って、ガチでどうしようってなり兼ねなかったからね⋯⋯最悪は中卒の歳までは禪院家で生活して、その後に原作も何もかも投げ捨てて禪院家から疾走してたまで有るからね⋯⋯本当に産まれてきてくれてありがとうって話だよ⋯⋯。

「「あっ⋯⋯ありがとう⋯⋯かあ──」」

 私は改めてお姉ちゃんとして頑張らねばとそう思う中⋯⋯そこで近づいて来る気配に気付き、そちらを見ると将来は闇堕ちして人をサル共と見下すようになり、死後にメロンパン入れになる、お労しいお方が近づいて来来るではありませんか⋯⋯。

 

「君たち、何処から高専に入ってきたんだい?」

 

「それにまだ幼いこんな子供が⋯⋯親御さんも心配してるだろうに⋯⋯」

 

 とまぁそんな事を私達に向かって言ってきて、今に至る訳ですね⋯⋯。

 

 まぁ⋯⋯第一声については仕方が無いっちゃ仕方が無いかな⋯⋯実際に私の外見は幼いままなのは事実だし⋯⋯。

 

 いや⋯⋯全く原因は分からないんですがね。前世の記憶を思い出した時からずっと、身長も外見も全く変わんないまま何ですよね⋯⋯。

 

 ちなみに入学当初は夜蛾先生は、どうも九十九さんから私の推薦があったらしく、その件で私が幼い子供のような外見をしてる事は、予め話されてたようで驚きはすれど直ぐに落ち着いて対応してましたね。

 

「⋯⋯ご安心ください⋯⋯夜蛾先生や学長からはちゃんと許可を貰った上で、ここにいますので⋯⋯後、私の両親は育児放棄はするし、実の娘に日本刀で叩き切って来るようなクソ親なので、心配する事は絶対に無いですね。それこそ100%無いと断言できます」

 

「⋯⋯それは失言だったねすまない」

 

 私が軽くお辞儀をした後、笑顔で老害ジジイの悪口を交えてそう言うと、彼は一瞬だけど驚いた顔をした後、直ぐに苦虫を噛み潰したように顔を顰め、私に謝罪してきました。

 

「傑〜〜何か面白い事でも⋯⋯おっ真魅じゃん」

 

 私と夏油が話してる中、夏油の後ろから走って来る影⋯⋯てかバカ五条がやって来て私を見るやいなやそういって来ました。

 

「ん? 悟⋯⋯この子とは知り合いかい? それに真魅って⋯⋯」

 

 夏油の方は悟に気付くと、直ぐにバカ五条の方に顔を向けてそう言いました。

 

 てか私が泣き崩れてる入学初日で直ぐに仲良くなってるとは⋯⋯コレはやっぱり2人は親友になる運命って事かな⋯⋯。

 

「まぁな⋯⋯てか昨日俺が言ってただろ?」

 

「いや⋯⋯君に婚約者がいるのは聞いていたが⋯⋯まさかこんな幼い⋯⋯」

 

「幼い? プッアハハハハハハハハッ確かに外見だけ見ればそうだなっ!」

 

 バカ五条は夏油の言葉に何か違和感を感じ、そして夏油が私の外見から幼い子供と認識していると言う、その事実に直ぐに気付いて何かツボに入ったのか、腹を抱えて笑いながらそう言いました。

 

「外見だけ? ⋯⋯まさか」

 

 夏油さんも、悟が笑いだした事に一瞬呆気に取られてましたが、悟の言葉から何かに気付いたのかハッとした顔で私の方を見てきました。

 

「はい⋯⋯私はそこのバカ五条とは同い年ですよ」

 

 私は苦笑いを浮かべながらそう答えました。対する夏油さんは無量空処でも食らったかのように呆然となってフリーズします。

 

「なるほど⋯⋯なら尚更謝らせて欲しい⋯⋯いくら勘違いとはいえ失礼な事を言ったのは事実だからね⋯⋯」

 

「アハハ⋯⋯まっまぁそう言う事でしたら⋯⋯」

 

 ⋯⋯奇襲仕掛けて攻撃してきたり、腕吹き飛ばして来たり、試合申し込んで来たり、いきなり刀で切り捨て御免やら⋯⋯今の今まで謝罪所か殺しに来るような連中ばかり相手にしてたから、何というかこうやって心配して来て親切にも謝罪して来る相手は、新鮮すぎて物凄く調子が狂う⋯⋯それこそ身内のせいで将来的に闇堕ちする事を考えると尚更だ⋯⋯。

 

 ハッイカンイカンッ! 原作の流れ的にも彼に対しては情に絆されたらダメだって思ってたばかりでしょ!!

 

「あっそうだ真魅! 昨日はいなかったようだけど何処で何してたんだ?」

 

「⋯⋯部屋で寝込んでましたが何か?」

 

 私が首をブンブンと振る中、ちょうど落ち着いて来た五条が、私にそう尋ねて来たので()()()()()()()()()()()そう返事を返しました。

 

「ふむ⋯⋯何というか君もこんな婚約者が相手だと大変だろ⋯⋯」

 

「えぇまぁ⋯⋯初対面の時にはいきなり片腕吹き飛ばされましたしね⋯⋯」

 

「は?」

 

 あぁ⋯⋯あの時は本当に大変でしたね、反転覚えてたから良かった⋯⋯ものの⋯⋯人って片腕一本丸々失う程の大怪我を受けると、一周まわって逆に痛みを感じなくなるんですよね⋯⋯正直知りたくは無かったですが⋯⋯。

 

「悟⋯⋯君は初対面の女性相手にそんな酷い仕打ちをしたのかい?」

 

「は? えっちょっ傑っ!?」

 

 まぁ⋯⋯とはいえ初対面で腕を吹き飛ばすようなクソガキだとは思いますが、なんやかんや感謝もしてますよ。

 

 何せ⋯⋯原作の事も考えると、呪術高専は避けたい半分、老害ジジイの妹達殺人未遂事件もそうですが、逆に原作の事を考えると⋯⋯真依が危なかった訳ですし、私と言うイレギュラーが居る以上は真依だけじゃなくて、真希も狙われる可能性は充分有り得る訳ですよ⋯⋯なので禪院家から妹達を、ドブカス(禪院直哉)の傍から物理的に離したいってのがあって、今回の事は渡りに船って所もあったんですよね⋯⋯。

 

「第一⋯⋯呪術師は弱者を守るためにあるのに、その弱者を傷つけるのは本末転倒と言うべき事柄じゃないか」

 

「アッ!?弱者っ弱者ってなぁ⋯⋯なぁに良い子ちゃん気取ってんだか⋯⋯第一ソイツが弱者だったら俺もお前も等しく弱者だってのっ!」

 

 まぁ⋯⋯とはいえそれを本人に言うと調子に乗りそうなので、言うつもりはありませんがね⋯⋯ってん?

 

「えっと⋯⋯どういう状況?」

 

 私はなんか目の前で今にも一触即発しそうな2人を見て唖然となります⋯⋯まっまぁ⋯⋯コレも青春って奴なんですかね⋯⋯うん⋯⋯。




おまけ
カモメ99さん誤字修正ありがとうございました。

あかいぬさん高評価ありがとうございました。

Qかなり遅かったですね⋯⋯最後に言い残す事はありますか?

A最後に投稿した翌日に38度の高熱だすわ⋯⋯2話を連続投稿した弊害でストック切らして、オマケにスランプ気味なのが重なって⋯⋯補充に時間が物凄くかかったんです⋯⋯。
しかも⋯⋯今は仕事の方が滅茶苦茶なまでに忙しいくて、帰宅したらヘトヘトで気力が無く⋯⋯結果として書く時間が⋯⋯職場の食事休憩中の食事後から仮眠の時間を差し引いた、僅か10分とかその辺の時間帯でコツコツ書いてるんです⋯⋯その為か⋯⋯今後とも遅くなるかもしれません⋯⋯いえ⋯⋯あっはい⋯⋯その⋯⋯マジですみませんでした⋯⋯。
m(_ _)m

Q前世の記憶を思い出す以前の真魅さんてどんな感じでしたか?

A老害ジジイの禪院扇が言ってるように不気味なまでに無口、無表情、無愛想で無機質な印象の子でした。まぁこの頃の真魅は、まだ肉体に憑依した真魅の魂が完全に定着してない事による、ある種の弊害みたいなものだった感じです。なので肉体に魂が定着しだしたのが、前世の記憶を思い出した今作の始まりの当たりになります。

Q身体が幼いままなのは何故でしょうか?

A真魅は肉体が自壊するLvの呪力を浴びて生まれた弊害で半分呪物に近い身体をしてます。更にそこに真白と双子の縛りを結んだ事で⋯⋯呪術の世界では双子が同一人物と見なされる事と、真白が真魅の魂の半分を引き継ぎ双子となった事で、式神でありながら呪霊に近い存在となっている事とその状態を真白の術式で適応した事が重なり、結果として真魅は呪霊であり人であると言う様な、半分が呪霊と言う様な状態になってるんですよね⋯⋯そこに浴を行って更に真白の術式で適応したものだからより呪霊や呪物に近い状態になり、そこにダメ押しで真白の姿を幼い少女に固定化する縛りに、例外の縛りを付け忘れたウッカリにより、共有の縛りで幼い少女の外見に固定化する縛りの事象が、共有されてしまった等の様々な結果が絡まりあった結果です。

Q夏油の闇堕ちは回避しない感じですか?

A真魅は自分が介入してる時点で原作通りには行かないと考えてはいますが、それでも原作知識と言うアドバンテージは失うのは余り良くないので、限りなく原作通りには進めて、渋谷事変を生還し国外へトンズラする方針で動いています⋯⋯ただ絆された相手にはとことん甘いのと、五条悟には既に絆されてるのと、夏油の性格的によほどの事が無い限りは、絆されない方が断然無理な話なんで⋯⋯最終的にはもうどうにでもなれと、半場ヤケ気味に闇堕ち回避の方針に舵を切るでしょうね⋯⋯。
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