自縄自縛の十種影法術〜平穏に過ごしたいのに、私の周囲が許してくれません〜   作:多眼犬

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参 ソコに私を巻き込むんじゃあない!!

 夏油と悟が仲良く喧嘩しなってバトってから数日⋯⋯。

 

 あれからも定期的に悟と夏油の2人は何やかんや喧嘩して、その度に私はマイエンジェルズと硝子さんとガールズトークすると言う事を繰り返してたんですが⋯⋯。

 

 どうもあのアホコンビ⋯⋯クソガキの奴が2人がかりなら私に勝てるんじゃと言い出して、前髪野郎の奴は最初は乗り気じゃ無かったんですが⋯⋯まぁ⋯⋯クソガキの野郎が余りにも私が強いだとか力説するもんだから、そこまで言うならと半場興味本位で承諾⋯⋯。

 

 そして今日、私に面と向かって私に2人がかりで勝負がしたいと言い出したんですよね⋯⋯。

 

 まぁ⋯⋯言い出しただけならまだ良かったんですがね⋯⋯このクソガキは⋯⋯校舎内と言う事も忘れて、あろう事か勝負がしたいと宣言した瞬間に、私に急接近してからの蹴りで、攻撃してきやがったんですよクソガッ!!

 

「いきなりなんの真似ですかっ!?」

 

「はっ! お前の事だから面倒臭いとか、あーだこーだ言ってのらりくらりとはぐらかすのは目に見えてっからなっ!!」

 

「あぁっもうっ! 来なさい!!! 真白!!!!」

 

 当然ながら何とか初手の一撃を交わした私はそう文句を口にするのですが、クソガキはいに返さず私にそう言って来ました。

 

 クソッ分かってるなら勝負を挑んでくるなって思いながら内心舌打ちをしつつ、私は直ぐに真白を呼び出した瞬間、クソガキとは別で襲撃してくるソレ⋯⋯蛇のような芋虫のようなブヨブヨとした呪霊⋯⋯その呪霊を真白は受け止めると正のエネルギー全開の退魔剣で切り払った。

 

 そして私と真白は当然ながら、その呪霊を放って来た人物である前髪野郎の方を見る。

 

「フフ⋯⋯私も忘れて貰っては困るね⋯⋯」

 

 そう言うと前髪野郎の奴は、次の呪霊を周囲に顕現させた。

 

 私はそれを見て内心で思いっきり舌打ちをする。

 

 何故ならクソガキの悟以上に、前髪野郎の夏油が持つ呪霊操術は、私や真白の天敵になりうるポテンシャルを秘めている。

 

 何せ⋯⋯悟とかは適応さえすればどうとでもなるが⋯⋯圧倒的な手数でかつ、真白が適応してない高火力の術式を叩き込める可能性を考えたら、術式の適応に気付いた瞬間に手持ちさえあれば私を倒せる事になる⋯⋯。

 

 「位相(いそう)黄昏(たそがれ)智慧の瞳(ちえのひとみ)

 

 ん? 私は悟の方から聞こえた声に耳を疑う⋯⋯と言うか思考が一瞬停止した。

 

 いや⋯⋯だってありえないでしょ⋯⋯それって死滅回游辺まで無かった技やん⋯⋯。

 

 

「術式順転──〝蒼〟」

 

「───ッ!?」

 

 私は咄嗟にクソガキ(五条悟)が放ったそれを

、自らの呪力を推進力にして放出する事で、全力全開で距離をとる事で何とか回避する。

 

 いやいやいやいやっ! なんで呪詞なんて物騒な技を使って来てるのよ!

 

「ちょっなんで呪詞なんて物騒な技使ってんのよ! アンタ殺す気かっ!?」

 

「はっお前がこの程度で死ぬたまじゃねぇだろうが!」

 

「物凄く嫌な信頼ですねぇ! こんちくしょうっ!!」

 

 私は思わずそう悪態をつくが、流石にあんなのを撃たれた直後な事もあり、直ぐには近づけない状況だ……さてどうしたものか⋯⋯。

 

「隙ありだね⋯⋯」

 

 だが私がそう思案する中、その隙を狙って前髪野郎(夏油傑)の奴が、私に目掛けて呪霊を放ち襲撃して来る。

 

「クッ!?」

 

「姉様に触れるなっ!!」

 

「ナイスアシストよっ!!真白!」

 

 私は真白にそうサムズアップする、それと同時に私は腕の袖を捲りあげ令呪を掲げる。

 

 そしてクソガキと前髪野郎は、私のその動作を見て何か仕掛けると気付き身構える。

 

「第一、第二、第三の令呪を持って命ず! 真白! 夏油傑の股間目掛けて全力の黒閃による拳をお見舞いしなさい!!」

 

 

 その瞬間、一瞬の間に真白は前髪野郎の前に出現し、そのまま前髪野郎のバッン! バリバリバリと言う様な音をたてて股間に黒い稲妻が走った。

 

 私が真白に3回までだせる絶対の命令権⋯⋯FGO仕様にしてる為、一応は時間経過で回復するが、それでも1日1回分⋯⋯つまり全部を回復させるには三日はかかる為、まる3日分の命令権を全て消費しての重ねがけによる強制力⋯⋯とはいえこれでも黒閃を放つには五分五分なんだからマジで一か八かの賭けだけど⋯⋯とはいえ今回はその賭けには勝った。

 

「オッ⋯⋯グゥゥ⋯⋯」

 

 前髪野郎(夏油傑)は呻き声をあげ、そのまま白目を向いて地面に膝を付き倒れ付す。

 

 とはいえコレで厄介な奴の方は片が付いた。

 

「⋯⋯マジか」

 

 そして⋯⋯前髪野郎が倒れたのと、黒閃による黒い稲光を目の当たりにしたクソガキは、その光景に呆気にとられながらそう呟いた。

 

 だが当然ながらクソガキの視界は私から逸れる、それが致命的な隙だと言うのに⋯⋯。

 

 えぇ⋯⋯私はそんな隙は逃しませんよ⋯⋯当然ながら呪力放出の加速により距離を詰めます。

 

「⋯⋯領域展延」

 

 やがてクソガキ(五条悟)に手を伸ばせば届く距離、私は直ぐに呪力放出を辞めて、領域展延を使い己が身体に纏わせる。

 

 必中も必殺も省いてるとはいえ、領域を自身の身体に纏わせるのは当然ながらかなり高度な技術を有する。

 

 それも呪力放出を行った後の加速時に合わせて切り替える形で行うなら尚更だ。

 

 とはいえ、真白が黒閃をキメたと言う事は当然ながら私と真白とに結んだ共有の縛りにより、その事象は当然ながら私にも共有される。

 

 そして黒閃により研ぎ澄まされた呪力出力と呪力操作を逆手に、私はこの高度な技と状況を無理矢理成立させた。

 

 クソガキの奴も気付いたのか私の方に視線が向く、だがもう遅い⋯⋯。

 

「歯ァ──

 

 私は大きく振りかぶり領域展延をかけた状態で、腕一本がぶっ壊れる事を前提に反転術式をガンガンに回した拳を奴の顔面に振り下ろした。

 

──食いしばれやぁッ!!?」

 

 そして──クソガキの奴の瞳が見開かれる中、私の領域展延により無下限を突破した拳が、クソガキの顔面にめり込みました。

 

バチッ

 

 その瞬間、私の拳から本日で2度目の黒閃が黒い火花を放った。

 

 私の黒閃が乗った拳を顔面に受けたクソガキは、そのまま勢いよく吹っ飛びます。

 

「⋯⋯はっ!?ははははっ! アッハハハハハハハッ!」

 

 ぶん殴られ吹き飛んだクソガキは、校舎の壁を吹き飛ばし

 

 地面を転がり大の字で倒れた後に、狂ったように笑い始めました。

 

 その瞬間、私はあっやっちまったと思いながらも、改めて身構えます。

 

 とはいえ言い訳させて貰うと、私は建物に被害は出さないように最低限に留めたかったんですよ! なのにこんな二度も黒閃(クリティカルヒット)が出るとは思わないって話ですよ!!

 

 だって黒閃って非常に低確率で発生する現象何ですよ! いくら真白の術式で通常より出やすくなってるとはいえそれでも微々たるもの⋯⋯例えるなら0.000001秒以内の誤差で呪力が衝突したら発生する黒閃が、0.000002秒以内の誤差で発生するようになった感じですよっ!*1

 

 まぁ⋯⋯ちなみに先程の2回で0.000004秒以内の誤差位には変化したんじゃないかなぁ⋯⋯。*2

 

 それでも令呪を三画使ったら二分の一まで確率を引き上げられるんですから、それだけ三回の強制命令権の重ねがけによる効力がヤバい訳なんですけどね!

 

「黒閃を2回とかやっぱり真魅てめぇは最高だっ!!」

 

「ちっとも嬉しくない褒め言葉ですねっ! こんちくしょうめ!!」

 

 私はやけくそ気味にそう叫ぶ、まぁ⋯⋯黒閃が二度も出た時点でこうなるのは直ぐに予測出来たので、予防線は貼ってましたが⋯⋯。

 

「領域展開⋯⋯」

 

 そう⋯⋯黒閃で吹き飛んだ瞬間に、何時でも領域展開が出来るように私は予め印を結んで居ました。

 

 まぁ⋯⋯その後はいつも通りにクソガキをボコしましたが⋯⋯その後は当然ながら私もクソガキ達と一緒に、夜蛾先生からお叱りを受けたのは言うまでもないですね⋯⋯ちくせぅ⋯⋯。

*1
コイツッ!? 魔虚羅の術式が常にアップグレードを続けてる事を忘れてやがる!!

*2
アクマでも真魅自身の体感的な時間であって0.000001秒以内と言うタイミングに変化は無いです




おまけ
garaasaaさん誤字修正ありがとうございました。

あかいぬさん高評価ありがとうございました。

Q真白も黒閃はなてるのは何故ですか?

A発動条件が湿度、角度、0.000001による呪力の衝突と言う条件さえ満たせば、野薔薇でもハンマーで出せる見たいなので式神でも出せると判断しました。

Qアップグレードを忘れてるとはどう言う事ですか?

A真白は魔虚羅の術式により一度受けた事象を常に解析と分析をし続けアップグレードして行くように、黒閃で得た発動した時の湿度や角度等の様々な条件を常に分析と解析し、その情報を基軸に当てはめて黒閃の再現確率を常に上昇させて行ってます。ちなみに今回は更に二回放ってるので、今後からは黒閃の再現に対する分析と解析の進行速度はより早く加速する事になるでしょうね⋯⋯恐らくは原作開始時辺りでは意図して放てる位には解析と分析は進んでる事でしょう⋯⋯。

Q何故このタイミングで呪詞を覚えてるんでしょうか?

A真魅なら全力でぶつかっても大丈夫だと言う、謎の確信から呪詞とかを真剣に学びだしました。むしろ五条としては蒼だけでも役不足で、出来るなら茈すら欲しい位には考えてますし、それどころか共闘して戦う事になったとしたら、遠慮なく全力を出しで暴れても、付いてこれるポテンシャルはある位には信頼されてますからね⋯⋯。
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