自縄自縛の十種影法術〜平穏に過ごしたいのに、私の周囲が許してくれません〜   作:多眼犬

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一タヒ もう誰も知らない味だとか言えないねぇwww

「昨日は流石にやり過ぎですよ⋯⋯なので悟と夏油の二人には共有の縛りを結んで貰いますね!」

 

 2人の強襲の後、夜蛾先生からお叱りを受けた翌日⋯⋯流石にアレにはイラッと来た私は、少しイタズラ半分で、二人に罰として一日限定で共有の縛りを結ばせようと、呪霊退治の依頼で向かう途中で思い付き、早速二人の方を見ながらそう言いました⋯⋯。

 

「はぁ? 共有の縛りだぁ?」

 

「そうそう⋯⋯簡単に言えば双方の感覚を共有すると言う縛りですね⋯⋯」

 

 何言ってんだコイツ的な顔で私にそう言う悟、まぁいきなり説明も無しに言われて、何の話だってなるのは分かるのですが、こう言った方が悟は興味を示しやすいので、食い付いた所で掻い摘んで説明します。

 

「ふむ⋯⋯その話だと縛りとして成立してるか疑問には思えるのだが⋯⋯」

 

「フッ⋯⋯夏油さん練乳よりも甘いですよ⋯⋯この縛りは確かにメリットもあるにはありますが、デメリットも大きいんですよ⋯⋯」

 

 私は若干遠くを見つめながらそう言った。

 

 実際に今でこそ慣れたが、私の感覚全てが真白に知られるのってかなりの羞恥プレイだったからね⋯⋯プライバシーも何も無いんだよ⋯⋯特に真白がミントアイス食ってる間に、私がお握りを食ってると2つの味や食感が口の中に広がったりさぁ⋯⋯。

 

 まぁ⋯⋯それに夏油と悟なら感覚共有によるデメリットって結構大きいから、高確率で成功するだろうってのはあえて黙って置くけどね⋯⋯。

 

「そっそうか⋯⋯」

 

「ふ〜〜ん⋯⋯まっ俺としても面白そうだしいいんじゃね?」

 

 私は内心で計画通りとほくそ笑んだ。最初に罰と言ったのに、楽しそうとはいい気なものですよ⋯⋯この縛りの恐ろしさを知らずにねぇ⋯⋯クククク⋯⋯まぁとはいえ悟の馬鹿ならこう言うと思ってましたよフフフフ⋯⋯。

 

「そんじゃあ手っ取り早く今日一日は傑と俺は感覚を共有する縛りを結ぶでいいな?」

 

「あぁ⋯⋯それで問題は無いよ」

 

 そして、悟は傑からの了承を得ると両手を叩き、はい縛りと口にしました。

 

「へぇ⋯⋯コレが真魅や傑が見てる世界(光景)って奴か⋯⋯」

 

「────ッッッ!!?」

 

 縛りが縛られた瞬間⋯⋯最初に傑の奴に異変がでました。と言うのも頭痛や目眩が出たように片手で頭を抑えフラつきながらも何とか立ってる状態⋯⋯顔は青白くなり額からは汗が流れ出してます。

 

「え? ちょっ傑!?」

 

「あぁ⋯⋯そうなるのかぁ⋯⋯」

 

 私は傑の異変から何がどうなったかを察してそう呟いた。

 

「はっ? 真魅⋯⋯どういう事だ」

 

「いや⋯⋯感覚を共有してんだから視覚情報も共有するでしょ?」

 

「視覚情報? ⋯⋯あっ⋯⋯そう言う事かぁ⋯⋯」

 

 私がそう答えて悟は一瞬何を言ってるのか分からない的に首を傾げましたが、直ぐに何の事かに気付きなるほどなぁと呟きながらに頭を描きました。

 

「⋯⋯全てがサーモグラフィーの様な色で塗りつぶされてるかのような光景で、オマケに様々な呪力による視覚情報が脳内に暴力的なまでに流れ込んで来る、正直いって視覚情報だけで目や脳が疲れるLvだ⋯⋯しかも無機物の物体は⋯⋯呪力が無いから視認出来ないし⋯⋯悟⋯⋯君はこの状態で良く生活が出来たものだね⋯⋯」

 

「ん? あぁ⋯⋯まぁ生まれつきだから慣れってのもあるし、実際に俺もこうやって視覚情報をある程度遮断してないと、疲れるしな⋯⋯後、無機物等は呪力の流れとか残穢を見て空間を把握すんだけど、ちとコツがいるかな?」

 

 悟の奴はそう言うと傑はそうか⋯⋯と呟いた所で目的地に着き、私はグロッキーな傑を心配する悟の姿を尻目に、高校生だろうと社会人として挨拶は当然のマナーなので、今回担当している補助監督さんの方に向かいます。

 

「お待たせしました。今回、派遣された呪術高専の者です⋯⋯」

 

「あっはいあっ真魅さんですねお久しぶりです!」

 

 補助監督さんの方は私を見ると、どうやら私の顔を知ってる人だった見たいで、とりあえずそうですねとだけ話を合わせておく⋯⋯いや⋯⋯私って基本的に名前を覚えるの苦手だからなぁ名前が思い出せないし、誰だっけって感じなんだけど⋯⋯多分、実家(禪院家)関連の仕事で何度か顔合わせはした気はするからその辺の人だろうなぁ⋯⋯。

 

「知り合い⋯⋯かい?」

 

「禪院家での呪霊狩り案件で何度か顔合わせしてる人よ⋯⋯」

 

「あっはい! 禪院家と五条家方からの指示により、真魅さんを担当させて頂いてる〇〇っていいます!!」

 

 あっあぁ〜〜なるほどねぇ⋯⋯多分、飲んだくれジジイとか辺りかな? 多方は私と悟の状況を報告する担当って所でしょうね⋯⋯。

 

「御三家から⋯⋯それを私達に⋯⋯特に一般の私に言って良かったのかい?」

 

「あっ⋯⋯あわわわわっ!? いいい今のは聞かなかった事にしてくりゃしゃい!!」

 

 傑の問いかけに慌ててそう言う明らかにポンコツな補助監督さん⋯⋯正直いって大丈夫かとは思うけど、むしろコレだけポンコツな子の方が、私的には都合がいいかもしれないわね⋯⋯。

 

「えぇ⋯⋯大丈夫よ。今後もよろしくしてくれるなら私としては黙って置くことにするわ」

 

「はっひゃい! あああありがとうごじゃいましゅ!!」

 

 明らかに目をグルグルさせながらそう言う補助監督さん⋯⋯あぁそうだ後で悟にも黙って置くように言っとかないと行けないわね。

 

「はっ!! ⋯⋯あっあの! 僭越ながらそちらの方は大丈夫でしょうか?」

 

「⋯⋯大丈夫だ⋯⋯問題ない」

 

「え? いや⋯⋯滅茶苦茶顔が青白⋯⋯」

 

「大丈夫だ。問題ない」

 

「あっはい⋯⋯そっそうですか⋯⋯」

 

 私は傑の様子を見て心配そうにそう言う、補助監督さんに私は、大丈夫だとゴリ押して納得させます。

 

 まぁ⋯⋯こうなった原因は私にもあるから、今回は何かあれば全面的に私がカバーするつもりだしね⋯⋯。

 

 まぁ⋯⋯そんな感じで補助監督と色々と話をした後、私質はいよいよ現場に足を踏み入れました。

 

 そして、私達が現場に足を踏み入れて少し歩いた所で、早速お出迎えとばかりに呪霊が現れました。

 

「アンマァ!?」

 

 なんと言うか全身がブヨブヨとして半分溶けてるような外見の呪霊⋯⋯ですが現れた呪霊はすぐさま傑の手に吸い込まれ、そのまま呪霊玉となりました。

 

 そして傑はその場で溜息を吐いた後、直ぐにその呪霊玉をぱくりと飲みこ──

 

「─────ッッッ!!?」

 

 ──んだ瞬間、今度は悟の方が声にならない悲鳴を上げて、地面にのたうち回り初めました。

 

「ふぅ⋯⋯ん? 悟どうし⋯⋯あっそうか⋯⋯感覚を共有すると言う事は⋯⋯」

 

「オェッ!?ゲホッ! ゴホッ! ちょっ傑っ!!?オマッ!!いいいっいつもこんなクソまずいもん飲み込んでたのかよ!?」

 

 明らかに傑と同じくらいに顔を青くした悟は、怒鳴るようにそういった。

 

 フッざまぁみろ⋯⋯私としては2人の悲惨な姿を見れて実に愉悦ですね⋯⋯今日は麻婆豆腐でも作って食べる事にしましょうかね。

 とまあ私がそんな事を考えてると、二人は私の方をジトッとした目で見てきました。

 

「ん? なんですか?」

 

「真魅⋯⋯てめぇこうなる事を知ってたな⋯⋯」

 

「知ってた? いやいやいやいや普通に考えたら予測出来ると思いますよ? 五条さんの目隠しして情報量をセーブしてる所とか、明らかに脳の負荷はヤバいって分かりますし、呪霊操術だってあんな腐った生ゴミの様な下水のヘドロみたいな異臭を放って、ネバネバしてるくせにやたらとザラザラしてる様な、エグいもんを圧縮して飲み込んだら、そりゃあ不味いだろって思うでしょ?」

 

 私はあっけらかんとそう言ってまくし立てました。まっ呪霊操術に関しては、前世の知識で知ってたのもありますが言わなくていいでしょうし、考えてみたら予想できるやろ的に言って置けば、これ以上の追求も無いでしょう⋯⋯。

 

 そう思っていたら、私の言葉を聞いた二人は顔を見合せた後、傑の方が口を開きました。

 

「いや⋯⋯ほぼ正解と言うかかなり具体的なんだが⋯⋯君は呪霊を1度口にした経験でもあるのかい?」

 

「⋯⋯流石に口にした経験はないですよ」

 

 私はそういうと思いっきり傑達から目を逸らします。いやぁ嫌な事って以外とずっと覚えてるものと言うか⋯⋯流石にあの嫌な意味で強烈過ぎる感覚は、忘れられるものではなく⋯⋯。

 

「あっそういやぁお前って昔、呪霊の血を全身に──

 

「悟⋯⋯? それ以上言ったら流石に承知しないですよ⋯⋯」

 

「はっやれるもんならやってみなっ! 呪霊の血で入浴してた鮮血の羅刹女さんよぉ!!」

 

 この後は私とクソガキによるガチンコ勝負の結果⋯⋯目標の呪霊は傑と共にとばっちりを受けていつの間にか居なくなってたそうです⋯⋯建物の損壊と引替えに⋯⋯ですが⋯⋯うん⋯⋯流石にやり過ぎましたね⋯⋯。




おまけ
くまんじゅうさん、浴衣0227さん、アストロ流星群さん、誤字修正ありがとうございました。

ちなみに私としては、何となくですが夏油傑は五条悟の六眼のデメリットを軽視して、自分だけが辛い思いしてる的な認識が、何処かしらあった気がするんですよね⋯⋯実際六眼って視界がサーモグラフィーの状態になるとされてるんですが、サーモグラフィーでは字や画像、またはテレビの映像等は視認出来ない状態って事になるんですよね⋯⋯なので雑誌や漫画読んでも字や絵も見えないし、TVゲームや携帯ゲームをしても、音声だけが認識出来て画面は全く見えないはずなんですよ⋯⋯しかも視界に入って来る情報量も半端ないらしいので、私としてはこんな目でよく生活所か戦闘を普通に行えてるなって思った位です。
とはいえそれが五条悟にとっての当たり前だったのでしょうが⋯⋯。
てかそう考えるとその六眼を通して戦闘出来た乙骨はかなり異常なんですよね⋯⋯。

Q前回夏油さんの股間は大丈夫だったんですか?

Aあの後、真魅と硝子が全力で治療に当たったので、一応は大丈夫ですよ⋯⋯ただトラウマになったのか、真白を見るとタマヒュンして動悸が早くなるようになってしまいましたが⋯⋯。

Qそう言えば『弐 腕吹っ飛ばした事は、忘れてないですからね⋯⋯』の回で、真希と真衣が真魅達の事をカア何とかと呼ぼうとしてましたが何と呼ぼうとしてたんですか?

Aカアサンと呼ぼうとしてました。実際の所は真希や真衣からすると、真魅は赤ん坊の頃から愛情を込めて育ててくれて、その上自分達の身に何かが有れば守ってくれる⋯⋯いや実際に守ってくれた実績もある為、実は真希と真衣は無意識的に真魅の事を母親的な存在として認識しています。
とはいえ真魅は彼女達の姉だと自ら名乗っている事もあり、そんな彼女にを見て彼女達も真魅の事を姉と呼んでる訳ですね⋯⋯。
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