光のオタクなマキマさん   作:ガテル

4 / 8

この作品では本編と違いアキ君は支配の力を受けていません、暴力さんや天使君も同様なのですが…その辺りの事情は今後彼らの登場回で説明するつもりです。ごめんなさい。

お詫びに銃の悪魔の肉片食べるので許してください。


第4話

 

内閣官房長官直属のデビルハンター、そして公安対魔特異4課のリーダーでもある私は多忙だ。元より悪魔退治や各機関に対する書類等の職務に加えて、4課は実験的な部隊であるから存在価値を示さなければ速攻解体されてしまう。だから常時成果を上に報告しなきゃいけないし、時々だけど京都の偉い人達とも会って……あの人達怖いから嫌なのにな。

 

前に悪魔退治の後始末が立て続けにあったせいか、残業続きで1週間ぐらい家に帰れなかったときは総理大臣の元に直談判して「これは命令です―――もうお家に帰っていいよと言いなさい」と涙目で命令した事もあったっけ……でも仕方ないよね。日々の仕事の中で唯一の癒しである自宅でのチェンソーマングッズ制作が出来なかったんだからさ、本当に我慢の限界だったんだもん。

 

でも今日から私の仕事には大きな変化が訪れる、それは―――チェンソーマンであるデンジ君と一緒に働ける事。ファンとして活躍を毎回特等席から見られるなんて最高かな?もうこれからはいくらでも残業上等だよ。

 

 

「彼の名前は早川アキ、デンジ君より三年先輩だよ。今日は私と早川君についてきてね……せ、説明は済ませたし早速行こうかフフ」

 

「やったアアアアア!マキマさんと一緒に仕事できるぜ~!!」

 

「……マキマさん」

 

「ん?どうしたの早川君」

 

「色々仕事溜まってるんですから、ちゃんとそっちを片付けてくださいよ。コイツはオレが連れていきますから……おい、見回り行くぞ」

 

「ヤダー!マキマさあーん!」

 

「ヤダー!デンジくーん!お願い早川君!私も一緒に行かせてー!!」

 

 

上司からの必死な訴えも一切聞く耳を持ってくれず、早川君は彼を引っ張って部屋から出て行ってしまった。早川君はいつも私に厳しいね?よく言動について注意してくるし、自作のチェンソーグッズを自慢げに見せたら何かこちらを凄い目で見てきたりさ。もし部下に嫌われてたらショックだよ、それにこれから私は。

 

 

「あの山積みの書類と向き合わなきゃいけないんだ……もう全部鎖で引き裂いちゃダメかな?」

 

 

 

 

 

「建設物損壊の始末書、チェンソーマン、死体利用の確認、チェンソーマン、国土交通チェンソーマン―――やっぱり私も一緒に行きたかったなぁ」

 

 

まだ始めて30分も経ってないにも関わらず、私の口からは未練がましく愚痴が溢れ出してしまっていた。このままでは全く仕事が手につかなくて困るので、本当は同行が理想だったけれど……下等動物を使ってここから会話だけでも聞こうと決めたそのとき。

 

「マキマ!ワシは今めちゃくちゃ猛烈に暇しておるんじゃ、何か面白い話はないかの!」

 

 

ドアをノックもせずに壊しそうな勢いで思い切り開けて中にズケズケと入ってきたのは―――血の魔人のパワーちゃん。元は血の悪魔、そして今は人間の体を乗っ取り魔人として存在している。

 

彼女は少し前に山奥からこの町へ下りてきた所を市民から通報を受けた公安が捕まえた、事情を聞けばどうやらニャーコという猫を悪魔に連れ去られてしまったらしくそれを取り返そうとしてたみたいだね。まだお目当ての猫は見つかっていない、でも何か隠しているのは知ってるし話が進むのも恐らくそう遠くないかな?

 

パワーちゃんは人間が嫌いだ、だから人間だと上手く偽っている私に対しても他と同じように強い嫌悪を示していたけれどとある事柄で態度が変わった。それは何かというと。

 

 

「パワーちゃん、私新しいグッズを作ったんだ。またグッズについての感想くれない?このぬいぐるみなんだけどね」

 

「ウヌも飽きずに作るもんじゃな~どれどれ、ぬいぐるみの商品開発で特許を500個持っとる天才のワシが判断してやる!」

 

 

チェンソーマンぬいぐるみ、私が休日を24時間休憩無しのぶっ通しで制作したもの。1日だからサイズは小さめだけどクオリティに関しては絶対の自信があるよ、彼女はまるで鑑定士のようにぬいぐるみをしばらく見た結果。

 

 

「どうかな?」

 

「……完璧じゃな!何がモデルなのかは毎回よく分からんが、マキマは天才なのは理解できるのぉ~作るもの全てが美術館やら博物館に展示できるのじゃ!」

 

「流石―――パワーちゃんは最高のセンスを持ってるね」

 

「そうかのそうかのー!人間は嫌いじゃが褒められるのは悪い気分じゃないわ!もっとワシを褒めるんじゃ!」

 

「パワーちゃんがナンバーワンだよ」

 

「ワシが大統領じゃあああああ!!」

 

 

早川君は軽蔑、姫野ちゃんは苦笑い、私は自分の芸術性が中々理解されない事に悩んでいたから……パワーちゃんという理解者が現れてくれてよかった。自負していたけどやっぱり私は天才なんだ、チェンソーマンとも出会えたしこの調子でファン活動を続けていくよ。

 

私は改めて今後に対して強い決意を固めた。

 

 

「よく見たらワシの持っているぬいぐるみに似とるなぁ……これワシのじゃないか?」

 

 

 

 

 

 

「マキマさんはなぁ……優しいし良い人だけど正直馬鹿なんだよ!お前何で好きになった!」

 

「ああ!?バカにすんなよ!色々言ってるけどテメーも結局マキマさんが好きなだけじゃねーか!」

 

「いや俺は別に好きじゃねぇよ……てかお前もマキマさんが自分で作ってるらしいグッズを見ただろ?それ見てもまだ好きって言えんのか?」

 

「うるせぇなァ、オレはマキマさん大好きだぜ!描く絵に関しては、まぁ……アレだけんどよ!?」

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。