お労しい兄上(中身一般人)が紡ぐ青い青春記録   作:南雲ユカリ

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前回の続きからです!
毎日投稿頑張りまする!


兄上の威圧感って無惨よりあるんじゃね…?

俺は今人が居なさそうな建物の中にいる

 

「まさかこんな丁度いい廃墟があるとは…。アビドスに人はあんま居ないってのは知ってるけど、まさかここまでとはな…」

 

 

こんな廃墟で何をするかと言うと

 

「取り敢えず、まずはこの顔だよな…」

 

 

近くにあった割れた鏡の破片で自分の顔を見てみる。

いくら何でもこの顔は怪しいにも程があるし、なんなら恐怖すら感じる

口元から鎖骨まで、そして額にも付いている炎の様な痣

6つある内、真ん中の2つに付いている"上弦"、"壱"という文字

 

 

「 何とかして人間時代の兄上に成れない物か…」

 

 

人間時代の兄上なら顔は凛としててイケメンだし痣を除けば違和感はない

 

 

ふと、原作で様々な鬼が自身の身体を変化させてたのを思い出した

 

「身体の変化…。これなら何とか出来るんじゃないか…?」

 

 

そこから色々試してみた

身体の変化の仕方は特典のおかげか何となくで分かっていた

 

「うわっ!身体から刀生えてきた!」

 

 

「…これ、サムライソードごっことか出来るやん…!」

 

全身から刀を生やしてみたり

 

「うっわ…。この触手も出せるのかよ…」

 

「めっちゃうねうね動くじゃん…」

 

 

生き恥モードになってみたり

 

「血肉から服も再現出来るのか…。まぁ原作で無惨とか猗窩座もやってたしな…」

 

鬼の身体の便利さに驚いたり

 

 

色々試して辺りが暗くなって来た頃

 

 

 

「出来た…!。顔の変化に成功したぞ…!」

 

自分の身体で遊んでて遅れたが何とか顔の変化に成功することが出来た

 

 

「すっかり暗くなって来たな…。身体の機能が楽しくて遊んでたら大分時間が経ってた…」

 

 

気持ちが落ち着いてきたので改めて自分の顔を見てみる

 

 

「痣を除けば違和感はないな…。なんなら痣含めてめっちゃイケメンだ…」

 

 

凛とした顔の為凛々しい雰囲気が滲み出ている

 

 

「取り敢えず、明日はアビドスを探索してみるか…」

 

 

せっかくブルアカの世界に来たのだから楽しまないと損だよね!

 

「その為にも取り敢えず寝るか…」

 

鬼の肉体で何故寝れるのかは疑問だが恐らく特典なので気にしない事にした

 

 

 

−−−−−睡眠中−−−−−

 

 

 

 

 

「んぁ?」

 

 

眠っていると、急に辺りに銃声が響いた

あまり大きな音では無いため恐らく遠くの方で誰かが戦っているのだろう

 

 

「あっちの方向か…」

 

俺は音の出所を確認した後その方向に向かって駆け出した

 

「バレない様に建物の上から行くか…」

 

 

自分でも驚く程速く、そして静かに走っていた

 

 

そして目的地に着いたタイミングで俺は気付いた

 

「…ここって…」

 

 

音の出所はまさかのアビドス高校だった

 

 

「アビドスか!なら戦ってるのってまさか…」

 

 

戦っている集団の方に目をやると、ヘルメットを付けてる集団、恐らくカタカタヘルメット団であろう集団と前世で何度か目にした姿とは少し違ってるが"ピンク髪をショートに揃えてる"小学生程の背丈の少女、小鳥遊ホシノがショットガンを持ち戦っていた

 

 

「ちっ!向こうは1人でこっちは大人数で来てんだぞ!?なんでこっちがボコボコにされてんだよ!?」

 

「クソっ!いいから口を動かす前に手を動かせ!」

 

「こっちは大人数なんだ!攻撃を続けてればあいつにも疲労が来る筈だ!」

 

 

「たまたま学校の方を見回りして見れば怪しい集団がいたので確認してみたら…ヘルメット団がこの学校に何の用ですか?」

 

「そんなのこの学校を私達のアジトにする為に決まってんだろ!」

 

「どうせ2人しかいねぇんだから私達が有効活用してやるよ!」

 

 

「そうですか、では痛い目にあって貰いますよ」

 

「へっ!痛い目見るのはてめぇの方だよ!」

 

「おいっ!"アレ"持って来い!」

 

ヘルメット団のリーダーがそう言うと戦車が後ろからやってきた

 

「なっ!戦車なんてどうやってアビドスで手に入れたんですか!」

 

 

「コイツはブラックマーケットで売られていたのを私達が金を出し合って買ったもんだ!」

 

「これ買う為にいっぱいバイト頑張ったんだぞ!」

 

「節約も頑張って欲しい物を我慢して買った!」

 

 

(あの戦車一気に壊し辛くなったんだが…)

 

一応ホシノに加勢しようとあの戦車壊しとこうかなって考えてたら、彼女達の健気な頑張りを聞いて一気にやりづらくなった

 

 

「流石のテメェでもこの量の人数と戦車じゃあぶっ倒れんだろ!」

 

「おいっ!学校には当てんなよ!」

 

「分かってますよ!リーダー」

 

「私達が使うんだから当てませんって」

 

 

「くっ!流石にこの量と戦車を1人で相手するのは…」

 

 

「アイツに狙いを定めて撃て!!」

 

 

ドンッ!!!

 

 

 

(頃合いかな…)

 

俺はタイミングを見計らって飛び出して砲弾を斬った

 

「「「?!」」」

 

俺以外の全員が第三者の出現に驚いている

 

(せっかくだからなるべく黒死牟みたいな感じの喋り方に近づけるか…)

 

 

 

「…1人に対して…この人数で攻めるとは…」

 

ゾワッ!!!

 

(誰!?砲弾が斬れたと思ったら急に現れた!?)

 

(!?背筋が凍りつく様な雰囲気!?)

 

(一挙手一挙手が死に繋がる様な気配…!)

 

(言葉の一つ一つに重しが掛かる程の威圧感…!?)

 

 

(((行動を間違えれば殺される!)))

 

 

 

 

 

 

ホシノside

 

(…?誰、この男…?は、急に現れたと思ったらヘルメット団が固まった…)

 

(私を助けてくれた…?)

 

(だけど、こんな人私は知らない…)

 

(そもそも、何故この時間に出歩いてるんですか…?)

 

 

紫の着物に整った顔立ち、そして大量の目の付いた刀、見た目の異質さに目を瞑れば時代劇に出てくる様な侍に見えるだろう

 

 

ホシノはその者が自身に対しては敵意を持っていないという事に気付いた

 

 

(そもそもキヴォトスに男の人間がいるなんて聞いた事がない…)

 

(少なくとも私に対して敵意は持っていない…?)

 

 

ホシノは思い切って聞いてみる事にした

 

 

「すみません、助けてくださった事には感謝をしていますが、貴方は誰ですか…?」

 

「自己紹介は…この者達を…片付けてからだ…」

 

「…分かりました…ですが、後で絶対に答えて貰いますよ」

 

 

 

 

 

巌勝side

 

 

(おー…!生でホシノを見られるとは…!転生して良かった…!)

 

 

俺はホシノを前にして感動していた

 

 

(さて、此処からどうするかだよな…)

 

刀で斬ってしまえば殺してしまう可能性が出て来てしまう、いくらキヴォトス人でも兄上の斬撃を耐えれる保証はない

 

 

(無傷で無力化する方法…)

 

 

(!、銃だけを斬れば無力化出来るな)

 

 

どうにかして相手を無傷で無力化する方法を思い付いたので早速実行する事にした

 

 

「ちっ!お前らとっととあいつらを撃て!!」

 

何とか復活したヘルメット団のリーダーがそう指示したのを皮切りに他のヘルメット団も先程の圧から復活した

 

 

(銃弾なぞ全部切り捨ててやるわ!)

 

 

俺が銃弾を防ごうとした瞬間、目の前にホシノが割り込んできた

 

 

「何故銃弾を避けようとしないんですか!?見た所貴方にはヘイローもない様ですし!」

 

 

「心配するな…全て斬り落とす…」

 

 

「斬り落とすって…その刀一本でどうにかするつもりですか!?」

 

 

「よそ見してんじゃねぇぞ!!お前ら!一斉射撃だ!」

 

「「「了解!」」」

 

 

「っ!(仕舞った…!油断した…!この量じゃ負傷は避けられない…!)」

 

 

だが

 

 

「その場から動くなよ」

 

 

 

俺はホシノの前に出て全ての銃弾を斬り落とした

 

 

「「「!?」」」

 

 

「なっ!」

 

ホシノは驚いた様に声を上げる

 

(あの量の銃弾を刀だけで…!?)

 

(あり得ない…!そんなのあり得ない…!)

 

(まさか…本当に刀で銃弾を斬り落とすなんて…!)

 

 

 

俺は次の攻撃が来る前に駆け出し相手の銃身を斬った

 

 

 

 

 

 

 

ヘルメット団side

 

 

頬を風が撫でた、そう意識した時には私達の銃が全て斬られていた

 

「……え…」

 

「一体何が…」

 

「…なんで…銃が…」

 

目の前で刀を構え直した男を見た瞬間私達は全て理解した、この現象は目の前の男によって起こされたものなのだと

 

 

言葉にすればあり得ない現象、だが実際に目の前で行われていた。目の前の男が刀を構え直して無ければ気付く事もなかった。私達の誰にも知覚されないスピードで私達の銃を斬った、ただそれだけの事

 

 

頭が理解したタイミングで男が言葉を発した

 

 

「これ以上…続けると言うなら…次はお前達自身を斬る…」

 

 

身体が動かない、戦闘の疲労何かじゃない、原因は分かる、目の前の男だ、目の前の男がただ自分達に敵意を向けてる、たったそれだけで身体中の細胞が絶叫して泣き出す様な恐怖

 

 

怖気が止まらない

 

涙が溢れ出す

 

身体震える

 

戦う気すら起きない

 

 

圧倒的強者の気配、目の前の男からはそれが感じられる

 

 

「……許して…」

 

言葉が震える

ようやく出て来た言葉は短い物だった

 

何故言葉が出たのかは自分でも分からないだけどその言葉のお陰でこの圧から解放された

 

 

「ふむ…これ以上戦う気が無いのなら…私も刀を収めよう…」

 

「こんな時間帯なのだから…早く帰る事だ…」

 

 

その言葉を聞いて私達は許されたのだと理解した

 

「はいっ…すびばせんでした…」

 

リーダーは泣いていた、それもそうだ、あの圧の中言葉を発したのだから。腰が砕けた様で立ち上がれないそうだ

 

 

私達はリーダーを戦車に乗せてそのまま帰って行った

 

 

 

 

 

 

巌勝side

 

俺はヘルメット団が帰って行ったのを確認した後ホシノの方へ身体を向けた

 

 

「では、質問に答えよう…私の名は継国巌勝…ただの侍だ…」

 

 

「侍…?今時いるんですか…?」

 

 

「現に…目の前に居るだろう」

 

「それよりも…質問には答えた…もうこんな時間でもある…お前も早く帰れ…」

 

 

「待って下さい、私はまだ名前と侍って事しか聞かされていません」

 

「何故こんな所に居るのか、何故男…?である貴方がキヴォトスに居るのかその事をしっかり説明して下さい!」

 

 

「その事については…また明日話すと…約束しよう…お前はさっきまで戦っていたのだ…疲労もあるだろう…頭を落ち着かせる為にも…今日は早く帰って休め…」

 

 

「…それもそうですね…。(頭が働いてない状態で聞いても恐らく頭に入って来ない、先程の戦闘で身体が思ったよりも疲労している…)」

 

「ですが、明日は絶対に全部話して貰いますよ」

 

 

「ああ、男に二言は無い…」

 

 

(本当に男なんですね…)

 

「では、今日は助けて頂きありがとうございました」

 

 

ホシノはそう言うと学校の校門の方へと歩いていった

 

 

(俺も睡眠の途中だったし早くあの廃墟に帰るか…)

 

 




今日はここまでです!
兄上とヘルメット団シーンをホシノ視点で書く予定です!
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