「ねえ待ってよ!」
少女 クリスが、少年を呼び止める。
「待ってよ!」
「待てるかよ!」
呼び止められた少年は、走りながら応える。
「あのロケット団が、復活したんだ。黙って、見過ごしていられるかよ。」
「だけど、1人じゃ危険よ。ここは、警察に任せましょ。」
「いや、それじゃ遅すぎる。」
少年は、立ち止まる。
「今こうしている間に奴らは、ポケモンを傷つけている。だから、一刻でも早く解決しなくちゃいけないんだ。」
「ゴールド……わかった。もう止めない。私も行く。」
「良いのか。わざわざ付いてこなくても良いんだぞ。」
「うん!だって、私もポケモン達が傷つけられているのに黙ってられない。」
「よし!決まりだな。」
ゴールド達は、再び歩みを続ける。そして、目的のアジトに到着する。
「ここね。気を引き締めていきましょ。」
「ああ。」
二人は、潜入する。いつ団員が現れてもいいようにボールをセットする。だが、そんな二人の目の前には、衝撃の光景が広がっていた。そこらかしこにロケット団の団員が、転がっていた。ゴールドは、意識のある者がいたので話しかける。
「おい、何があった!」
「う、…な、何者だ?……お前ら。」
「そんなことは、どうでも良い!こんな数を一体誰が」
「ダイゴと連れの奴に。」
「ダイゴ?ダイゴってホウエンリーグチャンピオンの?!」
「クリス知ってるのか?」
「知らないの?!大企業デポンコーポレーションの御曹司でホウエン地方のチャンピオン。その顔知らない人は、いない程の有名人よ。」
「そうなのか。じゃあ、チャンピオンがやったのか。」
「違う。やったのは、連れのほうだ。」
「「!?」」
「そいつは、何者だ。」
突然、団員の体が震えだす。
「あああああああ!」ガタガタ
「お、おい!「お、鬼だ!」!?」
「鬼が、……来たんだ!」ガタガタ
「鬼?」
「ホウエンで猛威を振るった化け物だ!我々の息の根を止めに来たんだ!」ガタガタ
「そいつは、何処に!」
「……。」ガタガタガタガタ
「ダメか。何か手掛かりを探さないと…………。」
「!ゴールド!これ!」
「!これは、なんて計画だ!場所は!コガネシティのラジオ塔か。」
「行こう!ダイゴさんとその鬼にもそこに向かったのかも。」
「みたいだな。よし!出発だ!」
こうして、ロケット団との最終決戦に挑むため、コガネシティに向かう二人。場所は、代わって目的のコガネシティのラジオ塔。そこでは、鬼が暴れまわっていた。
ウオオオオ!!!ドンッドンッ
スッ「撃て!!」
ドンッギューンッズドーン!!!
うわあああ!!!!
「そのままガンガン攻めろ!!一人残さずの殲滅だ!!!」
鬼が、暴れている裏でダイゴは、ラジオ塔から発射される電波を止める装置の解読を行っていた。傍らで防犯カメラから親友の活躍を確認する。
「相変わらず、暴れっぷりだ。もしかしたら、彼に任せてればすぐに終わったかな?いや、止めとこ。過労とストレスで暴れられても困るし。」カタカタカタカタ
二人の工作によりラジオ塔の制圧が進む。それを黙っている幹部では、無かった。ヒノデの目の前に遂に幹部4人が、姿を現す。
「やっとか。」パッ
「う、」ドサッ
団員の1人を雑に捨てるヒノデ。
「また、貴様か。何度も何度も我々の邪魔を……。」
「お前が、アポロか?さっさと降参しな。」
「チッここで貴様を倒す。」
「手を貸すぜ。」
「アポロ1人でどうにかならなそうだしね。」
「4人でやろう。」
「フン、そのつもりだ。いくぞ!ヒノデ!!」
ポキポキッ「かかってこい!!」
その日、ラジオ塔から強烈な光と爆発音が、コガネシティの町全体に響き渡った。それを聞いたゴールドとクリスは、ラジオ塔に急ぐ。到着すると、ラジオ塔は、無残な姿になっていた。急いで塔内に入る。塔内は、アジトと同じ状況であった。
「間違いない!もう来てる!そして、もう上に…」
「っ。」ダッ
「あ!ゴールド!ま「おや、何でこんなとこに女の子が?」!?」
「おかしいな。アカネちゃんに避難の誘導をお願いしたんだけどな。」
「ツワブキ…………ダイゴ。本物だ。」
解読を終えたダイゴに遭遇したクリス。目的をダイゴに説明する。
「そうなんだ。随分、無茶するね。君たち。」
「ごめんなさい。」
「まあ良いや。もう終わるし、ついでに向かい行くかい?」
「はい!」
「じゃあ、行こうか。君もおいでよ。」
「え?」
ダイゴの声を掛けた方には、赤毛の少年がいた。
「シルバー!来てたの!?」
「…ああ。」
「なんだ知り合いか君たち。それじゃあ、出発。」
「あ!そうだ!ゴールドを止めないと!!」
「!そうだった。彼を止めないとね。今のヒノデ君に引き合わせるのまずいからね。」
「ヒノデ?」
「そう、僕のし」
ドオオオオン!!
「「!?」」」
「まずいな、急ごう!!」
「「はい!!」」
3人は、急いで最上階へ広間に到着する。そして、予想していた最悪の状況になっていた。傷だらけのバクフーンとゴールドに恐ろしい目をしたラグラージと傷だらけアポロを虫の糸で拘束しその上に座っているヒノデが、バトルしていた。
「く、」
「ガキが、身の程を知れ。」スッ
ヒノデの合図とともにラグラージのトドメの一撃の放った。