事件解決の数時間後、ポケモンセンターで目を覚ますゴールド。そばには、クリスとシルバーがいた。
「ゴールド、大丈夫?」
「ああ。」
「何が、あった。いくら馬鹿なお前でも無鉄砲にバトルを仕掛けないだろ。」
「なにぃ、っ!?」ズキッ
「もう無理しない。シルバーも葉っぱかけない。」
「ふん。」
「でも、ホントに何で急にバトルなんか。」
「……止めなかったらロケット団の幹部の1人が死んでた。」
「「!?」」
「あの時、」
時間は、戻ってヒノデと対峙するゴールド。
「何やってんだ!!」
「あ?」パッ
「うっ!」ドサッ
「「「アポロ!!」」」
ヒノデは、ゴールドに向きを変える。
「なんでここにこどもが?おまえ、さっさと避難しろ。」
「そんな事どうでも良い!なんで、そこまで人を痛めつけてんだ。下手したら死んじまうぞ!!」
「だから?」
「!?(こいつの目!人を見る目をしてねえ!)」
「こいつらは、無抵抗、抵抗関係なしに人間とポケモンを傷つけてきたんだ。その落とし前だ。子供のお前に関係ない。とっとと失せろ。っ!」
バチンッ
ヒノデは、とっさにラグラージを出して水の壁を張らせた。ゴールドは、バクフーンに攻撃を命じていた。攻撃は、失敗に終わった。
「何の真似だ?」
「これ以上あんたの行動を許せねえ。ここで倒す!」
「はあ?自分が何しようしているのかわかって「かえんほうしゃ!!」チッ。ハイドロポンプ。」
ドオオオオン!!
「言ったぜ。てめえをぶったおす!!」
「はぁ、しょうがねえなぁ。おいガキ。」
「なんだ。っ!?」
「潰れるなよ。」
そこからは、一方的になる。ゴールドは、ポケモンに技を繰り出すようにしたが、ほとんどがダメージにならなかった。それどころか、ヒノデのラグラージは、蹴る、殴る、掴む、投げる、叩きつけるなどの人間の格闘技で応戦しゴールドのポケモンをバクフーンを残してひんしに追いやった。
「ハア……ハア……。」
「バク…フーン………。」
「ふああ。どうした?これで終わりじゃないだろ。休んでないで来いよ。」
「チッ。バクフーン!だいもんじ!!」
「バクフーン!!」ドッ
「ラグラージ。ラリアット。」
「ラグラージ!」ドスドス
ドオオン!!
ラグラージにだいもんじがヒットする。
「よし!決まった「ホントにそうか?」何言って『ドスドス』!?」
ドゴッドォン!!
ゴールドが、バクフーンに目を向けると壁に体ごとめり込んでいた。ラグラージは、元の位置に戻る。
「バクフーン!!!」
「終わったな。ガキ、お前がどんな考えを持って今回に手を出したつもりか知らないが、このざまだ。」
「く、くそ!!!」
「さっさとかえ「まだだ!」はあ?」
「まだ終わってない!!そうだろ!バクフーン!!」
「バクフーン!」フラフラ
「そうか、ならガキが、身の程を知れ。」スッ
ズドォン
ラグラージの最後の一撃が、放たれた。ゴールドとバクフーンも迎え撃とうとするが、そんな体力無く二人ともその場で倒れる。すると、そこに大きな壁が現れた。
「ふう、やりすぎだよ。ヒノデ君。君もよく頑張ったね。」
ゴールドの意識が途絶える。そして、現在に至る。
「まさかゴールドのポケモン全員を倒すなんて。」
「それに、知らないポケモンを使うとは。」
「くそ!何者なんだ。どうして、人をあんなふうにできるんだ。」
「彼は、そこまでひどい人間じゃないんだけどね。」
「「「!?」」」
病室にダイゴが入室する。
「ダイゴさん、今の話ってどういうことですか?そもそもあのヒノデって人は、何者なんですか。」
「そうか、君たちは、知らないのか。彼の成した功績を。」
「功績?」
「彼は、元ホウエン地方のチャンピオンさ。」
「「「!?」」」
「だから、強かったのか。」
「でも、今は、違うんですよね。今は、何を?」
「信じてもらえないかもだけど、ポケモンと人を助けるポケモンレンジャーをやっているんだ。」
「嘘!?」
「ほんとだよ。しかも、かなりの位のね。」
「そうなんですね。」
ダイゴの簡単なヒノデの説明を聞いて強さの正体を知った三人。だが、ゴールドは、1人腑に落ちないことがあった。
「だったらなおさら理解できねえ。なんで、あんなことをしたのか。」
「それはね「そこまでだダイゴ。」戻ったんだ。」
「当たり前だ。こっちに非は、ねえよ。で、お前ら三人。どこまで聞いたか知らないけど、他言無用で頼むわ。それじゃ行くぞ。」
「ちょっ、ま「待てよ。」」
ベッドから立ち上がったゴールドは、ヒノデの前に立つ。
「なんだ、まだあるのか?」
「ああ、もう一度バトルしてくれ。」
「ゴールド!無茶よ!」
「そうだよ。安静にしなきゃ。」
「でも、「やめとけ。」!?」
ヒノデは、ゴールドに体を向け真っすぐ見つめる。だが、ロケット団を壊滅させた目ではなく、1人のトレーナーとしてである。
「お前の体が、どうなろうが知ったことではないが、ポケモンを粗末にすることは許せん。」
「く、」
「もし、やりたいなら。ここに来ると良い。時間が空いていたならいつでも相手してやる。」
「……わかった。」
メモを貰ったゴールドは、落ち着く。クリスも一息つく。だが、シルバーは、聞きたいことが有った。
「あの!」
「なんだ?」
「あなたは、サカキという男を知っていますか?」
「ああ。ロケット団のボスだろ。」
「その男が、何処にいるのか知っていますか?」
「……知ってどうする。」
「その男に会って確かめたいことがあるんです!教えていただけてくださいませんか?」
「…おまえ、名は?」
「シルバー。」
「シルバー……か。良いだろう。奴は、今ここに居る。何か有ったら俺の名とこの紹介状を見せると良い。」
「分かりました。」
「さて、これで全部かな。嬢ちゃん、クリスと言ったか?お前は、何かあるか?」
「いえ、なにも。」
「そうか。」
そう言って、ダイゴとヒノデは、その場を後にした。次の日、二人は、ジョウト地方を旅立つのだった。