ジョウト地方から帰宅して次の日、ポケモンレンジャーの本部で机に向かっていたヒノデ。そこに、ヒナタが、声を掛けてきた。
「珍しいですね。あなたが、机で勤務しているなんて。聴きましたよ。向こうで暴れたらしいですね。珍しい。」
「んー、そうだね。まあ、敵側が厄介だったし、久しぶりに力を振るったかな。」
「ふーん。」
「何?」
「なんでも、ただ貴方が、物思いにふけるなんて滅多に見れないから。」
「そうか…………。」
「?本当に何かあったんですか?」
「ああ。今回のロケット団についてだが、復活したにしては、やけに規模が大きくて。」
「そうなんですか?ロケット団って悪名高いことで有名ですから大きいのは、元からでは?」
「そうだな。」
ヒノデは、やはり引っかかっている。壊滅した組織が、復活するにしては、3年という時間の速さである。
「(ある程度の資金が、不可欠のはず。それこそ、あいつほどの大企業の援助がないと。)まさか、ね。」
「どうしました?」
「ごめん、なんでもない。」
ヒノデは、唯一の親友の顔が出たが、思い過ごしとして忘れることにした。そして、事務作業に戻る。すると、ある資料が、目に入ってきた。
「ヒナタちゃん、これ。」
「はい。ああこれですね。今回も中々の応募が、会ったみたいです。」
「もうそんな時期か…………。」
そう、ポケモンレンジャーも引退していく者も居れば、新しい人材が、門を叩いてくるのだ。
「今回の教官は、たしか……」
「はい。もうすぐ戻ってくるのでは。」
二人が会話していると、ロビーに大勢の足音が聞こえてきた。
「ここが、本部のロビーです。ここで、多くの仲間と情報交換などを行います。」
ジャッキーが、案内役として新人を連れて施設の案内を行っていた。
「続いてt「ジャッキーさん!」お、今日は、もう来てたのか。皆!隊長に敬礼!」
「「「「は!!」」」」バッ
「うむ、ごくろうさん。新人諸君、しっかり任務励むように。」
「「「はい!!」」」
ヒノデは、新人たちの顔を見てその場を後にした。新人たちは、伝説のレンジャーに会えて興奮していた。
「すげぇ、あれが噂のヒノデ隊長。」
「やっぱり、オーラ違うなぁ。」
「かっこいい。」
新人たちの気持ちが浮いているので、ジャッキーが注意して施設の続きに戻る。その日は、何事も起こらず1日が過ぎていくのだった。久しぶりの事務作業を終えたヒノデが、帰宅しようすると、1人の新人が外でキャプチャーの練習を行っていたのが見えてそちらに足を運ぶ。新人は、対象の機会にキャプチャーを試みている。
「行け!キャプチャー、オン!」
パシュックルクル
「よし、今度こそ。」
パリンッ
「ああまた失敗だ。」
「早くやろうと焦りすぎ。」
「ヒノデ隊長!お疲れ様です!」
「こんな遅くまでやってんの?」
「はい。私、同期の中でビリの成績だったので人より頑張らないといけなくて。」
「ふーん。君、まじめだね。」
「ありがとうございます。これが取り柄何で。」
「まあ良い。貸してみ。」
「はい。」
ヒノデは、キャプチャーを借りて起動する。
「ふ、」
パシュックルクル
「ふん。」
シュピンッ
「凄い!あんなに早く成功させるなんて…………。」
「こんなもんか。」
「隊長!無理を承知ですが、私に指導してください!「やだ。」ええええ!!何で!!!」
「何でって、別に俺は、君の教官じゃないし、ジャッキーさんに教えてもらえ。」
「そんなぁ。」
「……。」
帰宅を進めるヒノデは、最後に新人に向き口を開いた。
「君、成績ビリって言ったけど、レンジャーに必要なことは、成績じゃないから。」
「それって『バサッ』!?」
オオスバメの足を掴んで自宅に飛び去ったヒノデ。その姿を、新人は、見送るだけだった。