今回は「ヒカル・見合い関係で奈瀬に泣きつかれる」の番外編です。
色々書いてたら長くなったので、とりあえず前後編予定です。特に色々独自解釈? というかはちゃめちゃ展開注意……
※声付きのイメージだと、大人版ということで大体以下の感じで書いてるつもりです
・ヒカル→山口勝平
・アキラ→宮野真守
・和谷→森久保祥太郎
・三谷→関智一
・筒井→浪川大輔
『────だからヒカルってば、ちょっと聞いてるの?』
「あーはいはい聞いてる聞いてる……。んじゃ、ちょっと今日は久々に和谷と呑みに行けそうだから、そっち寄ったら帰るわ」
『全くもう、まだ捕まってないんだからね? ポストに
「役に立つとか立たないとかじゃねーだろ? あかりはあかりなんだし。そういうこと言って来てるってのは知ってるけど、少し昔みたいな感じで、
『ルームシェア……、うん……、それは確かにそう、なんだけど…………』
「あと、今朝だって一局打ったろ? やっぱこーゆー肩の力抜くのは、お前相手じゃないとダメだわ俺」
『う、うん……』
「それより就活失敗したんだから、お前だって俺におんぶにだっことかじゃなくって、いい加減身の振り方考えないと────」
『──もう! ヒカルのばか────っ!』
「────って、叫ぶなって……あいつ切りやがった」
ふああ、とあくびをするヒカル。日本棋院で手続きを終えた後、伸びをして歩き出す姿はスーツ姿。もっともまだ八月なこともあり、ネクタイを外してジャケットを脱いでいる。丸かった顎は意外と細く、目力は強く。色素の薄い前髪の癖は昔よりはやわらかくなったものの、若干後退しているようで少し気が気ではない。
そんなヒカルに「どうしたんだ進藤?」と声をかけるのは、女性と見まごうばかりの長髪を持つ……視線が鋭い青年。いわゆる「姫カット」などと雑に言われてしまう髪をそのままほどいた、こちらもスーツ姿。なんとなくもっさりしているようなシルエットを見て、ヒカルは少しだけ口元を歪めた。
「塔矢お前、対局中は縛ってんだから普段から縛れって、髪。というか、願掛けはわかるけど本当に切らないのか?」
「うん。父さんが健康で長く打てますように、ってそういう願掛けだ」
「でも鬱陶しいだろ」
「それは言わないお約束だ」
半眼で聞くヒカルに、半眼で応対する塔矢アキラ。
共にプロ棋士としてとして十年以上、対局を重ねてきた同年代の元少年たちである。顔を合わせて雑に話し合っているものの、時折対局の話になればバチバチと眼を飛ばしあうので、仲の良さ以上にライバルらしさが
……それはそうと、アキラの髪型は佐為を思わせる長髪となってきているので、見ていて何とも心臓に悪いヒカルだ。ただその願掛けの効果なのか、今のところ塔矢行洋
「それはそうと、本因坊防衛おめでとう。……正直、君に下されるとは思ってなかった」
「俺だって成長してるし、本因坊はな~。……天元タイトルはちょっと趣味でとったけど」
「君が
「倉田さんに煽られるの鬱陶しいし」
「嗚呼……」
「そういう塔矢こそ、今度こそ名人
「言われるまでもないよ。
「言ってくれるじゃねーか。そっちこそ、今度は倉田さんの
「ハハハ……」
「へっへっへ…………」
お互い意識しすぎている……。笑顔が険しい。もっともこれは、お互いがお互いを異常に認め合っているからこそ成立している関係だと言えるだろう。
それはそうと、お互い手続きが終わったので塔矢アキラの迎えが来るのを一応まっているヒカル。昨今
「そういえば迎えの人が来るって言ってたけど、誰? タクシー?」
「いや、市河さんがご厚意で……」
「市河さんってお前…………、あの人もいい加減諦めつかないのかマジで? えっ?」
親御さんから芦原さん紹介されてたって聞いてたけどなあ、などとぶつぶつ言うヒカルに「?」とアキラは不思議そうである。……この詳細について細かく考えると色々と闇が深いかもしれないことなので、ヒカルはいったん思考を打ち切った。
そしてしばらくすると予定通り迎えの車がきて、アキラとはその場で分かれるヒカル。一度会釈をすれば、運転席からあまり年を召していないように見える「囲碁サロン」受付嬢な彼女の姿が見えるが、セミロングの髪がぱらりと垂れるのを見てなんとなくヒカルは目をそらした。あれでアキラとの年齢差が年齢差だったから、ヒカルもアキラもお互い
事前に予約してあった鮨と天ぷらが食べられるビールのオイシイお店(※越智情報)へ先に入って、和谷が来るまでミニタブレットをいじりながら席で待っていようと足を向ける。駅の外濠から渡って反対側の入り口まで行くのは多少面倒だが、流石に最近は運動不足も意識しているので、少し早足で駅の中を渡っていこうとして────。
「……っと、あ、すみませ────」
「し、進藤ォ! うあああああああ、何で今ここ、……ちょっと聞いてよもう、マジでマジでさあ! 見合いとかこんなご時世さあ? ねぇもう、ああ、うまく言えないけど助けてよ本当さァ!」
駅でぶつかった途中、女性に突然泣きつかれて抱き着かれた。あまりに展開が突然すぎて思考が真っ白になるヒカルだが、「お、おぅ……」ととりあえず引きはがしにかかる。
そして気づいた。帽子やメガネで多少変装はしているが、セミロングの髪型にカーディガンかウインドブレーカーか。透けたそれの下は黒いパーティドレス姿で身体にメリハリがあり、また整った顔立ち。あかりが成人すれど愛らしいと形容できる容姿なのに対して、こちらは可愛らしいものの美人さが引き立っている。なんならスタイルもあかりよりよさそうな感触がヒカルには伸し掛かっており、色々意識したら赤面してしまった。
「お、お前、奈瀬か!? 何だよマジで!!?」
「うわああああああん、もう! もう父さん母さんどっちも話聞いてくれないの!」
奈瀬明日美。ヒカルの2つ上の院生時代の先輩で、そして
そしてなんかちょっと酒臭く、現在完全に酔っている風であり。……タイミングが良いのか悪いのか和谷から「悪い、子供たぶんインフルでこれから緊急外来相談したり色々あるから行けないわ。マジごめん……」とチャット連絡が入った。
和谷には「ガチでお大事に!?」としか返しようがなかったヒカルだが、そのまま自分にひっついて泣いたり笑ったり変な百面相を繰り返す奈瀬を放っておくわけにもいかず。とりあえず事情だけ聴きだそうと、せっかくだし予約していた居酒屋へ入った。
予約人数が2名だったこともあり、特に問題なく着席。飲んだくれてる奈瀬は薄手の透けたカーディガンを脱いでヒカルに投げる。挙動がいたく雑極まりないが、不満タラタラに酔ってるならこんなものかと「見知った友人」くらいの感覚で、ため息一つ。特に他意はないので、流したところでどうということはないのだ。
とはいえ肩や腋が露出して、吐息も少し色っぽい奈瀬。容姿やら何やらもあってか周囲の客も何人か彼女を伺いヒカルに殺意をたぎらせている気はするが、
乾杯。
とりあえずお通しのマグロの握り一貫に小さなお椀の蕎麦(甘い出汁の味付けが美味しい)とビールをつまみつつ、奈瀬から話を聞きだすヒカル。メインの鮨や天ぷら盛り合わせのコース皿が届くころには、おおよその事情は聞き出せていた。
「ふーん。外部行ってから色々親御さんに言われたんだなー」
「うん。……っていうかー、そもそも
「で、まあなんとかギリギリつないで合格したと」
頷く奈瀬に、ヒカルは院生卒後の伊角が合格するまでの話を思い出していた。奈瀬自身は彼のように勉強会のツテを辿った訳ではなく、親から勧められたと言っていた分、その意図ゆえにダメージが大きかったのだろう。ー
かつて院生だった奈瀬であるが、卒院前後でギリギリ目が出ず敗退。それでも伊角や和谷、本田たちかつての知り合いと顔を合わせたことで「やっぱり諦められない! あたしも打つんだ!」と気合を入れなおして、何の因果か渡米した後、なんやかんやあって韓国にわたったりを繰り返して、今から3年前後前にプロ入段となった。
当時は和谷も
……そういえば酔ったアキラによる「名人・塔矢行洋!」のモノマネが披露されたりとか、和谷はともかく緒方がお酒の席の芦原並に爆笑して呼吸困難になっていたりといった謎の光景も展開されていたなあと、どうでも良いことを思い出すヒカルだったが、さておき。
そもそも院生より厳しい環境におこうとしたのは親なりの彼女への突き放し……、明日美の今後を思えばこその厳しい一手だったと、そう言いながら彼女は不満そうにビールの泡をちろちろなめとる。
「呑み方ちょっと汚ぇって奈瀬、お前……」
「人の酒にケチつけてんじゃないの! 大体、あたしの方が進藤よりお姉さんなんだもん! 言われるようなことないもん!」
「もん! ってさぁ……。だいぶ酔ってるな」
「酔わなきゃやってらんないよ! 二段に昇段したと思ったら? 次の手合い直前早々にお爺ちゃんは倒れるわ、大したことなかったのに孫の顔を見せてくれとか煩いもん。今それどころじゃないってずっと言ってるのに、お父さんもお母さんもその気で見合い勧めてくるし……。まだ早いっていうか、親の勧める結婚とか絶対碁のこと分かってないだろうし。……示し合わせてたとかじゃないよね? うち」
「俺に聞かれてもなあ。……まー、動きが早いなら怪しいっつーくらいで良いんじゃね?」
とはいえそういえば、かつての院生仲間でプロになった本田から割とつい最近「見合いの話があったんだが、ちょっとまだ籍を入れるだけの覚悟もないから断ったんだ」みたいな話を聞いたことがあったヒカル。タイミングが重なっているので、ちょっと穿った見方をしてしまうが……。
奈瀬はどういうタイプが良いんだよ、とせっかくだし軽い気持ちで聞いてみた。
「……あたしより棋力が低い人?」
「……棋力自体は欲しいんだな? えっと、碁は打てて欲しいってことか」
「そ。えーっとね、桜野さんから『下手に自分と同じくらい打てる相手と一緒に暮らしてると、毎日見解の相違で検討のたびに家が地獄みたいになるし。毎日冷戦よ冷戦、言葉の冷ややっこぶつけ大会』って愚痴られてさぁ」
「あー、ナルホド。つーか生々しい…………生々しいか? 何だよ冷ややっこぶつけ大会」
「さぁ……? まあ、空気は悪そうだよね」
……相手の性別は男だが、なんとなくヒカルはアキラとの感想戦のたびにガミガミとお互い言い合い、時に殴りかかりかけることが最近増えたなあというのを思い出しながら奈瀬のコメントを聞いていた。
と、同意しながらエビの天ぷらなどをつまみさくさくと食べてるヒカルは、目の前から視線を感じる。両手のひらで両頬を支えるように肘つき、少し口をすぼめながらヒカルのことをジーっと見る奈瀬。……目が据わっているものの、こころなし少しきらきらとしているように見えて、ヒカルは少し体温が上がった。
何だよ、と問えば、何故かはっとした顔をした奈瀬の方が慌てる。
「な、何でもないケド……、そういえば本因坊の防衛戦おめでと」
「おう。っていってもまだ一回目だけどなー、早々に奪いに来たのも塔矢だし」
「塔矢アキラねぇ~。緒方
「あー、緒方さんなー。俺が勝って本因坊、緒方さんから奪ってすぐその場で『……首を洗って待っていろクソガキが』とかすげー顔で言いだして、で今回は塔矢に負けたもんだから、正直噂してると『よ!』とか顔出して滅茶苦茶絡んできそうだし、話にしたくない……。怖ぇ…………」
「うふふ……! そういう顔はアンニュイじゃなくて昔の進藤だよね。悪くない悪くない」
何か言ったか? というヒカルの確認に何も言わず、奈瀬はビールを煽って。
「────ねぇ進藤、せっかくだからこのままあたしと結婚しちゃわない?」
「いや酔っぱらいの思いつきすぎて人生早碁すぎだわ、奈瀬お前…………」
一気に煽ったせいで酔いが回ったのか、顔を真っ赤にしてヒカルにぐいぐい詰め寄った奈瀬の一言である。思わずヒカルも微妙に意味がわからないようなことを口走ったが、その感想はドギマギ以上に「酒臭っ!」の一言に集約されていた。
座敷席であるから酔った勢いでそのまま後ろに回り、壁に追いつめられるヒカル。据わったまま壁ドンするようにヒカルの体にしなだれかかった奈瀬のドレスの胸元やら何やらから覗く肌色や感触に、流石に朴念仁なヒカルでも直視は出来ない。
周囲の視線のいら立ちは強くなった気はするが、とりあえずヒカルとしてはその気はないので説得を試みた。
「何よぅ、別に知らない仲じゃないし? 芹澤センセの研究会だって誘ってくれたじゃん」
「そりゃ誘ったけど、お前未だに借りてきた猫だろあそこ」
「な、何よ。……別に何でもないわよ」
話題に出しながら、奈瀬は当たり前のように検討中に行われたアキラとヒカルのケンカめいた検討のやりとり、棋力の殴り合いを思い出して軽く頭痛を覚える。仲は良いんだろうけど、仲が良すぎてそのうち本当に殴り合いになるんじゃないかという危うさを感じて、ちょっとおびえているというのはここだけの話。なお、当の芹澤はそんな二人の様子を見て大いに笑っているので、収拾はつかない状況だった。
そしてそのまま、ヒカルの頬を指でなぞって顔を近づける奈瀬。……色っぽい展開のようだが麦と酒臭さが増したせいで、ヒカルからは顔をしかめられてるのが玉に瑕だ。
「だ、だから何!? 何が不満なのこんな美少女相手にッ」
「少女っつー年じゃないだろお前さぁ!」
「むぅ……、だったらいいでしょう、作戦を変えます。進藤、本因坊のタイトルとってからストーカー被害あったって週刊誌に載ってたけど、あれの対策というかは大丈夫? 人手足りないなら、あたし、一緒に住んであげるわよ? 碁も打つし、料理もまあまあ得意だし────」
「だぁ! もう、そういう話じゃないってさっきお前言ってたろ、自分より低い棋力はどうした低い棋力の相手はッ!」
「棋力が釣り合ってなきゃ良いんだから、あたしが低くても解決するじゃない! 現役本因坊とか雲の上だよ!」
「そういう問題かよッ!? だったら俺ほどじゃなくったって、越智とか伊角さんとか塔矢とか社とかでも良いじゃねーか!」
「いや、上って言ってもまあまあ棋力は寄ってるし……あと、いや何か、社は進藤より生意気そうだし、塔矢は怖いし……」
「怖い?」
うん、と首肯する奈瀬。何で? とヒカルが問えば、彼女はヒカルの額を小突く。
「塔矢の進藤見てる目が怖い。何か知らないけど」
「えぇ……?」
「だーかーら! ダメ? 別にあたし、一緒に暮らすなら一緒にお風呂入ったり、洗いっこしたりとか、二人カラオケとかホテルで朝まで対局とか全然大丈夫だし。お得よ? こんな美少女のこと好き勝手に出来────」
「止めろ止めろ止めろ何かこう、生々しいッ! どんだけ切羽つまってんだッ! つーか建前ストーカー対策だろ、そういうの
「えぇ? そう言うわりにあたしのこと振り払わないじゃん。強がりは良くないよ? しげ子ちゃんだって最終的に和谷はこう、『そうやって』負けたらしいし」
「おいどういう意味だよそれ……」
そのまましばらく口論(?)した後、奈瀬はそのままスイッチが切れたように「きゅう」と声を上げながら眠ってしまった。狸寝入りかと一瞬疑ったが、顔が真っ赤だし意外と弱いのかもしれない。
不用心だなと思いながらも、そのまま放置するわけにもいかない。どこかに連れていくというのも流石によろしくないし(週刊誌的な意味で)、仕方なくヒカルは携帯電話を開いて、電話帳から自宅の連絡先を呼び出した。
※ ※ ※
まことに申し訳ございませんでした、と。翌日、我に返った二日酔いの奈瀬は藤崎あかりに土下座をしていた。
エプロン姿の、いかにも「家政婦さん!」と言わんばかりの恰好をしているあかりは、そんな奈瀬に慌てながら顔を上げるように色々言ったりしている。
酔いつぶれた奈瀬に対してヒカルが取った手段は、とりあえずあかりを呼び出して自宅のアパートに運び込むということだった。自分一人で動くと変に写真をすっぱ抜かれでもしたら面倒になりそうだし、だからといって放置できるわけでもない。自宅に運ばないという手段は当然ないというか、異性としての意識はそこそこあるものの
そんな訳で、ヒカルのストーカー対策として
『この人、ヒカルが言ってた院生の時の先輩さんなんだ。……か、カワイイ子だよね?』
『まあそりゃあな。で?』
『えっ? ……何でもないよ、うん、大丈夫そう!』
『は?』
いまいちあかりが意図した意味を理解していないヒカルであったが、あかりはあかりで小さくガッツポーズをしてから、ヒカルと一緒に奈瀬の肩の反対側を担ぎ上げた。
そして翌日早々に土下座となってるのだが、まさか進藤に
さて。それはそうと流石に前日の酔っぱらいぶりはあまりにひどく、かつ隙が多すぎたため、顔見知りのような友人のようなライバルのような、そんな関係の延長であるヒカルとしてはそのまま捨ておくのも忍びない。
せっかくだからとあかりの協力ももらい、自分の知り合いのネットワークを総動員して丁度良い相手を探し始めた。
『で、三谷誰か知らないか? 年代としてはそれくらいだし、俺らくらいのも併せてってことになんだけど』
『お前みたいな碁に狂ってるタイプの女とか、絶対紹介しても碁ばっかになって破局するだろ。藤崎も大変だなあ……』
『何か言ったか?』
『別に。……っつーか、うちのクソ姉も婚活とかスゲー焦ってるし、こっちのツテからは誰も出せないわ。悪い』
『しょーがねぇよなぁこればっかりは…………』
『ま、そんなに期待すんなよ。一応、「囲碁さろん」に来てるジジイ共のツテがどうなってるかとかも聞いてみて────おぉぅ!?
『…………』
電話越し、いつの間にか結婚していつの間にか離婚していた三谷であったがどうやらその際に引き取った娘は溺愛しているらしい。電話越しに何だか垣間見てはいけなそうなナニカに触れてしまったヒカルは、何事もなくそっとしておくことにしたとか何とか。
かくしてほかにもいろいろと検討を重ねた結果、その年の年末ごろに────。
「つ、筒井公宏です。初めまして……」
「奈瀬明日美、です。よろしくお願いします…………って、何だか対局みたいになっちゃうね」
「あ、そ、そ、そうだね……あはは」
……意外にも大学デビューしたのか、さわやか系の若手俳優めいた風に色々と花開いた、ヒカルの元先輩たる筒井と奈瀬、及び両家の両親が、アキラが紹介した料亭で顔合わせすることになったりしていて。
「どーして俺はこんな所に今日連れて来られてんだろ……」
「いや、君より僕の方が巻き込まれた側なんだが、進藤……」
「くッそぅ、筒井のやつってばあんな鼻の下のばして……! これだから
…………ヒカルとアキラ、および
※知識面特大ガバご指摘ありましたので修正…深夜テンションだったので、色々お手数かけました汗