ポケモン世界をゲーム知識で好きに生きる   作:ふぁいる

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19 間一髪

 

 

大きめのホールは音楽会なども開かれる会場

防音設備としてもしっかりしており、外の騒がしさは中には届いてこない

 

だからこそ、外の様子が心配なのだが

 

 

◇

 

「ね!ちょっとしたアルバイトだと思ってさ」

 

そんな声かけで私、スラッシュは見事にトウコを博士の講義の護衛に着かすことができた

 

本当は雑談だけで終わる予定だったのに

 

プラズマ団がわらわら沸いてくるわ

ゲーチスとかいう人も出てくるわ

七人のおじいさんが出てくるわ

Nとかいう青年も出てくるわ

 

更にはポケモンをエネルギーにしたれいとうビームを撃つ機械なんかも出てきた

 

もうハチャメチャ

 

トウコとNが話しているのを邪魔させないようにプラズマ団の下っ端を切り捨てて、おじいさん達のポケモンを食い止める

 

トウコの友達も来てくれて(チェなんとかのメガネの男性と緑のベレー帽を被った女の子)

 

一旦は持ちこたえたけど、ゲーチスとかいう変な人が来て戦況が向こうに傾いた

 

この人、強い

 

 

「サザンドラ、あくのはどう」

 

ギャリギャリと地面をエグりながら打ち込んでくるので地面の破片が私の方に飛んでくる

めっちゃいやらしい

 

「ほら、今ならできるでしょう、試作機を試しなさい」

「プラーズマー!」

 

ぐっ…!

氷タイプのポケモン、フリージオを電池扱いにしてれいとうビームを撃つ機械が私の方を向く

 

エルフーンが一瞬でこおり状態になる兵器だ、普通に考えて人に向けるものじゃない

 

 

「姉ちゃん!」

 

「…ステイン!?」

 

ここまでかと思ったとき

目の前にヘルメットを被った弟が現れた

 

 

「ウツロイド、メテオビーム、発射!」

 

「フェローチェ!駆け抜けて!!」

 

 

「なんなんですか!貴方達は!わたしの邪魔をするなぁ!」

 

ゲーチスが吠える

 

私たちの元に援軍が駆けつけてくれた

 

「ほら、スラッシュ、あなたのマントよ」

「レイ…ありがとう、本当に助かった…」

 

「私たちはワールド団(仮)…まさか正式な名前の決まってない集団に負ける組織とかありませんよね?」

 

「くぁ!わたしたちはプラズマ団!崇高な思想をもってこの世界を正そうとするもの達!新種発見とイキがっている博士に、その集団にお灸を据えるのです!」

 

 

ズシン…

 

 

ゲーチスが吠える、その目の前にテッカグヤが繰り出された

現れただけで地面は抉れ、震えた

その姿には圧があった

 

「チィイ!N!」

 

Nと呼ばれた青年は少し遠くでトウコとバトルしている

 

その視界を遮るようにツンデツンデが繰り出された

 

ゲーチスの周りには我らワールド団の誇るポケモン、ウルトラビースト達が取り囲んでいた

 

 

ステインがベベノムと戦場を走り回り、フリージオ達を解放していく

この戦いも決着は着いたね

 

 

「バリバリダァアア〜!!」

 

突如戦場に電撃が迸った

Nが黒いポケモンを…繰り出した?のだ

 

「…カミツルギ、今のうちにゲーチスに峰打ち」

シュランっ

 

氷を溶かしたエルフーンに声をかける

「エルフーン、わたほうしで捕まえて」

 

7人のおじいさんには既に逃げられてしまったけれど

ゲーチスとかいうヤツは個人的に腹が立つので監禁しておこうと思う

 

私は徹底的にやるタイプなので

 

 

◇

 

 

 

講義の終わりに、緊急的に新ポケモンの発表会を行った

発表したのはデンジュモク

予定だとライトニングの活動が一段落してからにしようと思っていたのだが、今日みたいに人の目を集め続けるには仕方ない

 

まだ、外からOKの連絡が来ないから…

 

そうやって時間を稼いだ成果が出たのか…は分からないが講義、新ポケモン発表会は無事に終わり

受講者を無事に返すことが出来た

 

会場の外は地面が抉れ、凍り、なんだか大変な様子だったけど

 

まぁ怪我人はいないらしいからOKだ

 

 

そうして何とかかんとか、研究所に帰ることができた

スラッシュから、動いてるドラム缶を一旦預かった

どうやらNを追いかけたトウコ達を追いかけるらしい

 

バイト代もスラッシュとヴィクトリアに託しといた

 

ドラム缶はなんか怖いからブラスターに任せることにした

ブラスターは中身知ってるらしいし

ビューティーにドン引きされたんだけどなんでよ…

 

 

◇

 

 

今は研究所、破れた世界にて露天風呂に入っていた

景色は相変わらずの最悪だが

まぁ慣れたし

 

「すげーな、露天風呂」

『だろう?水が引けたらコレがやりたかったんだ、極楽というのだろう?』

 

ギラティナは専用の温水湖を用意したらしい

自分の入ってるのは試作で作られたミニチュア温泉らしいけど、まぁ人にとっては実質完成品だ

 

 

会場の外がなんでかめちゃくちゃに寒かったから、体の芯から温まる温泉はとても良いと思う、素晴らしい

 

 

「ふいー、変な眺めね!」

「あぁ……レイ?なんで、いや、どうやってきた?」

「え、ミュウツーに浮かしてもらってだけど」

 

この露天風呂の浮島は研究所の建物とは違う浮島で、今は陸続きに繋がってないので来れないと思ったのだが…

 

じゃない「温泉だよ!?裸の付き合いは男女では成立しないから!」

 

「じゃーん、水着着てマース、残念でしたー」

 

「あぁ…??それなら??いいのか???」

 

レイはお腹に名札の着いた水着を着ていた

『ぶるー』

 

「…心頭滅却心頭滅却心頭滅却…」

 

ちらりと見ただけでのぼせそうだ

自分は温泉回を挟むよりまずは水着回を挟まないと煩悩でくたばるんだぞ??

自分で何言ってるのか分からなくなってきた

 

 

「分かってる分かってる、博士はこう言いたいんでしょ?『そーゆーのは結婚してから』って…それとも『女がそう簡単に素肌を晒すんじゃないっ』かな?

 

だから〜お触り厳禁だぞっ」

 

わざとらしい振りをするレイ

意識が暗く落ちていった

 

 

◇

 

 

「あちゃー、博士には刺激が強かったか〜」

「完璧です、レイ、コレで『みんなで一番風呂が達成出来そうですね』」

「悩殺して完璧ってのもおかしな話だけどね」

 

あとからやってきたのはライトニング

見れば研究所と露天風呂は浮島の飛び石で実質地続きとなっていた

 

そこにゾロゾロとメンバー達が露天風呂の浮島に辿り着いていく

 

『大丈夫、みんな水着なんだから』

「セレビィ、水着回と温泉回って混ぜたら怒られると思うんだ」

『そうかしら?でも水着でもエリクサーは悩殺されてるのよ…?』

 

 

全員で最初の風呂に入るためにエリクサーは犠牲となったのだ

 

まぁ数名いないので完全な全員参加とは言えないが

露天風呂の脇にエリクサーを寝かしてメンバー達が入っていく

 

エリクサーは寝湯のようになっているが、そこにはステインがいる

「…博士、メンバーに女性を集めすぎじゃないかな

あまりにも肩身が狭いよ」

「…ハーレムは男の夢だからな、実は有望そうな男性候補もあるにはあるんだけどあえて声をかけてない(ボソボソ声)」

 

「あとレイとの恋愛って」

「あれは若気の至りだろう、元々珍しいポケモン、道具が目当てだったはずだし」

「そうかな…」

 

「ぽっと出でメンバーに入れた男がスラッシュと恋仲になったらどう思う?」

「…ベベノムの毒って人間に効く?」

 

「そういうこった」

 

 

〜

 

 

 

「それで、ライトニングはあの時どこ行ってたの?」

「キュレムを捕まえに行ってました、マスターボールで、コソコソと」

 

「キュレム?知らないポケモンね」

「マスターボールってことは伝説のポケモン?」

「えー!ズルい」「レイはミュウツーがいるでしょうに」

「珍しいポケモンは何匹いてもいいと思うのよ!」

「否定はしないわ」

 

「あ、ちょっとどこ触ってるんですか!?」

「裸の付き合いって言い出したライトニングがわるいかしら!」

「パラサイト待ちなさい!」

 

 

「…それでキュレムってどんなポケモンなんだろ」

「……ねー」

 

「そういえば、次の作戦聞いた?」

「んー?」

 

「イッシュ地方のポケモンリーグに乗り込むんだって」

「…へ、へ〜」

 

 

(レイ、ライトニング、パラサイト、ビューティー、ブラスター)

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